看護師の平均年収|手取りやボーナスから見る給料事情を解説

看護師の平均年収|手取りやボーナスから見る給料事情を解説

これから看護師になる人や転職を考え中の看護師の人にとって、看護師の年収は最も気になるものではないでしょうか。看護師は極端に高収入ではありませんが、長期間安定した収入を得られる職種といえます。

この記事では、看護師の給与の相場をさまざまな切り口で紹介し、年収アップの方法なども解説します。看護師の将来の給与についてもご紹介します。長く働きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。※本記事にはプロモーションリンクが含まれています。

mokuji目次

  1. 看護師の年収はいくらか
    1. 看護師の平均年収と手取り額の実態
    2. 都道府県別の看護師年収ランキング
    3. 施設規模による年収の違い
    4. 男性・女性看護師の月収比較
    5. 正看護師と准看護師の給料差
  2. 看護師の給料の内訳と各種手当
    1. 基本給の相場と昇給の仕組み
    2. 夜勤手当の計算方法と平均支給額
    3. 残業代と各種手当の実態
  3. 給料が高い看護師の特徴と職場環境
    1. 高収入が期待できる職場の条件
    2. 看護師の年収アップに効果的な資格
    3. 管理職の給料システム
  4. 新卒・若手看護師の給料事情
    1. 新卒看護師の初任給相場
    2. 経験年数による給料の変化
    3. 20代看護師の平均年収推移
  5. 看護師の給料を他職種と比較
    1. 医療職における看護師の年収ポジション
    2. 全職種平均との年収比較
    3. 女性の職業における年収比較
  6. 看護師の平均年収の推移と将来性
    1. 年齢別の年収変動
    2. 今後の給与改善の見通し
  7. 看護師の転職サイトを活用して年収アップ
    1. ナース専科 転職(旧:ナース人材バンク)
    2. レバウェル看護
    3. ナースではたらこ
  8. 看護師の平均年収を知り、理想の働き方を考えよう

看護師の年収はいくらか

看護師の年収はいくらか

看護師の年収は、毎月の給与の1年分と賞与の年額を合計して求めます。ここでは、厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)」のデータをもとに看護師の年収を紹介します。

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)

看護師の平均年収と手取り額の実態

厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)」によると、看護師の平均の収入は以下のとおりです。

<看護師の平均収入>

  • 平均年収:519.7万円
  • 平均月収:36.4万円
  • 平均ボーナス(年間):83.5万円
平均年収は上記のデータの「きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算します。

ただし実際の手取り額は、所得税や住民税、健康保険料、厚生年金保険料などが控除されるため、年収の約75〜85%程度になるのが一般的です。

看護師の収入は勤務先の規模や地域、経験年数によって異なるため、以下ではさまざまな角度から看護師の給与事情を詳しく解説していきます。

都道府県別の看護師年収ランキング

看護師の年収は都道府県によって大きな差があります。

以下は、同じ厚生労働省のデータによる都道府県別の看護師の平均年収のランキングです。
順位 都道府県 平均年収 全国平均との差
1 東京 568.9万円 +49.2万円
2 京都 564.0万円 +44.3万円
3 大阪 559.8万円 +40.1万円
4 神奈川 546.3万円 +26.6万円
5 奈良 542.7万円 +23.0万円
6 愛知 542.1万円 +22.4万円
7 群馬 538.8万円 +19.1万円
8 宮城 538.4万円 +18.7万円
9 静岡 521.7万円 +2.0万円
10 滋賀 519.5万円 -0.2万円
... ... ... ...
45 沖縄 443.4万円 -76.3万円
46 宮崎 438.3万円 -81.4万円
47 鹿児島 432.2万円 -87.5万円

※賞与を含む
※全国平均:520.3万円
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

上記から、東京都が568.9万円で全国トップ、次いで京都府の564.0万円、大阪府の559.8万円と続き、上位は大都市圏が占めています。

一方、最下位は鹿児島県の432.2万円で、トップとの差は136.7万円にも達します。この地域格差は主に都市部の高い物価水準や人材確保の競争、大規模病院の集中が要因です。都市部では人件費や生活コストが高いため給与水準も高く設定される傾向があります。

