看護師の転職方法4つを徹底比較!自分に合った選び方と成功までの流れを解説
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転職は人生の大きな決断であり、正しい方法で進めなければ後悔する結果になってしまいます。
この記事では、看護師が転職を成功させるための具体的な方法と手順を分かりやすく解説します。
転職を考えている看護師の方、より良い職場環境を求めている方にとって、理想の職場に出会うための実践的な知識が得られる内容です。
目次
看護師の転職活動の流れ5ステップ
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一般的に転職活動全体では平均1〜3か月程度の期間が必要です。
希望する入職時期の約3か月前から準備を始めると、余裕を持って活動できます。
転職活動の流れは、以下の5つのステップで進めます。
転職活動の流れ 5ステップ
1.自己分析で転職理由や希望条件を整理する
日本看護協会の調査※によると、看護職員の退職理由には「他の職場への興味」「子育て」「健康状態」「勤務条件」などが挙げられており、現状の悩みや課題を整理することが出発点となります。
次に、転職先に求める条件を具体的にリストアップします。
思いつくものはすべて書き出すのがポイントです。
・給与、年収
・勤務時間、夜勤回数、勤務形態
・休日数、有休の取りやすさ
・通勤時間、勤務地
・診療科目、業務内容
・職場の規模、人間関係
・教育体制、研修制度
・福利厚生(住宅手当、保育施設など)
※出典:日本看護協会2024年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」
2.求人情報を比較・検討する
求人情報を集める主な方法には、以下があります。
・転職エージェント
・病院・施設の公式サイト
・ナースセンター
・ハローワーク
複数の方法を組み合わせることで、より多くの選択肢から自分に合った職場を見つけられます。
求人情報を比較・検討する際は、自己分析で整理した希望条件と照らし合わせながら慎重に判断しましょう。
・給与・年収(基本給だけでなく、手当や賞与を含めて確認する)
・勤務時間・夜勤回数・実際の残業時間
・休日数・有給休暇の取りやすさ
・教育体制・研修制度・プリセプター制度の有無
・福利厚生(住宅手当、保育施設など)
3.履歴書・職務経歴書を準備する
看護師特有の職務経歴として、配属された診療科、担当業務、役職経験、資格取得などを記載します。
・救急外来で年間約500件の患者対応
・新人指導を5名担当
・BLS(一次救命処置)
・ACLS(二次救命処置)
・その他、業務に関連する研修・講習
「急性期病棟での経験を通じて、迅速な判断力と冷静な対応力を身につけました」
というように、強みを裏付ける具体的なエピソードを添えて説明する。
●志望動機
「貴院の地域医療への取り組みに共感し、これまでの急性期病院での経験を活かして貢献したい」
など、応募先への理解と自分の強みがつながる内容を意識。
プロのアドバイスを受けることで、書類選考の通過率を高めることが期待できます。
4.面接・見学で職場の雰囲気を確認する
応募先の理念や看護方針との整合性を意識して話すことが重要です。
退職理由を答える際は、前の職場への批判にならないよう注意し、「より専門性を高めたい」「ワークライフバランスを整えたい」など前向きな理由として説明します。
また、面接前に質問リストを用意しておくことで、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
・勤務体制(シフト・勤務時間)
・夜勤の回数や体制
・残業の有無・平均時間
・教育・研修制度、フォロー体制
また、見学が可能な場合は必ず参加し、求人票や面接だけでは分からない職場の実態を自分の目で確認しましょう。
スタッフの表情や雰囲気、人間関係などは、短時間の見学でも多くの情報が得られます。
たとえば、
・廊下ですれ違った際に挨拶があるか
・ナースステーションでの会話が穏やかか
といった細かな点からも、職場の人間関係や働きやすさが見えてきます。
職場見学は、求人票や面接だけでは分からない職場の実態を知る貴重な機会です。
5.内定・入職手続きをスムーズに進める
@ 内定後は、労働条件を必ず書面で確認する
給与や勤務条件については、口頭での説明だけで済ませず、具体的な数字を含めて確認することが重要です。
・給与(基本給・各種手当・賞与など)
・勤務体制(勤務時間・夜勤回数・休日数など)
・福利厚生(住宅手当、保育支援など)
雇用契約書や労働条件通知書の内容を確認し、不明点があれば必ず事前に質問しましょう。
A 入職日に向けて、退職手続きと引き継ぎを計画的に進める
現職の退職申し出は、法律上は退職日の2週間前で可能とされていますが、円滑な引き継ぎを考えると、退職希望日の1〜3か月前に伝えるのが望ましいとされています。
就業規則で退職の申し出期限が定められている場合もあるため、念のため内容を確認しておくと安心です。
