看護師から一般企業への転職を成功させるには?おすすめ業種や求人の探し方

看護師から一般企業への転職を成功させるには?おすすめ業種や求人の探し方

看護師が医療現場で培ったスキルや経験は、一般企業でも高く評価されると言われています。

本記事では、看護師から一般企業への転職を検討している方のために、看護師の経験を活かせる仕事について解説します。さらに、転職の際の注意点や転職を成功させるための求人の探し方、一般企業に転職するメリット・デメリットなどについてもお伝えします。

医療現場から新たなキャリアを模索する看護師の方にとって、転職成功への道筋がきっと見つかるでしょう。

mokuji目次

  1. 看護師から一般企業への転職でおすすめの選択肢
    1. 産業看護師・産業保健師として働く
    2. 看護師以外の業種で働く
  2. 看護師の経験を活かせる仕事
    1. フィールドナース(医療機器営業サポート)
    2. 治験コーディネーター(CRC)
    3. 臨床開発モニター(CRA)
    4. 医療系コールセンター
    5. 医療系人材紹介会社のアドバイザー
    6. 心理カウンセラー・ヘルスカウンセラー
  3. 一般企業への転職で注意すべきポイント
    1. 転職理由の伝え方
    2. 収入面での変化
    3. 新しいスキルの習得
    4. 医療現場に戻る際の難しさ
  4. 一般企業の求人の探し方
    1. 看護師専門の転職エージェント
    2. 総合型の転職エージェント
    3. ハローワーク
    4. 口コミサイトやSNS
  5. 看護師が一般企業に転職するメリット・デメリット
  6. 一般企業への転職をおすすめする看護師
  7. 看護師からの転職を成功させよう

看護師から一般企業への転職でおすすめの選択肢

看護師から一般企業への転職でおすすめの選択肢

看護師が一般企業へ転職する場合、大きく分けて二つの選択肢があります。

一つは、看護師の資格、知識を活かして産業看護師や産業保健師として働く道。もう一つは、まったく異なる業種へチャレンジする道です。

どちらも病院勤務とは異なる働き方で、ワークライフバランスを重視したい方に適しています。それぞれの選択肢について詳しく見ていきましょう。

産業看護師・産業保健師として働く

産業看護師は看護師免許を持ち、企業内で従業員の健康管理を担当する専門職です。

一方、産業保健師は看護師免許と保健師免許を持ち、より予防医学的な視点から健康管理や保健指導を行います。それぞれの主な役割や業務内容は以下のとおりです。

産業看護師

産業保健師

主な役割

企業内の医務室で従業員の健康相談、メンタルヘルスケア、病気や怪我の応急処置を行う。

企業全体の健康管理や職場環境の改善に焦点をあて、主に健康診断の実施やデータ分析、健康教育プログラムの策定を行う。

業務内容

・従業員のケガの応急処置
・健康診断の実施と事後フォロー
・日常的な健康相談
・感染症対策や指導
・体調不良者へのサポート など

・過重労働対策
・衛生委員会への参加
・労働者への保健指導
・メンタルヘルスケア
・ストレスチェックの実施 など

なりやすさ

なりやすい

なりにくい

一般的に、産業看護師よりも産業保健師になるほうが難しいといわれています。
産業保健師になるためには、看護師免許に加えて保健師国家資格の取得が必要です。保健師資格を取得するにはいくつか方法があります。1つは、看護師と保健師の統合カリキュラムが学べる大学や4年制の看護専門学校で学び、看護師と保健師の国家試験を受験する方法です。もう1つは、看護師資格を取った後に、保健師養成学校(1年)に通う、あるいは看護系大学の保健師養成課程に3年次編入し、その後に保健師国家試験を受験する方法です。

産業保健師が「狭き門」と言われるのには、この看護師と保健師の資格が必要なことに加え、求人数自体が限られていることが要因です。産業保健師を採用しているのは主に大手企業であり、中小企業では産業医の選任義務はあっても保健師の採用は義務付けられていません。

また、一度採用されると長く勤める傾向があるため、求人が少ないことも要因です。さらに、実務経験を求められることも多く、新卒での就職が難しい点も「狭き門」の理由の一つです。

看護師以外の業種で働く

看護師以外の仕事を選ぶ場合でも、看護師経験で培った責任感コミュニケーション能力は多くの企業で評価されるはずです。

例えば、事務職でも医療事務であれば医療知識を活かせます。また営業職は、たくさんの患者や家族と接した経験のある看護師ならではの人間関係構築力が活きる職種ですので、医療機器メーカーの営業であれば専門知識も強みになります。

