【2025年】看護師の平均年収はいくら?手取りやボーナス、給料アップの方法も解説

【2025年】看護師の平均年収はいくら?手取りやボーナス、給料アップの方法も解説

看護師の平均年収について、厚生労働省の統計調査をもとに解説!

【年代別】【地域別】【男女別】などの項目ごとの平均年収もまとめています。

基本的な給与の内訳に加え、新卒時の初任給、年収アップの方法などもご紹介しますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

mokuji目次

  1. 看護師の平均年収は519.7万円
  2. 項目別でみる看護師の平均年収
    1. 【年齢別】看護師の平均年収
    2. 【地域別】看護師の平均年収
    3. 【施設規模別】看護師の平均年収
    4. 【男女別】看護師の平均年収
    5. 【夜勤なし】看護師の平均年収
  3. 看護師に関連する職業の平均年収
    1. 准看護師の平均年収
    2. 保健師の平均年収
    3. 助産師の平均年収
  4. 看護師の給料の内訳
    1. 基本給
    2. 夜勤手当+その他手当
    3. 残業代
    4. ボーナス
  5. 新卒・新人看護師の初任給と平均給与
    1. 【大卒・専門卒】新卒看護師の初任給
    2. 【経験年数別】看護師の平均月給
    3. 【20代】看護師の平均年収
  6. 看護師が年収を上げる方法
    1. 夜勤の回数を増やす
    2. 高収入が期待できる職場に転職する
    3. 資格を取得する
    4. 管理職を目指す
    5. 副業をする
  7. 看護師の年収は高い?
    1. 看護師とそれ以外の医療職の年収比較
    2. 全職種平均との年収比較
    3. 女性の職業における年収比較
  8. 看護師の年収で気になる疑問点
    1. 年収1,000万円は届く?
    2. 今後の給与改善の見通しは?
  9. 看護師の平均年収を知り、理想の働き方を考えよう

看護師の平均年収は519.7万円

看護師の平均年収は519.7万円

厚生労働省が実施している、主要産業の賃金調査等を目的とした「賃金構造基本統計調査」によると、2024年における看護師の平均年収は519.7万円となっています。
※平均年齢:41.2歳、平均勤続年数:9.4年、平均所定内実労働時間数:155時間、超過実労働時間数:7時間
看護師の平均給与

項目

金額

平均年収

519.7万円

平均月収

36.4万

平均ボーナス(年間)

83.5万円

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」※平均年収は調査データの「決まって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算、小数点第2位以下も含んだ合計値。
こちらの平均年収は、夜勤手当や残業代、通勤費なども含んだ金額です。

また、実際の手取り額は年収の約75〜85%程度になるのが一般的で、所得税や住民税、健康保険料、厚生年金保険料などが控除されます。
■看護師の手取り年収
平均390万円〜440万円前後
※平均年収を75〜85%で単純計算

項目別でみる看護師の平均年収

項目別でみる看護師の平均年収

看護師の収入は勤務先の規模や地域、経験年数によって異なります。

平均年収519.7万円はあくまでも全国平均ですので、条件ごとに具体的な平均年収をチェックしておきましょう。

【年齢】【地域】【施設規模】【男女】【夜勤なし】の項目ごとにまとめていきます。

【年齢別】看護師の平均年収

【年代別平均年収の詳細】
年齢層 平均年収 平均月収 年間賞与 前年代差
20〜24歳 427.7万円 31.5万円 49.5万円
25〜29歳 486.7万円 34.8万円 69.1万円 +58.9万円
30〜34歳 501.4万円 35.4万円 76.2万円 +14.8万円
35〜39歳 511.2万円 35.5万円 85.0万円 +9.8万円
40〜44歳 539.1万円 36.9万円 95.9万円 +27.8万円
45〜49歳 572.3万円 39.2万円 101.4万円 +33.3万円
50〜54歳 582.4万円 39.8万円 104.8万円 +10.1万円
55〜59歳 571.7万円 39.0万円 103.6万円 -10.7万円
60〜64歳 481.3万円 34.4万円 68.9万円 -90.4万円
65〜69歳 448.7万円 32.9万円 54.3万円 -32.6万円