退職日までは、業務の引き継ぎを確実に行い、担当患者の情報や業務マニュアルなどを後任者に丁寧に引き継ぎましょう。
B 入職後は「慣れる期間」と捉え、無理をしすぎない
新しい職場では覚えることが多いため、最初から完璧を目指す必要はありません。
少しずつ環境や業務に慣れていく意識で取り組むことで、長く安定して働きやすくなります。
なお、転職エージェントによっては、入職後のフォローや相談対応を行っている場合もあります。
不安があれば積極的に活用しましょう。
看護師の転職方法4つ
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自分の状況や希望に合った方法を選ぶことで、転職活動をよりスムーズに進めることができます。
看護師の主な転職方法は、以下の4つです。
インターネット上で求人情報を検索・閲覧し、自分で応募する方法
●転職エージェントを活用する
専任のキャリアアドバイザーが求人紹介から入職までをサポートする方法
●病院・施設への直接応募
病院や施設の公式サイトや窓口から直接応募する方法
●ナースセンター、ハローワークで探す
公的機関を通じて求人情報を得て応募する方法
「転職サイトで自ら情報を集めて進めたいか」「転職エージェントでプロに相談して効率的に進めたいか」など、ご自身のキャリア志向や希望条件、転職活動に割ける時間を考慮して、最適な方法を選びましょう。
また、複数の方法を併用することで、より多くの選択肢から理想の職場を見つけられます。
それぞれの方法について、以下で詳しく説明します。
転職サイトを利用する
・自分のペースで転職活動を進めたい人
・まずは幅広く求人情報を見たい人
転職サイトのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
メリット | ・24時間いつでも膨大な求人情報にアクセスできる |
デメリット | ・多くの求人の中から自分で選ぶ必要があり、時間と労力がかかる |
自分の希望条件を入力すれば、該当する求人が一覧で表示されるため、効率的に比較検討できます。
ただし、応募後のプロセスは基本的に自分で進める必要があるため、転職活動に慣れている人や、自分で主体的に動きたい人に適した方法といえます。
転職エージェントを活用する
・手厚いサポートを受けながら効率的に転職活動を進めたい人
・初めての転職で不安がある人
求人紹介から応募書類の添削、面接対策、条件交渉まで、転職に関するあらゆる場面でプロのサポートを受けられます。
転職エージェントのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
メリット | ・希望条件に合った求人をキャリアアドバイザーが紹介してくれる |
デメリット | ・エージェントによっては特定の病院や施設を強く勧めてくる場合がある |
オリコン顧客満足度ランキング「看護師転職」で上位にランクインしている転職エージェントは、キャリアアドバイザーの対応やサポート体制が評価され、看護師から高い支持を集めています。
また、給与や勤務条件の交渉を代行してくれるため、自分では言い出しにくい給与アップの交渉や、入職日の調整などもスムーズに進みます。
ただし、自分の希望をしっかり伝え、納得できない提案は断る勇気も必要です。
病院・施設への直接応募
・特定の病院や施設で働きたいという強い希望がある人
働きたい職場が具体的に決まっている場合や、地域の医療機関について詳しく知りたい場合に有効な方法です。
病院・施設への直接応募のメリットとデメリットは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
メリット | ・職場の理念、診療科目、設備、教育体制など詳しい情報を得られる |
デメリット | ・一つ一つの病院サイトを個別に確認する必要があり時間がかかる |
病院の理念、診療科目、設備、教育体制、福利厚生など、公式サイトには転職サイトには載っていない詳細な情報が掲載されています。
また、直接応募は仲介手数料が発生しないため、病院側にとってもコストが抑えられ、採用に前向きになってもらえる可能性もあります。
ただし、応募から面接調整まですべて自分で行わなければならないため、転職活動に慣れていない人には負担が大きいかもしれません。
ナースセンター、ハローワークで探す
・地域密着型の職場を探したい人
・公的機関ならではの安心感を重視したい人
ナースセンターは都道府県看護協会が運営する看護師専門の職業紹介機関で、ハローワーク(公共職業安定所)は国が運営する無料の職業紹介サービスです。
ナースセンター、ハローワークで探すメリットとデメリットは、以下のとおりです。
項目 | 内容 |
メリット | ・完全無料で利用でき、相談員に直接相談しながら転職活動を進められる |
デメリット | ・窓口の営業時間が限定的であるため、対面希望の場合は時間的な制約がある。 |
また、復職支援や研修制度なども提供しているため、ブランクがある看護師の再就職支援にも力を入れています。