また、IT・Web関連では、医療系サイトに関わる会社であればより転職しやすいかもしれません。他にも、美容関連は身体や健康に関する知識が役立ち、アパレル関連なら接客業務で看護師の経験を活かせるでしょう。

もちろん、まったく新しい分野では最初は苦労することもあるでしょう。そのため、後述するフィールドナースや治験コーディネーターなど、看護師の資格や経験を直接活かせる職種にチャレンジするのもおすすめです。

看護師の経験を活かせる仕事

看護師の経験を活かせる仕事

看護師の専門知識や患者対応スキルは、医療現場以外でもさまざまな職種で活かすことが可能です。看護師の経験が活かせる代表的な仕事として、以下などがあげられます。
フィールドナース(医療機器営業サポート)
治験コーディネーター(CRC)
臨床開発モニター(CRA)
医療系コールセンター
医療系人材紹介会社のアドバイザー
心理カウンセラー・ヘルスカウンセラー
それぞれの仕事の詳細について詳しく解説します。

フィールドナース(医療機器営業サポート)

フィールドナースは、医療機器メーカーで営業サポートを行う仕事です。

医療現場での経験を活かし、医師や医療スタッフに自社製品の特徴や使用方法を説明します。主な業務には、製品デモンストレーション、導入後のアフターフォロー、医療関係者向け展示会の開催などがあります。

医療機器メーカーの年収は比較的高めで、経験を積めば高収入も目指せますが、土日出勤や出張が発生する場合もあります。
また、求められるスキルとしては、医療知識に加えて営業力コミュニケーション能力プレゼンテーション能力が重要です。医療現場と企業をつなぐ重要な役割を担うため、両者の言葉を理解できる人材が求められています。

治験コーディネーター(CRC)

治験コーディネーター(CRC)は、新薬や新しい治療法の臨床試験をスムーズに進行させるためのサポート役です。

治験とは、新薬の安全性や有効性を確認するための臨床試験のことで、治験コーディネーターは医療機関と製薬会社、被験者の間に立って調整を行います。
主な業務には、治験の手順書作成、治験薬の管理、進行状況のモニタリング、症例報告書の確認、適切性の評価などがあります。これらの業務には医療知識が必要なため、看護師の経験が大いに活かせます。

医療の最前線で新たな治療法の開発に貢献できる点が大きな醍醐味といえるでしょう。

臨床開発モニター(CRA)

臨床開発モニター(CRA)は、製薬会社や医薬品開発業務受託機関に所属し、治験が計画通りに進行しているかを管理する仕事です。

先述した治験コーディネーター(CRC)が医療機関側の立場であるのに対し、臨床開発モニターは製薬会社側の立場から治験を管理します。
症例データの収集、治験の進捗管理などが主な仕事内容です。看護師としての医学知識や患者対応経験、医療現場での調整能力は、臨床開発モニターの業務に直結します。

最先端の医療研究に携わりながらも、病院勤務時のような緊張感からは距離を置いた環境で働きたい看護師にとって理想的な選択肢となるでしょう。

医療系コールセンター

医療系コールセンターのオペレーターは、医療機器メーカー、医薬品メーカー、健康食品メーカー、医療保険会社などで顧客からの問い合わせに対応する仕事です。具体的には、製品やサービスの使用方法の説明、健康相談への対応、医療機関の案内などを行います。

看護師の医学知識や患者対応経験は、専門的な問い合わせに的確に答えるために大いに役立ちます。特に健康相談では、症状の緊急度の判断や適切なアドバイスが可能です。

メリットとしては、顧客と1対1の対応が基本のため職場の人間関係のストレスが軽減されることが挙げられます。シフト制で夜勤が発生する可能性もありますが、デスクワークが中心なので病院勤務時よりも体力的負担は少ないでしょう。

医療系人材紹介会社のアドバイザー

医療系人材紹介会社のキャリアアドバイザーは、医療職の転職希望者と医療機関をマッチングする仕事です。

転職サイトの運営会社や人材紹介会社に所属し、求職者の希望条件や経験・スキルを踏まえて最適な求人を紹介します。

主な業務には、求職者との面談、適性やスキルの把握、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策、求人情報の提案などがあります。また、企業や医療機関との折衝も重要な仕事です。