※年収=月収×12+年間賞与で算出
※月収には各種手当を含む
※前年代差は小数点第2位以下を含んだ差分
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

20代前半の看護師の平均年収は427.7万円から始まり、年齢とともに上昇していきます。
看護師の年収のピークは50〜54歳で、平均年収は「582.4万円」です。

55歳を過ぎると徐々に減少し、60〜64歳では大幅に下がります。

これは役職定年や夜勤免除による手当減少が主な要因です。

【地域別】看護師の平均年収

順位 都道府県 平均年収 全国平均との差
1 東京 568.9万円 +49.2万円
2 京都 564.0万円 +44.3万円
3 大阪 559.8万円 +40.1万円
4 神奈川 546.3万円 +26.6万円
5 奈良 542.7万円 +23.0万円
6 愛知 542.1万円 +22.4万円
7 群馬 538.8万円 +19.1万円
8 宮城 538.4万円 +18.7万円
9 静岡 521.7万円 +2.0万円
10 滋賀 519.5万円 -0.2万円
... ... ... ...
45 沖縄 443.4万円 -76.3万円
46 宮崎 438.3万円 -81.4万円
47 鹿児島 432.2万円 -87.5万円

※賞与、各種手当を含む
※全国平均:519.7万円
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

看護師の年収は都道府県によって大きな差があります。

最も平均年収が高いのは東京都で568.9万円(全国平均+49.2万円)、次いで京都府の564.0万円、大阪府の559.8万円と続き、上位は大都市圏が占めています。

一方、最下位は鹿児島県の432.2万円(全国平均−87.5万円)で、東京都との差は136.7万円にも達します。

この地域格差は主に都市部の高い物価水準や人材確保の競争、大規模病院の集中が要因です。

都市部では人件費や生活コストが高いため給与水準も高く設定される傾向があります。

また、地方では医療機関の規模が小さいことも年収差に影響しています。

看護師として働く地域を選ぶ際は、給与だけでなく生活コストも考慮することが大切です。

【施設規模別】看護師の平均年収

病院規模別 看護師の平均年収
項目 10〜99人 100〜999人 1,000人以上
平均年収 459.6万円 495.0万円 564.8万円
平均月収 32.9万円 35.1万円 38.7万円
年間賞与 64.7万円 73.8万円 99.6万円
平均年齢 47.5歳 43.8歳 36.5歳
平均勤続年数 8.4年 9.7年 9.5年
月平均労働時間 159時間 156時間 154時間
月平均残業時間 6時間 4時間 8時間

※年収=月収×12+年間賞与で算出
※月収には各種手当を含む
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

看護師の年収は勤務先の規模によっても異なります。

「1,000人以上の大規模施設」では平均年収564.8万円と最も高く、「100〜999人の中規模施設」は495.0万円、「10〜99人の小規模施設」では459.6万円です。

「大規模施設」と「小規模施設」の平均年収には105.2万円もの差があります。

また、基本給だけでなく賞与額にも差があります。
「大規模施設」の年間賞与は99.6万円、「小規模施設」の年間賞与は64.7万円と、その差は34.9万円です。

この格差が生じる主な理由は、大規模病院ほど経営基盤が安定しており、診療報酬も高く、専門性の高い医療を提供している点などが挙げられます。

【男女別】看護師の平均年収

項目 男性看護師 女性看護師 差額
平均年収 534.8万円 517.9万円 16.9万円
平均月収 37.4万円 36.2万円 1.2万円
年間賞与 86.6万円 83.1万円 3.5万円
平均年齢 39.6歳 41.4歳 -1.8歳