また、地方では医療機関の規模が小さいことも年収差に影響しています。看護師として働く地域を選ぶ際は、給与だけでなく生活コストも考慮することが大切です。

施設規模による年収の違い

看護師の年収は勤務先の規模によっても異なります。

以下は、同じ厚生労働省のデータによる施設の規模別の看護師の給与データの比較です。
病院規模別 看護師初任給の比較
項目 10〜99人 100〜999人 1,000人以上
平均年収 459.6万円 495.0万円 564.8万円
平均月収 32.9万円 35.1万円 38.7万円
年間賞与 64.7万円 73.8万円 99.6万円
平均年齢 47.5歳 43.8歳 36.5歳
平均勤続年数 8.4年 9.7年 9.5年
月平均労働時間 159時間 156時間 154時間
月平均残業時間 6時間 4時間 8時間

※年収=月収×12+年間賞与で算出
※月収には各種手当を含む
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

上記から、1,000人以上の大規模施設では平均年収564.8万円と最も高く、100〜999人の中規模施設は495.0万円、10〜99人の小規模施設では459.6万円です。

大規模施設と小規模施設の年収には約105万円もの開きがあります。

この差は基本給だけでなく、特に賞与額に顕著で、大規模施設の年間賞与は99.6万円と小規模施設の64.7万円を大きく上回っています。

この格差が生じる主な理由は大規模病院ほど経営基盤が安定しており、診療報酬も高く、専門性の高い医療を提供しているためです。

男性・女性看護師の月収比較

続いて、厚生労働省の同じデータをもとに、男女別の看護師の収入を比較してみましょう。
【基本データ比較】
項目 男性看護師 女性看護師 差額
平均年収 534.8万円 517.9万円 16.9万円
平均月収 37.4万円 36.2万円 1.2万円
年間賞与 86.6万円 83.1万円 3.5万円
平均年齢 39.6歳 41.4歳 -1.8歳
上記から、男性看護師の平均年収は534.8万円、女性看護師は517.9万円で、男性が約16.9万円高くなっています。月収では男性37.4万円、女性36.2万円と1.2万円の差があり、賞与も男性が3.5万円多く受け取っています。

年代別の推移も見てみましょう。20代前半では女性の方が月収は高いものの、30代半ばから40代前半にかけて男女差が拡大し、男性が女性を大きく上回ります。特に35〜44歳では男性が約5万円も高くなっています。

この差が生じる主な要因は、女性看護師のライフイベントによるキャリア中断や時短勤務の選択が多いことです。また、男性看護師は夜勤や救急部門など手当の厚い部署を選ぶ傾向や、管理職への昇進率が高めです。

ただし、50代になると男女の収入差はほぼ解消される傾向にあります。

正看護師と准看護師の給料差

正看護師と准看護師の収入には大きな差があります。同じ厚生労働省のデータで准看護師の収入は以下のとおりです。

<准看護師の平均収入>

  • 平均年収:416.8万円
  • 平均月収:29.4万円
  • 平均ボーナス(年間):64.0万円
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)

正看護師と准看護師の年収には約103万円の差があり、月収、ボーナスともに大きな開きがあります。

この給料差は資格の違いによるもので、正看護師は自らの判断で業務を行える一方、准看護師は医師や正看護師の指示がなければ業務を行えないという役割の違いが反映されています。

キャリアアップを目指す准看護師は、正看護師資格取得により収入増加が期待できるでしょう。

看護師の給料の内訳と各種手当

看護師の給料の内訳と各種手当

看護師の給料は基本給、各種手当、賞与の3つの要素で構成されています。基本給は経験年数や資格によって設定され、給与の土台となるものです。各種手当には夜勤手当、残業手当、資格手当、役職手当などがあり、勤務条件や役割に応じて支給額が変わります。

特に夜勤手当は看護師の収入を大きく左右する重要な要素です。賞与は通常、年2回支給され、施設の経営状況や個人評価によって金額が決まります。これらの内訳を理解することで、転職先選びの際に総合的な待遇を比較できるようになるでしょう。以下にて、それぞれの要素について解説していきます。
【基本的な給与構成】

給与項目

概要

平均額(月額)