看護師出身のアドバイザーは、かつては自分も看護師だったことから、転職希望者の悩みや希望を深く理解できます。現場の実情を知っているからこそ、求職者のニーズに合った転職先を的確に提案できるのが強みです。社会人として必要な対人スキルビジネスマナーも身につけられる環境です。

心理カウンセラー・ヘルスカウンセラー

心理カウンセラーヘルスカウンセラーは、メンタルヘルスや健康に関する相談に対応する仕事です。

カウンセラーになるには、通常は専門の資格が必要ですが、多くは民間資格で通信教育などでも取得可能です。比較的短期間で取得できるものが多く、働きながら取得を目指せます。
活躍の場は幅広く、大手企業の健康管理室、学校、薬局、カウンセリングルームなどがあります。特に企業では、従業員のメンタルヘルスケアの重要性が高まってきており、カウンセラーの需要が増加しています。

看護師として学んだ心身の健康に関する専門知識や患者とのコミュニケーション能力は、カウンセリングの質を高めるでしょう。身体面と心理面の両方から相談者をサポートできるのが大きな強みです。

一般企業への転職で注意すべきポイント

一般企業への転職で注意すべきポイント

看護師から一般企業へ転職する際には、面接で転職理由を話す際の伝え方収入面での変化への対応など、いくつか注意すべきポイントがあります。それらを事前に把握し、準備しておくことで、スムーズな転職と新しい環境への適応が可能になるでしょう。

転職理由の伝え方

一般企業の入社試験を受ける際、面接ではなぜ看護師を辞めて一般企業で働きたいのかという理由を明確に伝えることが重要です。ネガティブな理由があったとしても、そのまま伝えるのではなく、ポジティブな表現に言い換えましょう。

例えば「夜勤がつらい」という理由であれば、「より規則正しいリズムで生活し、自己成長に時間を使いたい」と伝えることで前向きな印象を与えられます。また「人間関係に疲れた」という理由であれば、「より専門性を活かせる新しい環境でチャレンジがしたい」という表現に変えられます。

また、看護師としての経験やスキルをどのように新しい職場で活かせるかを具体的に伝えることが重要です。

患者対応で培ったコミュニケーション能力や、緊急時の冷静な判断力など、看護師ならではの強みをアピールしましょう。

収入面での変化

看護師から一般企業へ転職する際は、収入面での変化を覚悟する必要があります。

看護師の平均年収は夜勤手当も含めると500万円前後ですが、国税庁の統計によると給与所得者の平均給与は460万円のため、収入が減少する可能性が高いでしょう。

特に、夜勤手当がなくなることで、基本給が同等でも実質的な収入が減少する場合があります。転職前に、最低限必要な生活費を計算し、収入減少に備えて家計のやりくりを考えておくことが重要です。

ただし、ここで重要なのは、転職先を収入だけで判断しないことです。休日数が増加することや残業時間が減少すること、また福利厚生の充実度など、総合的な待遇を考慮して転職先を決めましょう。

一般企業では成果に応じたキャリアアップの機会が多く、長期的には看護師時代を上回る収入を得られる可能性もあります。将来性や成長機会も視野に入れて転職先を判断することをおすすめします。

参考:国税庁|令和5年分 民間給与実態統計調査(外部リンク)

新しいスキルの習得

一般企業に転職すると、看護師のスキルだけでは対応できない場面が出てきます。特に、ビジネスマナーパソコンスキルは、どの職種でも求められる基本的な能力です。

具体的には、ビジネス文書の作成、Word、Excel、PowerPointなどのOffice系ソフトの操作ビジネスメールの書き方、社内外での適切なコミュニケーション方法などを身につける必要があります。
看護師経験で培った「観察力」や「臨機応変な対応力」を活かしながら、新しい環境で必要なスキルを一つずつ吸収していくことが大切です。職場の先輩や上司に積極的に質問し、業界特有の知識や暗黙のルールなども早く習得するよう心がけましょう。

医療現場に戻る際の難しさ

一般企業で働いた後に、再び看護師として医療現場に戻ることを考えている人もいるかもしれませんが、注意すべき点がいくつかあります。

まず、医療現場は常に進化しており、数年のブランクがあると最新の医療技術や知識、機器の操作などについていくのが難しくなります。また、患者対応の感覚や医療処置のスキルは実践を重ねることで維持されるものであり、現場を離れると徐々に忘れてしまう可能性があります。