※平均年収は賞与・各種手当、平均月収は各種手当を含む
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

看護師でも男性と女性で平均年収に差があります。

男性看護師の平均年収は534.8万円女性看護師は517.9万円で、その差は16.9万円です。

月収では男性37.4万円、女性36.2万円と1.2万円の差があり、賞与も男性が3.5万円多く受け取っています。

男女における年代別月収推移も見てみましょう。
看護師の男女別、年齢別平均月収

年齢層

男性看護師

女性看護師

20〜24歳

29.5万円

31.7万円

25〜29歳

34.0万円

35.0万円

30〜34歳

36.2万円

35.3万円

35〜39歳

39.7万円

34.8万円

40〜44歳

41.4万円

36.2万円

45〜49歳

39.8万円

39.2万円

50〜54歳

39.3万円

39.9万円

55〜59歳

39.5万円

39.0万円

月収には各種手当を含む 参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

20代では女性の方が月収は高いものの、30代から40代前半にかけて差が拡大し、男性が女性を上回る推移となっています。

特に35〜44歳での差が顕著で、男性は女性に比べ5.2万円高い月収です。

この差が生じる主な要因には、女性看護師のライフイベントによる「キャリア中断」や「時短勤務の選択が多いこと」が挙げられます。

また、男性看護師は夜勤や救急部門など手当の厚い部署を選ぶ傾向や、管理職への昇進率が高めな点も要因と言えるでしょう。

ただし、50代になると男女の収入差はほぼ解消される傾向にあります。

【夜勤なし】看護師の平均年収

勤務形態 夜勤手当 夜勤回数 夜勤手当月額
二交代制 1万1,368円/回 4.9回/月 5万5,703円
三交代制
(準夜勤)
4,234円/回 7.5回/月 3万5,374円
(準夜・深夜計)
三交代制
(深夜勤)
5,199円/回 7.5回/月 3万5,374円
(準夜・深夜計)

参照:日本看護協会|2023年病院看護実態調査 報告書

看護師の夜勤手当は、二交代制で月額約5.5万円、三交代制で月額約3.5万円です。

夜勤を含めた看護師の平均月収は36.4万円でしたので、夜勤なしの場合の月収は単純計算で約31万円〜33万円となります。

夜勤なしの場合の想定平均年収は、450万〜480万円前後(ボーナス含む)です。

看護師に関連する職業の平均年収

看護師の給料を他職種と比較

ここからは、看護師に関連する職業として「准看護師」「保健師」「助産師」の平均年収についてもまとめていきます。

准看護師の平均年収

准看護師の平均給与

項目

金額

平均年収

417.2万円
男性:430.7万円
女性:415.4万円

平均月収

29.4万
男性:30.4万円
女性:29.3万円

平均ボーナス(年間)

64.0万円
男性:66.5万円
女性:63.7万円

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」※平均年収は調査データの「決まって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算、小数点第2位以下も含んだ合計値。
2024年における准看護師の平均年収は417.2万円です。

正看護師との年収には約103万円の差があり、月収、ボーナスともに大きな開きがあります。

この給料差は資格の違いによるもので、正看護師は自らの判断で業務を行える一方、准看護師は医師や正看護師の指示がなければ業務を行えないという役割の違いが反映されています。

キャリアアップを目指す准看護師は、正看護師資格取得により収入増加が期待できるでしょう。

保健師の平均年収

保健師の平均給与

項目

金額

平均年収

521.2万円
男性:419.5万円
女性:527.2万円

平均月収

35.1万円
男性:32.1万円
女性:35.3万円

平均ボーナス(年間)

99.9万円
男性:33.9万円
女性:103.8万

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」※平均年収は調査データの「決まって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算、小数点第2位以下も含んだ合計値
2024年における保健師の平均年収は521.2万円です。

正看護師とほぼ同じ平均年収ですが、保健師の方が約0.5万円とわずかに高い傾向があります。

保健師は主に保健所や市区町村の役場で活動し、地域住民の健康維持・増進、公衆衛生の管理、病気の予防といった役割を担います。

保健師は公務員としての安定性が魅力ですが、国家資格の取得が必要です。

また、自治体によっては採用の競争率が高い場合があります。

助産師の平均年収

助産師の平均給与

項目

金額

平均年収

580.6万円
男性:-
女性:580.6万円

平均月収

40.0万
男性:-
女性:40.0万

平均ボーナス(年間)

110.4万
男性:-
女性:110.4万

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」※平均年収は調査データの「決まって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額」で計算、小数点第2位以下も含んだ合計値
2024年における助産師の平均年収は580.6万円です。