基本給

勤務の基本となる給与

20〜25万円

諸手当

各種手当の合計

8〜12万円

月額支給総額

基本給+諸手当

36.4万円

賞与(年2回)

夏季・冬季賞与の合計

83.5万円/年

【主な手当の種類と支給額】

手当の種類

支給条件

平均支給額

夜勤手当(2交代)

1回あたり

11,368円

夜勤手当(3交代準夜)

1回あたり

4,234円

夜勤手当(3交代深夜)

1回あたり

5,199円

残業手当

1時間あたり

時給×1.25〜1.5

通勤手当

実費支給

一般的に上限あり

住宅手当

家賃支払いがある場合など

1〜3万円

家族手当

扶養家族がある場合

5,000〜15,000円

※実際の支給額は施設により異なる
※各手当の支給条件や金額は施設の規定による

参照:
厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)
日本看護協会|2023年病院看護実態調査 報告書(外部リンク)

基本給の相場と昇給の仕組み

日本看護協会の「2023年病院看護実態調査」によると、看護師の基本給は新卒時が3年課程卒で約20.5万円、大学卒で約21.1万円です。

一方、勤続10年目の看護師の基本給は平均24.8万円まで上昇し、年次を重ねるごとに毎年4,000円〜5,000円程度のベースアップがあります。

夜勤手当の計算方法と平均支給額

看護師の夜勤手当は勤務体制によって大きく異なります。日本看護協会の2023年調査によると、2交代制では1回あたり11,368円、月平均4.9回で月額合計約55,703円となります。

一方、3交代制では準夜勤が4,234円、深夜勤が5,199円で、月平均7.5回として月額合計約35,374円です。年間では2交代制が約668,436円、3交代制が約424,488円となり、年収に占める割合も10%を超えています。

このように、夜勤手当は看護師の収入の重要な部分を占めているのです。

残業代と各種手当の実態

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の月平均残業時間は約6時間で、残業代は月に1.2万円前後、年間で約15万円程度と考えられます。

その他、勤務先によって以下のような手当が付く可能性があります。
  • 通勤手当
  • 住宅手当
  • 家族手当
  • 資格手当

給料が高い看護師の特徴と職場環境

給料が高い看護師の特徴と職場環境

看護師として働く場合、ほとんどの人は少しでも高収入を得たいと考えるでしょう。

ここでは高収入を得るための職場選びやスキルアップについて解説します。
看護師の年収は勤務先によって大きく異なります。高収入が期待できる職場とその特徴は以下のとおりです。

高収入が期待できる職場の条件

救急救命病棟(ER):24時間体制の緊急対応が必要で、重症患者のケアや迅速な判断力が求められるため、夜勤手当や特殊勤務手当が充実しており、高収入が期待できる。
大学病院:最先端の医療技術に触れる機会があり、専門性の高さと業務量の多さから給与水準も高め。
大型総合病院:さまざまな診療科があり幅広い経験を積めるほか、規模が大きいため福利厚生も充実。
クリニック:夜勤がなく生活リズムが安定しているが、その分基本給は抑えられる傾向にある。
介護施設:医療行為が限られる分、病院勤務より給与水準は低めなため、働きやすさを重視する人向き。
特に救急救命病棟は高度な専門知識と精神的負担の大きさから、手当が厚く設定されています。基本的に、規模が大きく業務量や責任が重い職場ほど年収が高くなる傾向があります。

看護師の年収アップに効果的な資格

看護師のキャリアアップと収入向上には、専門資格の取得が効果的です。特に以下の資格は、取得すると年収アップが期待できます。
専門看護師:特定分野での高度な看護実践能力を持つ専門家として認定。大学院修士課程修了と実務経験5年以上が必要。
認定看護師:特定の看護分野で熟練した技術と知識を持つ看護師。実務経験5年以上と認定看護師教育機関での所定のカリキュラムの修了が必要。
保健師:地域保健活動に従事する資格。看護師資格を持ち、所定の保健師養成課程を修了して国家試験に合格する必要がある。
助産師:出産介助や母子ケアに携わる専門職。看護師資格を持ち、助産師養成課程(1年)を修了して国家試験に合格する必要がある。資格があれば独立開業も可能。