さらに、チーム医療の現場では人間関係の構築にも時間がかかるため、復帰時には再適応の期間が必要になるでしょう。

それでも看護師として再び医療現場に戻ろうと思っている人は、一般企業で働きながらも、意識的に医療関連情報に触れる機会を作ることが大切です。

一般企業の求人の探し方

一般企業の求人の探し方

看護師から一般企業への転職を考える際、効果的な求人探しの方法を知っておくことが成功への第一歩です。

看護師専門の転職エージェントや総合型の転職エージェントの活用、ハローワークの利用、口コミサイトやSNSからの情報収集など、それぞれの特徴を理解し、複数の手段を組み合わせることで理想の仕事に出合える可能性が高まります。

希望条件に合った求人を効率よく見つけるための方法を見ていきましょう。

看護師専門の転職エージェント

看護師専門の転職エージェントは、医療の知識を持つキャリアアドバイザーが在籍し、看護師の経験やスキルを活かせる一般企業の求人を紹介してくれます。

主なエージェントとしては、看護師のキャリア形成などのお役立ち情報も充実した「レバウェル看護(旧:看護のお仕事)」、業界最多の20万件以上の求人を掲載する「ナース専科 転職」、大手企業運営で信頼性が高い「マイナビ看護師」、そして24時間対応の相談窓口を設けている「ナースではたらこ」などがあり、それぞれ特徴も異なります。

これらのエージェントの最大のメリットは、一般に公開されていない非公開求人を多数保有していることです。特に、人気の高い産業看護師や企業内健康管理室の求人など、競争率の高いポジションの情報を得られる可能性があります。

また、看護師の視点を理解したキャリアアドバイザーが、履歴書の書き方から面接対策、条件交渉まできめ細かくサポートしてくれるため、初めての一般企業への転職でも安心です。
自分の希望条件や強みを明確に伝えることで、より適切な求人を紹介してもらえます。複数のエージェントに登録して、比較検討しながら転職活動を進めましょう。

総合型の転職エージェント

看護師以外の業種への転職を考える場合、総合型の転職エージェントの活用が効果的です。リクルートエージェントdodaマイナビエージェントなどの大手転職エージェントは、幅広い業界の求人を扱っており、看護師の経験が活かせる多様な選択肢を提案してくれるはずです。

総合型の転職エージェントの強みは、医療業界以外のさまざまな業界情報を持っていることです。看護師の経験を活かせる営業職、医療関連のコンサルタント、健康・福祉分野の事務職など、専門知識を持つ人材を求める企業への転職をサポートしてくれます。また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など、業界の垣根を越えた転職活動全般のアドバイスも受けられます。

医療知識を持つ人材を必要としている企業や、コミュニケーション能力や問題解決能力を重視する企業への転職において、看護師としての経験をどうアピールすべきかといった具体的なサポートを受けられるのも大きなメリットです。

ハローワーク

ハローワークは、全国544箇所に拠点を持つ公的な職業紹介機関で、看護師が一般企業への転職を考える際にも活用できます。

利用の流れは、まず最寄りのハローワークに求職登録を行い、求人検索端末で条件に合う求人を探します。興味のある求人が見つかれば、窓口で相談のうえ応募できます。

ハローワークの最大のメリットは無料で利用できることです。

採用活動にコストをかけられない中小企業や地方の求人など、転職サイトやエージェントでは扱っていない求人情報が見つかる可能性があります。なお、「ハローワークインターネットサービス」を利用すれば、自宅からでも求人を検索できます。

職業訓練や求職者支援制度などの公的サポートを受けられる点も、ハローワークならではの特徴です。他の転職手段と併用することで、より多くの選択肢を得ることができるでしょう。

一方、デメリットとしては求人の質にばらつきがあり、実際の労働条件が求人票に記載の内容と異なるものもあるため注意が必要です。また、看護師に特化した専門的なサポートも受けにくいでしょう。

口コミサイトやSNS

口コミサイトSNSは、看護師が一般企業の求人を探す際に、公式情報だけでは得られない職場の実態を知るための貴重な情報源です。

転職会議」や」「OpenWork」などの転職口コミサイトでは、実際に働いている社員からの評価や職場環境、給与・福利厚生の実態などが確認できます。利用の際は、複数の口コミを見比べて偏りのない判断をするようにしましょう。