看護師と比べ、平均年収は約61万円高い傾向にあります。

出産の介助を核としつつ、妊娠期から産後までの母子の健康管理、生活・栄養指導、新生児のお世話など、周産期全般をサポートする専門家です。

助産師は病院の看護師に近い勤務体系が一般的ですが、将来的には自身の助産院を開業するなど、多様なキャリア展開が可能です。

看護師の給料の内訳

看護師の給料の内訳と各種手当

看護師の給料は「基本給」「夜勤手当(+その他手当)」「残業代」「ボーナス」といった要素で構成されています。

これらの内訳を理解することで、総合的な待遇を整理できるようになるでしょう。

転職の際もこの基本項目を比較することで、条件の比較が可能です。
■看護師の基本的な給与構成
・基本給
勤務の基本となる給与。

・夜勤手当(+その他手当)
夜勤時に加算される手当金。その他手当としては「通勤手当」「住宅手当」「家族手当」「新型コロナウイルス感染症に係る危険手当」など。

・残業代
残業時(時間外労働)に発生する手当金。

・ボーナス
夏と冬の年に2回支給される賞与額。

基本給

看護師の基本給(2024年度)

対象

基本給

高卒+3年課程新卒
(専門卒)

209,697円

大卒

215,614円

勤続10年 31〜32歳
(非管理職)

250,380円

参照:日本看護協会「2024年病院看護実態調査」
日本看護協会の「2024年病院看護実態調査」によると、看護師の基本給は新卒時が3年課程卒で約21万円、大学卒で約21.5万円です。

一方、勤続10年目の看護師の基本給は平均25万円まで上昇し、年次を重ねるごとに毎年4,000円〜5,000円程度のベースアップがあります。

夜勤手当+その他手当

手当の種類

支給条件

平均支給額

夜勤手当(二交代制)

1回あたり

11,368円

夜勤手当
(三交代制・準夜)

1回あたり

4,234円

夜勤手当
(三交代制・深夜)

1回あたり

5,199円

参照:日本看護協会|2023年病院看護実態調査
日本看護協会の2023年調査によると、二交代制での夜勤手当は1回あたり11,368円、月平均4.9回(2024年度は4.8回)で月額合計約5万5,703円となります。

一方、三交代制の夜勤手当は準夜勤が4,234円、深夜勤が5,199円で、月平均7.5回(2024年度は7.4回)として月額合計約3万5,374円です。

年間夜勤手当は、二交代制が約66万8,436円三交代制が約42万4,488円となり、年収に占める割合も10%を超えています。

このように、夜勤手当は看護師の収入の重要な部分を占めているのです。
二交代制の病院における月平均夜勤回数(2024年度)

夜勤の回数/月

回答割合

4回超〜5回未満

33.0%

5〜6回未満

20.1%

3〜4回未満

14.6%

4回

11.9%

6〜7回未満

6.8%

平均

4.8回

※回答割合の高い順に5番目までを抜粋して記載。日勤は各病院の回答を合計し回答病院数で除した参考値。参照:日本看護協会|2024年病院看護実態調査
三交代制の病院における月平均夜勤回数(2024年度)

夜勤の回数/月

回答割合

7〜8回未満

26.1%

8回超〜9回未満

16.5%

6〜7回未満

12.7%

無回答・不明

9.8%

9〜10回未満

8.2%

平均

7.4回

※回答割合の高い順に5番目までを抜粋して記載。日勤は各病院の回答を合計し回答病院数で除した参考値。参照:日本看護協会|2024年病院看護実態調査
夜勤手当以外のその他手当については、主に下記のようなものが挙げられます。
■その他、主な手当について
・残業手当
1時間あたりの支給。時給×1.25〜1.5