管理職の給料システム

看護師は管理職に昇進すると大幅な年収アップが期待できます。

看護師の管理職には「看護副師長」「看護師長」「看護副部長」「看護部長」などがあります。日本看護協会「2021年看護職員実態調査」によると、中間管理職、管理職の平均税込給与総額は、以下のとおりです。
  • 中間管理職(看護師長):43.5万円
  • 管理職(看護部長):48.2万円
管理職への昇進には臨床経験を積むことはもちろん、人間関係構築能力や部下の意見を聞く姿勢が重視されます。特に「周囲への気配りができ、人間関係の構築ができる」点が良い看護部長の条件として最も評価されています。

昇進を目指すには、リーダーシップ能力の向上と日々の自己研鑽が不可欠です。

新卒・若手看護師の給料事情

新卒・若手看護師の給料事情

これから看護師になる人は、新卒や若手看護師の給料がいくらくらいか気になるのではないでしょうか。

ここでは、若い看護師の収入の相場について解説します。

新卒看護師の初任給相場

新卒看護師の初任給は、学歴によって若干の差があります。日本看護協会の「2023年病院看護実態調査」による新卒看護師の初任給相場は、以下のとおりです。

学歴

初任給相場

専門卒

26.6万円(基本給20.5万円)

大学卒

27.4万円(基本給21.1万円)

参照:日本看護協会|2023年病院看護実態調査 報告書(外部リンク)
大学卒の方が専門卒より若干高く、基本給で約6,000円、給与総額で約8,000円の差があり、年間では約9.8万円の年収差が生じます。

初任給から所得税や社会保険料などが差し引かれるため、実際の手取り額は専門卒で約21〜22万円、大学卒で約22〜23万円程度になります。

経験年数による給料の変化

看護師の給料は経験年数に応じて段階的に上昇していきます。厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)」による経験年数ごとの平均給与は、以下のとおりです。

経験年数

平均給与

1-4年目

30.7万円

5-9年目

30.8万円

10-14年目

32.8万円

15年以上

35.7万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)

上記から、経験5年目までの昇給幅が比較的小さく、経験10年を超えると大きく給与がアップするとわかります。

昇給のタイミングは通常、年に一度の定期昇給として実施されますが、その条件は勤務評価や資格取得によって変わります。特に認定看護師や専門看護師のような上位資格を取得すると、昇給幅が大きくなる傾向があるのです。

また、役職に就くことでも給与は大きく変化します。師長などの管理職になると基本給の増額や役職手当が加算され、経験年数以上の収入アップが期待できるでしょう。

20代看護師の平均年収推移

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)」によると20代看護師の平均年収は、以下のとおりです。

年齢

平均年収

20-24歳

427.7万円

25-29歳

486.6万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)

20代前半から後半にかけて約60万円もの年収アップが見込めることがわかります。この大幅な上昇の理由は、経験を積んで一人前の看護師として認められ、任される業務や責任が増えるためです。

看護師の給料を他職種と比較

看護師の給料を他職種と比較

看護師の給料水準は、他の職種と比べて高いか低いか気になるのではないでしょうか。

ここでは、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、他の職種と比較した看護師の給料水準を紹介します。

医療職における看護師の年収ポジション

医療現場ではさまざまな専門職が連携して医療サービスを提供していますが、各職種の年収には以下のような大きな差があります。

職種

平均年収

医師

1338.0万円

歯科医師

1135.2万円

助産師

580.5万円

薬剤師

599.3万円

看護師

520.3万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)

上記から、医療職の中で看護師の平均年収は520.3万円と、医療職の中では低い水準にあります。

この年収差は、必要とされる教育期間や資格取得の難易度に関連しています。医師・歯科医師は6年制大学の卒業が必要で診断や治療方針の決定権を持ち、薬剤師も6年制の専門教育が必要です。

一方、看護師は3〜4年の教育課程で取得可能な資格です。看護師は患者のケアや医療処置を担当し、医師の指示のもとで業務を行うため、責任範囲が限定的である点が年収差に表れています。

ただし、看護師は医療職の中では比較的安定した需要があり、専門・認定看護師などのキャリアアップにより収入増加が見込めます。

全職種平均との年収比較

以下は、正社員・正職員の全職種の平均年収と看護師の平均年収の比較表です。

職種

平均年収

看護師

520.3万円

全職種

564.7万円

全職種(女性)