地域密着型の求人が豊富なため、地元で働きたい人には特におすすめです。
看護師転職で気をつけたいポイント4つ
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あらかじめ注意点を把握しておくことで、転職後のミスマッチや後悔を防ぎやすくなります。
看護師転職で気をつけたいポイントは、主に以下のとおりです。
看護師転職で気をつけたいポイント4つ
転職の目的を明確にしておく
今の職場に不満があるからという理由だけでは、理想の職場を探すのは難しいのが現実です。
たとえば、「人間関係が悪い」「残業が多い」という不満があっても、それを避けるだけでは次の職場で何を実現したいのかが見えてきません。
環境面や条件面を整理しないまま転職すると、「前の職場の方が働きやすかった」と後悔してしまうケースもあります。
実際に、給与アップを求めて転職したものの、新しい職場では残業が多く、結果的にワークライフバランスが崩れてしまうといたこともあります。
転職の目的を明確にすることで、「何を優先し、何を妥協できるか」が見えてくるため、後悔のない転職につながります。
希望条件の優先度を付けておく
自己分析で洗い出した条件は、次の3つに分類して考えましょう。
・できれば叶えたい条件
・妥協できる条件
たとえば、子育て中の看護師の場合「残業なし」「通勤時間の短さ」を最優先させて、その代わり「給与面」では少し妥協するという判断もあります。
一方で、キャリアアップを重視する看護師であれば「専門的なスキルが身につく」「研修制度が充実している」といった条件を優先し、通勤時間や給与面を調整する選択肢もあるでしょう。
このように、優先順位を明確にしておくことで、条件がぶつかったときの判断基準ができ、納得感のある転職先を選びやすくなります。
自分のスキルや強みを把握しておく
これまで働いてきた診療科や担当した業務、身につけた技術をできるだけ具体的にリストアップしましょう。
・経験した診療科、病棟・外来・ICUなどの配属先
・日常的に担当していた業務内容や役割
・習得している看護技術、対応できる処置
・認定看護師・専門看護師などの資格
・BLS(一次救命処置)・ACLS(二次救命処置)などの講習修了歴
また、スキルや強みを整理しておけば、応募書類や面接で効果的に自己PRができ、採用される可能性が高まります。
転職希望先の口コミをしっかりと確認する
口コミサイトには、実際に働いている人の声が投稿されており、次のような求人票には書かれていない実態を知ることができます。
・人間関係や職場の雰囲気
・残業時間や夜勤の負担感
・有給休暇の取りやすさ
転職エージェントサービスを利用する場合、専任のキャリアアドバイザーを通すことで、職場の雰囲気や働きやすさなど、より詳しい情報を得られます。
また、職場見学が可能な場合は必ず参加し、実際の職場を訪れることで、スタッフの表情や職場の雰囲気を自分の目でチェックしましょう。
看護師の転職活動に関するよくある質問
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ここでは、看護師の転職活動に関してよく寄せられる質問とその回答を紹介します。
主な質問は、以下のとおりです。
看護師の転職サイトを使わないほうがいい理由はある?
むしろ、情報収集を効率的にできるため、理想の職場が見つかる可能性が高まります。
一部で「使わない方がいいの?」と言われる理由は、以下のようなデメリットが想定されるからです。
・多くの求人から自分で選ぶ必要があり、時間と労力がかかる
・求人票だけでは職場の雰囲気や実際の働きやすさが分かりにくい
・応募書類の作成や面接対策、条件交渉を自分で行う必要がある
●転職エージェントのデメリット
・希望に合わない求人を紹介されることがある
・担当者が看護業界に詳しくない場合がある
・連絡がしつこいと感じることがある
また、転職エージェントを利用して担当者との相性が合わないと感じたら、担当者の変更を依頼するか、別のサービス会社を利用しましょう。
上手に使えば効率的に理想の職場を見つけられるため、転職サイトは有効活用するのがおすすめです。
看護師の転職で受かる確率はどれくらい?
職種全体の需給バランスを示すデータとして、厚生労働省の「一般職業紹介状況」(2025年3月公表)における有効求人倍率は全国平均1.26倍となっており、求人数が求職者を上回る状況にあります。
看護系職種においては、大阪労働局で2.02倍(2025年8月)、熊本労働局で1.99倍(2025年7月)※など、職業別データでも高倍率が続いており、看護師は需要が強い職種であることが示されています。
有効求人倍率が1倍を超えているということは、求職者1人に対して1件以上の求人があるという意味で、看護師にとっては有利な状況といえます。
ただし、人気の診療科・日勤のみ・高給与・好立地といった条件を絞るほど競争率が上がる点には注意が必要です。
希望条件と現実のバランスを考慮する必要があります。
※都道府県労働局:職業別有効求人倍率
転職期間はどれくらいかかる?