・通勤手当
実費支給。上限がある場合が一般的

・住宅手当
家賃の支払いなどがある場合に支給。一般的には1〜3万円程度。

・家族手当
扶養家族がある場合に支給。1人あたり5,000円〜1万5,000円程度。

残業代

厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、看護師の月平均残業時間は約6時間です。

残業代は、法廷時間外労働の場合は1時間当たりの賃金×1.25倍、深夜残業の場合は1.5倍となります。

おおよその残業代は月に1.2万円前後、年間で約15万円程度と考えられます。

ボーナス

看護師の年間賞与平均

条件

年間平均賞与額

全国平均

83.5万円

【病院規模別】10〜99人

64.7万円

【病院規模別】100〜999人

73.8万円

【病院規模別】1,000人以上

99.6万円

【男女別】男性看護師

86.6万円

【男女別】女性看護師

83.1万円

【年齢別】20〜24歳

49.5万円

【年齢別】25〜29歳

69.1万円

【年齢別】30〜34歳

76.2万円

【年齢別】35〜39歳

85.0万円

【年齢別】40〜44歳

95.9万円

【年齢別】45〜49歳

101.4万円

【年齢別】50〜54歳

104.8万円

【年齢別】55〜59歳

103.6万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査
看護師のボーナス(賞与)は年間平均83.5万円です。

賞与は勤め先の規模や年齢、男女によっても異なります。

新卒・新人看護師の初任給と平均給与

新卒看護師の初任給・平均給与

ここからは、新卒看護師の初任給や、新人から勤務年数を重ねるごとに変化する給与額の推移をまとめていきます。

【大卒・専門卒】新卒看護師の初任給

新卒看護師の初任給(2024年度)

学歴

平均基本給与額

平均給与総額

高卒+3年課程新卒
(専門卒)

20万9,697円

27万6,127円

大卒

21万5,614円

28万4,063円

参照:日本看護協会|2024年病院看護実態調査
新卒看護師の初任給は、学歴によって若干の差があります。

平均給与総額は、約27万円〜28万円です。

実際の手取りは総額から所得税や社会保険料が差し引かれますが、新卒にかかる税金はあまり高くありません。

初月は所得税と雇用保険、翌月以降に健康保険料や年金等が加わります。

なお、初月は勤務開始日によっては満額支給されず、日割り計算となるケースが多いです。

2年目以降は住民税も加わり、実際の手取りは総額の75〜85%程度まで下がります。

【経験年数別】看護師の平均月給

経験年数

平均月額給与

1-4年目

30.7万円

5-9年目

30.8万円

10-14年目

32.8万円

15年以上

35.7万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査
昇給のタイミングは通常、年に一度の定期昇給として実施されますが、その条件は勤務評価や資格取得によって変わります。

特に認定看護師や専門看護師のような上位資格を取得すると、昇給幅が大きくなる傾向が高いです。

また、役職に就くことでも給与は大きく変化します。

師長などの管理職になると基本給の増額や役職手当が加算され、経験年数以上の収入アップが期待できるでしょう。

【20代】看護師の平均年収

平均年収

20-24歳

427.7万円

25-29歳

486.6万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査
20代前半から後半にかけて約60万円もの年収アップが見込めることがわかります。

この大幅な上昇の理由は、経験を積んで一人前の看護師として認められ、任される業務や責任が増えるためです。

看護師が年収を上げる方法

看護師が年収を上げる方法

ここからは、看護師として年収をより高くするための方法やポイントを解説していきます。

自身のキャリアに影響してくる選択もありますので、ぜひ参考にしてみてください。

夜勤の回数を増やす

夜勤に対して抵抗がない方にとっては、回数を増やすことで年収を簡単に上げることができます。

夜勤手当は1回あたり、二交代制で約1万円、三交代制で約5,000円です。

月に1〜2回増やすだけでも年収が10万円ほど上がる可能性があります。

高収入が期待できる職場に転職する

看護師の年収は勤務先によって大きく異なります。

救急救命病棟は高度な専門知識と精神的負担の大きさから、手当が厚く設定されています。

基本的に、規模が大きく業務量や責任が重い職場ほど年収が高くなる傾向があります。
■高収入が期待できる職場
救急救命病棟(ER)
24時間体制の緊急対応が必要で、重症患者のケアや迅速な判断力が求められるため、夜勤手当や特殊勤務手当が充実しており、高収入が期待できる。