459.1万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)

上記から、看護師の平均年収は全職種平均と比較すると、約44万円低い水準にあります。しかし、全職種の女性平均年収と比べると、約61万円も高くなっています。

看護師は専門性の高い仕事でありながら全職種平均より低い年収となっていますが、女性の職業としては比較的高収入を得られる職種といえるでしょう。

女性の職業における年収比較

以下の表は、厚生労働省のデータをもとに、女性の職種別年収をランキング形式にしたものです。
順位 職種 年収(万円) 月収(万円) 年齢(歳)
1 医師 1038.8万円 81.1万円 39.4歳
2 大学教授(高専含む) 1036.4万円 63.2万円 58.2歳
3 大学准教授(高専含む) 855.0万円 52.5万円 50.0歳
4 管理的職業従事者 811.8万円 51.8万円 50.4歳
5 その他の経営・金融・保険専門職業従事者 790.3万円 52.8万円 39.1歳
... ... ... ... ...
25 保健師 527.2万円 35.3万円 38.7歳
26 輸送用機器技術者 527.2万円 34.1万円 38.4歳
27 化学技術者 525.0万円 34.8万円 38.4歳
28 機械器具・通信・システム営業職業従事者 522.3万円 34.5万円 35.9歳
29 その他の営業職業従事者 521.4万円 35.0万円 38.2歳
30 看護師 520.3万円 36.4万円 41.4歳
31 音楽家,舞台芸術家 501.3万円 34.3万円 36.7歳

※年収=月収×12+年間賞与で算出
※月収には各種手当を含む
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

上記のランキングにおいて、看護師は520.3万円で30位に位置しています。医師(1038.8万円)や大学教授(1036.4万円)、大学准教授(855.0万円)などが上位を占める中、看護師は中堅層の職業として位置づけられています。

女性の職業全体を見ると、看護師は比較的安定した収入を得られる職種です。上位に並ぶ職種の多くが高学歴や長い経験年数を必要とする中、看護師は専門学校卒でも就職できる点が特徴です。

また、看護師の平均年齢は41.4歳と、ランキング上位の職種と比べて若い傾向にあります。

看護師の平均年収の推移と将来性

看護師の平均年収の推移と将来性

看護師不足などの影響から、将来的に看護師の給与水準は上昇すると見込まれています。

ここでは、年齢別の年収の推移や、給与水準の今後の見通しについて解説します。

年齢別の年収変動

以下は、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査(外部リンク)」より、看護師の年齢層別の平均年収をまとめた表です。
【年代別平均年収の詳細】
年齢層 平均年収 平均月収 年間賞与 前年代差
20〜24歳 427.7万円 31.5万円 49.5万円
25〜29歳 486.7万円 34.8万円 69.1万円 +58.9万円
30〜34歳 501.4万円 35.4万円 76.2万円 +14.8万円
35〜39歳 511.2万円 35.5万円 85.0万円 +9.8万円
40〜44歳 539.1万円 36.9万円 95.9万円 +27.8万円
45〜49歳 572.3万円 39.2万円 101.4万円 +33.3万円
50〜54歳 582.4万円 39.8万円 104.8万円 +10.1万円
55〜59歳 571.7万円 39.0万円 103.6万円 -10.7万円
60〜64歳 481.3万円 34.4万円 68.9万円 -90.4万円
65〜69歳 448.7万円 32.9万円 54.3万円 -32.6万円

※年収=月収×12+年間賞与で算出
※月収には各種手当を含む
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

上記から、20代前半の看護師の平均年収は427.7万円から始まり、年齢とともに上昇していきます。

看護師の年収のピークは50〜54歳で、この年代が最も高収入です。しかし55歳を過ぎると徐々に減少し、60〜64歳では大幅に下がります。これは役職定年や夜勤免除による手当減少が主な要因です。

今後の給与改善の見通し

看護師の給与改善は着実に進んでいます。政府は2022年から看護職の処遇改善施策として、収入を平均で月額4,000円引き上げる対策を実施しました。2024年度の診療報酬改定では「ベースアップ評価料」が新設され、2025年度に+2.0%の賃上げが目標とされています。