期間の内訳としては、以下のような流れになることが多いです。
・応募書類(履歴書・職務経歴書)の作成:1〜2週間
・求人への応募〜面接:2〜4週間
・内定後〜入職まで:1〜2か月程度
仕事と並行して転職活動を進めるため、面接や職場見学の日程調整が難しく、時間がかかる傾向にあります。
そのため、余裕を持ったスケジュールで準備することが大切です。
なお、転職エージェントを利用すると、スケジュール管理や各種調整を任せられるため、転職活動を効率的に進めやすくなります。
専任のキャリアアドバイザーが、求人紹介から面接日程の調整、内定後の条件交渉までサポートしてくれるため、忙しい看護師でも無理なく転職活動を進めやすいでしょう。
転職したいけどめんどくさい…どうすればいい?
忙しくて時間が取れない、求人を探すのが億劫、応募書類を作るのが大変など、さまざまな理由で転職活動に踏み出せない人がいます。
このような気持ちは多くの看護師が抱くものであり、なぜ面倒に感じているのかを整理することが第一歩です。
「何が一番負担に感じているのか」を具体的に書き出してみると、対処すべきポイントが見えやすくなります。
転職エージェントを活用すれば、求人検索・面接日程調整・条件交渉などを代行してもらえるため、転職活動の負担を最小限に抑えることが可能です。
キャリアアドバイザーに希望条件を伝えるだけで、自分に合った求人を紹介してもらえるため、自分で膨大な求人情報を探す手間も省けます。
「めんどくさい」と感じるのは、心身の疲れが溜まっているサインでもあります。
無理に我慢を続けるのではなく、今の働き方を見直すきっかけとして、前向きに捉えてみるのも一つの選択です。
看護師が転職を怖いと思う理由は?
・転職先の人間関係への心配
・新しい業務内容についていけるかどうか
・「転職先がイメージと違ったらどうしよう」という不安
一方、日本看護協会※の調査によると、
・転職経験なし:49.5%
この不安を乗り越え、納得のいく転職を実現する効果的な対処方法として、転職エージェントに相談するという選択肢があります。
専任のキャリアアドバイザーは、多くの看護師の転職をサポートしてきた経験から、あなたが抱える「スキルや経験が通用するか」といった不安に対する具体的な対処法や、成功事例を教えてくれるでしょう。
また、事前のリサーチを入念にすることも重要です。
・口コミサイトで実際の声を確認する
・転職エージェントから詳しい職場情報を得る
※出典:日本看護協会2024年度「ナースセンター登録データに基づく看護職の求職・求人・就職に関する分析」
看護師が転職するきっかけは?
・キャリアアップ・働き方の見直し
・職場環境やメンタルヘルスに関する課題
・自分の適性・能力への不安(18.1%)
・自分の健康:主に精神的理由(16.1%)
・上司(看護管理者等)との関係(15.0%)
ただし、面接や履歴書では前の職場への批判にならないよう注意することが重要です。
退職理由は、あくまで下記のように未来志向で伝えるようにしましょう。
・「人間関係が悪かった」
→ 「チーム医療を重視する職場で働きたい」
・「残業が多かった」
→ 「ワークライフバランスを大切にしながら質の高い看護を提供したい」
面接対策や履歴書の書き方に不安がある場合は、転職エージェントを通じて専任のキャリアアドバイザーに相談するのも有効な方法です。
自分に合った転職方法でキャリアを前向きに進めよう
それぞれの特徴を理解したうえで行動すれば、理想の職場に出会える可能性も高まります。
転職活動は、自己分析から始まり、求人情報の比較検討、応募書類の準備、面接・見学、内定・入職手続きという流れで進みます。
転職の目的を明確にし、希望条件の優先順位を決め、自分のスキルや強みを把握したうえで、転職希望先の口コミを確認することが成功のポイントです。
転職に不安を感じている場合でも、準備とサポートを活用すれば、理想の職場を目指せます。
まずは転職サイトへの登録や、転職エージェントのキャリアアドバイザーへの相談など、小さな一歩から始めてみましょう。
主要な転職サービスを比較検討したい方は、オリコン顧客満足度ランキング「看護師転職」を参考にすることをおすすめします。
自分に合った転職方法で、キャリアを前向きに進めていきましょう。