大学病院
最先端の医療技術に触れる機会があり、専門性の高さと業務量の多さから給与水準も高め。

大型総合病院
さまざまな診療科があり幅広い経験を積めるほか、規模が大きいため福利厚生も充実。
一方、柔軟な働き方ができる職場環境では、給与の上り幅が穏やかなケースが多いです。
■高収入があまり期待できない職場
・クリニック
夜勤がなく生活リズムが安定しているが、その分基本給は抑えられる傾向にある。

・介護施設
医療行為が限られる分、病院勤務より給与水準は低めなため、働きやすさを重視する人向き。

資格を取得する

看護師のキャリアアップと収入向上には、専門資格の取得が効果的です。

特に以下の資格は、取得すると年収アップが期待できます。
■年収アップにつながりやすい資格
専門看護師
特定分野での高度な看護実践能力を持つ専門家として認定。大学院修士課程修了と実務経験5年以上が必要。

認定看護師
特定の看護分野で熟練した技術と知識を持つ看護師。実務経験5年以上と認定看護師教育機関での所定のカリキュラムの修了が必要。

保健師
地域保健活動に従事する資格。看護師資格を持ち、所定の保健師養成課程を修了して国家試験に合格する必要がある。

助産師
出産介助や母子ケアに携わる専門職。看護師資格を持ち、助産師養成課程(1年)を修了して国家試験に合格する必要がある。資格があれば独立開業も可能。

管理職を目指す

看護師は管理職に昇進すると大幅な年収アップが期待できます。

看護師の管理職には「看護副師長」「看護師長」「看護副部長」「看護部長」などがあります。

管理職への昇進には臨床経験を積むことはもちろん、人間関係構築能力や部下の意見を聞く姿勢が重視されます。

特に「周囲への気配りができ、人間関係の構築ができる」点が良い看護部長の条件として最も評価されています。

昇進を目指すには、リーダーシップ能力の向上と日々の自己研鑽が不可欠です。
■管理職の平均月収

・中間管理職(看護師長)
:43.5万円
・管理職(看護部長):48.2万円
※参照:日本看護協会|2021年看護職員実態調査

副業をする

現在の勤め先以外で収入を上げる副業も選択肢の1つです。

看護師関係では、病棟や介護施設など、夜勤専従でのバイトやパートを募集しているケースがあります。

夜勤スタッフの確保に課題を持っている施設では、手当が高く設定されているケースもあり、安定した副業収入を得ることができるはずです。

なお、副業する場合は事前に、職場の規定を確認しておきましょう。

看護師の年収は高い?

看護師の年収は高い?

看護師の給料水準は、他の職種と比べて高いか低いか気になるのではないでしょうか。

ここからは、他の職種と比較した看護師の給料水準を紹介します。

看護師とそれ以外の医療職の年収比較

職種

平均年収

医師

1338.0万円

歯科医師

1135.2万円

助産師

580.6万円

薬剤師

599.3万円

看護師

520.3万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査
医療職の中で看護師の平均年収は520.3万円と、医療職の中では低い水準にあります。

この年収差は、必要とされる教育期間や資格取得の難易度に関連しています。

医師・歯科医師は6年制大学の卒業が必要で診断や治療方針の決定権を持ち、薬剤師も6年制の専門教育が必要です。

一方、看護師は3〜4年の教育課程で取得可能な資格です。

看護師は患者のケアや医療処置を担当し、医師の指示のもとで業務を行うため、責任範囲が限定的である点が年収差に表れています。

ただし、看護師は医療職の中では比較的安定した需要があり、専門・認定看護師などのキャリアアップにより収入増加が見込めます。

全職種平均との年収比較

職種

平均年収

看護師

520.3万円

全職種

564.7万円

全職種(女性)

459.1万円

参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査
看護師の平均年収は全職種平均と比較すると、約44万円低い水準にあります。