また、働き方改革の一環として時間外労働の上限規制(月45時間、年360時間)が導入され、多様な働き方を選択できる環境づくりも進んでいます。

さらに、国や自治体による補助金制度や養成施設への財政支援、離職防止・復職支援プログラムなど多角的な支援制度も充実しつつあります。

看護師の転職サイトを活用して年収アップ

看護師の転職サイトを活用して年収アップ

転職で年収をアップさせるためには、転職サイトを活用しましょう。

ここでは、オリコン顧客満足度ランキングで調査した3つのエージェントを紹介します。
  • ナース専科 転職(旧:ナース人材バンク)
  • レバウェル看護
  • ナースではたらこ

ナース専科 転職(旧:ナース人材バンク)

ナース専科 転職には、以下のような特徴があります。

ナース専科 転職の特徴

  • 2025年オリコン顧客満足度調査 看護師転職 3年連続総合1位を獲得。
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また、臨床経験のある看護師も在籍しているため、看護師ならではの視点からのアドバイスも受けられます。

ナース専科 転職の口コミ
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利用者からは対応の早さや親身のサポートについて高評価の口コミが寄せられています。質の良いサポートとスピード感のある転職活動を求める看護師におすすめです。

レバウェル看護

レバウェル看護には、以下のような特徴があります。

レバウェル看護の特徴

  • 約14万件以上※1の求人を扱い、全国47都道府県に対応しています。
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「レバウェル看護」(旧:看護のお仕事)は、医療・看護業界に特化した転職エージェントサービスです。

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オリコン顧客満足度調査によせられた口コミでは、「通いやすさ、今後のキャリアも合わせて考えて提案してくれた」など、具体的な内容とともにアドバイザーの対応を評価するコメントが見られました。

また、転職に関する様々なサポートを受けられる点が評価されており、初めての方でも安心して転職活動を進められるはずです。

ナースではたらこ

ナースではたらこには、以下のような特徴があります。

ナースではたらこの特徴

  • 95,000件以上※求人を扱い、全国各地にある医療機関の求人情報を取り扱っている。
  • 求人の紹介から面接対策、円満退職のためのアドバイスまで無料でサポート。
  • 公式サイトに掲載されていない、好条件の非公開求人も多数取り扱っている。
※2025年4月時点

「ナースではたらこ」は、東証プライム市場上場企業であるディップ株式会社によって2009年から運営されているサービスです。

各施設の看護部長やそこで働いている方々へのヒアリング、現場訪問などで得た独自の職場情報を持っています。

自分で求人を探すだけでは手に入れにくい情報もキャリア・アドバイザーから教えてもらえるため、ミスマッチの少ない転職が期待できるでしょう。

ナースではたらこの口コミ
  • 20代/女性20代/女性

    自分が希望している職場を伝えたらコンタクトをとってくれて面接までスムーズに持っていくことができた。

  • 20代/女性20代/女性

    親身に聞いて下さいました。

  • 30代/女性30代/女性

    日程の調整などしてくれて手間が省けて助かった。

オリコン顧客満足度調査によせられた口コミでは、日程の調整や面接までスムーズに進めてくれる交渉力について評価する声が寄せられています。

不安なことの多い転職活動において、「対応の親切さ」が評価されている「ナースではたらこ」なら、初めて転職をされる方でも安心して転職活動を進めることができるでしょう。

看護師の平均年収を知り、理想の働き方を考えよう

看護師の給料は、勤務先の規模や地域によって大きな差があります。大規模病院や大都市圏での勤務、夜勤の有無、管理職への昇進、専門資格の取得などが年収アップのポイントです。

看護師の収入は比較的安定しており、今後も人材不足を背景に給与改善が進む見込みです。自分のライフスタイルを考慮しながら、理想の働き方に合った職場を選んで、やりがいと収入のバランスの取れたキャリアを築いていきましょう。

オリコン顧客満足度ランキングでは、看護師転職サービス利用者へのアンケート調査をもとに算出した「看護師転職サービス 顧客満足度ランキング」を発表しています。看護師転職サービスの利用を検討される際はこちらもぜひご参考いただき、自分に合ったより良い選択肢を見つけてみてください。
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