LinkedInなどのプロフェッショナルSNSでは、興味のある業界や企業で働く人とつながり、直接情報交換をしたり、非公開求人を紹介したりしてもらえる可能性もあります。ハッシュタグを活用することで、最新の求人情報を効率的に収集できます。

また、企業の公式FacebookInstagramでは、社内イベントや日常業務の様子が投稿されていることも多く、企業文化や職場の雰囲気を知る手がかりになります。

これらのSNSを活用して看護師専用のコミュニティやグループに参加すれば、一般企業に転職した看護師の体験談を聞くことができるかもしれません。

ただし、口コミやSNSの情報は個人の主観に基づくものも多いため、必ず公式情報と照らし合わせながら活用することをおすすめします。

看護師が一般企業に転職するメリット・デメリット

看護師が一般企業に転職するメリット・デメリット

看護師から一般企業への転職には、さまざまなメリットとデメリットがあります。具体的には以下のとおりです。
<メリット>
ワークライフバランスの改善:勤務時間が規則的で夜勤がなくなるため、ワークライフバランスが改善されます。プライベートの時間も確保でき、家族との時間や趣味に充てる時間が増えるでしょう。
身体的・精神的負担の軽減:人の生命にかかわるというプレッシャーから解放され、精神的負担が軽減されるほか、デスクワークが増えることで肉体的な疲労も減少します。
新しいスキルや経験を得られる:医療業界とは異なる環境で、ビジネスパーソンとして新しいスキルや経験を積むことができ、人脈も広がります。
キャリアの選択肢の広がり:看護師の経験・スキルは、企業での健康管理や安全管理、プロジェクト管理など多様な分野に応用でき、新たなキャリアパスが広がります。
職場環境の変化:一般企業は病院に比べて密接に関わる人が少なくなることが多く、人間関係のストレスが軽減される傾向があります。

<デメリット>
収入面での変化:未経験の業界・職種においてキャリアをゼロからスタートすること、また夜勤がなくなることなどから、収入が減少する可能性があります。
未経験分野でのキャリアスタート:ビジネスマナーやパソコンスキルなど、病院では求められなかった新たな知識の習得が必要です。
看護スキルの維持の難しさ:医療現場を離れることで、看護技術や最新の医療知識が徐々に薄れ、医療的なスキルが鈍るでしょう。
看護師資格の活用が限られる:一般企業では看護師としての専門性を活かせる場面が限定され、資格を活用できない可能性が高いです。
医療現場への復帰の難しさ:一度医療現場を離れると現場感覚を失い、将来的に看護師として復帰することが難しくなります。
看護師から一般企業への転職を検討する際は、上記のメリット・デメリットを踏まえて、転職すべきかどうかを総合的に判断しましょう。

一般企業への転職をおすすめする看護師

一般企業への転職をおすすめする看護師

看護師から一般企業へ転職する場合のメリットとデメリットを説明しましたが、一般企業への転職に向いている人は、夜勤や仕事へのプレッシャーが原因で、身体的・精神的に大きな負担を感じている看護師です。

医療現場の緊張感や責任の重さから解放されたい方や、メンタルヘルス不調のリスクを感じている方は、思い切った環境変化が有効でしょう。

また、育児や介護など自身のライフステージに変化が生じ、規則正しい勤務体系を希望する方も、一般企業への転職をおすすめします。

さらに、ビジネスマナーやパソコンスキルといった一般企業で求められる能力をすでに持っている方や、看護師としての経験は大切にしつつも新たなキャリアを模索している方も、一般企業への転職が向いています。

医療知識を活かしながら営業やコンサルタントなど異なる分野に挑戦したいという明確な目標がある方にとって、一般企業への転職はキャリアの新たな可能性を開く選択肢となるでしょう。

看護師からの転職を成功させよう

看護師から一般企業への転職は、適切な準備と情報収集が成功の鍵です。自分の強みやスキルを整理し、看護師経験を活かせる職種を見極めましょう。

一般企業に転職することのメリット・デメリットを理解した上で、転職エージェントやハローワークなど多様な手段を活用し、ライフスタイルに合った働き方を選択することが重要です。計画的に進めれば、あなたの新しいキャリアがきっと開けるでしょう。

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看護師として別の職場への転職を検討される際は、こちらもぜひ参考にしていただき、自分に合ったより良い選択肢を見つけてみてください。

※本記事では一般的な例をもとに情報をまとめています。また、情報は公開日現在のものです。
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