しかし、全職種の女性平均年収と比べると、約61万円も高くなっています。

看護師は専門性の高い仕事でありながら全職種平均より低い年収となっていますが、女性の職業としては比較的高収入を得られる職種といえるでしょう。

女性の職業における年収比較

順位 職種 年収(万円) 月収(万円) 年齢(歳)
1 航空機操縦士 1242.5万円 81.1万円 30.5歳
2 医師 1038.8万円 81.1万円 39.4歳
3 大学教授(高専含む) 1036.4万円 63.2万円 58.2歳
4 大学准教授(高専含む) 855.0万円 52.5万円 50.0歳
5 管理的職業従事者 811.8万円 51.8万円 50.4歳
6 その他の経営・金融・保険専門職業従事者 790.3万円 52.8万円 39.1歳
... ... ... ... ...
30 化学技術者 525.0万円 34.8万円 38.4歳
31 発電員・変電員 524.9万円 34.9万円 38.7歳
32 機械器具・通信・システム営業職業従事者 522.3万円 34.5万円 35.9歳
33 その他の営業職業従事者 521.4万円 35.0万円 38.2歳
34 看護師 517.9万円 36.2万円 41.4歳
35 船内・沿岸荷役従事者 502.2万円 37.0万円 39.6歳
36 音楽家,舞台芸術家 501.3万円 34.3万円 36.7歳
... ... ... ... ...
144 ビル・建物清掃員 248.5万円 19.7万円 53.8歳

※年収=月収×12+年間賞与で算出
※月収には各種手当を含む
参照:厚生労働省|令和6年賃金構造基本統計調査

上記の表は、厚生労働省のデータをもとに、女性の職種別年収をランキング形式にしたものです。

女性看護師の平均年収は女性全体の34位/144位に位置しています。

航空機操縦士(1242.5万円)、医師(1038.8万円)、大学教授(1036.4万円)、大学准教授(855.0万円)などが上位を占める中、看護師は上位〜中堅層の職業と言えるでしょう。

女性の職業全体を見ると、看護師は比較的安定した収入を得られる職種です。

上位に並ぶ職種の多くが高学歴や長い経験年数を必要とする中、看護師は専門学校卒でも就職できる点が特徴です。

看護師の年収で気になる疑問点

看護師の年収で気になる疑問

最後に、看護師の年収や給与に関して気になる疑問点をQ&A方式でまとめていきます。

年収1,000万円は届く?

2024年における看護師の平均年収は519.7万円のため、年収1,000万円を目指すのは相当なハードルが高いと言えるでしょう。

年収は地域や施設の規模によっても異なり、都市圏や大規模施設ほど年収が高い傾向があります。

その中で最も平均年収の高い地域の東京で568.9万円、1,000人以上の施設で564.8万円です。

実際の年収相場から見ると、年収1,000万は、通常の看護師業務のみでは難しい可能性が高いです。

平均より高い年収を目指す場合は、管理職、専門看護師、手術室やICUなどの特殊部門でのスペシャリスト、これらのキャリアも視野に入れると良いでしょう。

ただし、年収の高さは難易度の高さでもあります。

病院勤務以外では、キャリアを活かせる医療機器メーカーでの営業、医療コンサルとしての独立など、成果が直接報酬につながる仕事も考えてみましょう。

今後の給与改善の見通しは?

看護師の給与改善は着実に進んでいます。政府は2022年から看護職の処遇改善施策として、収入を平均で月額4,000円引き上げる対策を実施しました。2024年度の診療報酬改定では「ベースアップ評価料」が新設され、2025年度に+2.0%の賃上げが目標とされています。

また、働き方改革の一環として時間外労働の上限規制(月45時間、年360時間)が導入され、多様な働き方を選択できる環境づくりも進んでいます。

さらに、国や自治体による補助金制度や養成施設への財政支援、離職防止・復職支援プログラムなど多角的な支援制度も充実しつつあります。

看護師の平均年収を知り、理想の働き方を考えよう

看護師の給料は、勤務先の規模や地域によって大きな差があります。

大規模病院や大都市圏での勤務、夜勤の有無、管理職への昇進、専門資格の取得などが年収アップのポイントです。

看護師の収入は比較的安定しており、今後も人材不足を背景に給与改善が進む見込みです。

自分のライフスタイルを考慮しながら、理想の働き方に合った職場を選んで、やりがいと収入のバランスの取れたキャリアを築いていきましょう。

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