転職エージェントの使い方は?利用の流れや賢い活用方法を解説
しかし、「登録したもののどう使えばよいかわからない」「もっと上手に活用する方法はないか」と感じている方も少なくありません。
本記事では、基本的な利用の流れから、転職エージェントを最大限に活用するための実践的なテクニック、さらには自分に合った転職エージェントの選び方までを詳しく解説します。
効率的に転職活動を進めたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
転職エージェントの基本の使い方と流れ
初めて転職エージェントを利用する方にとっては、その流れや使い方がわからないこともあるかもしれません。
一般的に、転職エージェントに登録してから新しい企業に入社するまでの期間は、およそ3ヶ月が目安となります。
ここでは、転職エージェントの基本的な利用プロセスをステップごとに解説します。
会員登録
公式サイトにある登録ボタンなどから登録フォームに進み、氏名、生年月日、連絡先といった個人情報に加えて、学歴、職歴、転職希望時期、希望する職種や年収などの必要事項を入力して登録を進めます。
この際に、任意項目も含めてできるだけ多くの情報を詳細に入力することがおすすめです。
情報が多いほど、あなたの希望にマッチした求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
登録が完了したら、多くの場合、そのままエージェントとの面談日時の予約に進みます。
面談・カウンセリング
この面談では、あなたの現在の転職活動の状況や、転職先に求める要件などについて、エージェントからヒアリングを受けることになります。
面談を効果的に進めるためには、事前の準備が重要です。
履歴書や職務経歴書を用意し、これまでの職務内容や実績を箇条書きでも良いのでまとめておくとスムーズです。
また、転職先に求める条件や仕事選びの軸が定まっていなくても、エージェントに正直に相談することで、自分では気づかなかった強みや適性を発見しやすくなります。
転職理由など、伝えにくいと感じる内容であっても、素直に本音で話すことが最適な求人紹介に繋がるため、包み隠さずに伝えるようにしましょう。
求人紹介
転職エージェントは、ウェブ上では閲覧できない非公開求人や、企業へあなたを推薦する独自の選考ルートを持っていることがあります。
紹介された求人の中で気になる点など、より詳しく知りたい情報があれば、遠慮なくエージェントに確認するようにしましょう。
たとえば、残業時間や職場の雰囲気、福利厚生など、求人票には記載されていない詳細な情報も転職エージェントを通じて聞くことができます。
選考対策・選考
企業に好印象を与えられるような職務経歴書の作成サポートを受けられるほか、応募先企業の過去の傾向を踏まえた面接対策も行ってもらうことができます。
書類が完成したら、転職エージェントが応募手続きを代行し、書類選考を通過した場合には面接日程の調整も代行してくれます。
面接のシミュレーションや、よく聞かれる質問への回答準備など、具体的なアドバイスを受けられるため、本番も落ち着いて臨めるでしょう。
もし面接を通過できなかった場合でも、エージェントが一緒に振り返りを行い、受けたアドバイスを次の選考に活かせるので安心です。
内定・入社
内定が出た後も、転職エージェントのサポートは続きます。
年収や待遇などの条件交渉はエージェントに代行してもらうことが可能です。
また、入社日の調整や、現在の勤務先を円満に退職するための手続きのアドバイスなども受けられます。
内定が出たからといって必ず入社しなければならないというルールはないので、内定を辞退したい場合や複数の内定を比較検討したい場合は、担当のエージェントに伝えるようにしましょう。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、入社前に条件面談を設定してもらうことも有効です。
転職エージェントの賢い活用方法8選
転職エージェントのサポートを有効活用する1つの方法としては、エージェントにあなたの「転職意欲の高さ」を積極的にアピールすることが重要です。
早く転職したい旨を伝えたり、選考対策を自らお願いしたりすることで、質の高いサービスを優先的に提供してもらえる傾向があります。
ここでは、転職エージェントを賢くフル活用するための具体的な8つの方法について解説します。
総合型と特化型の転職エージェントを組み合わせて最適な求人を探す
これにより、選べる求人の幅が広がり、本当にあなたに合ったエージェントを見極めることも可能になります。
特におすすめなのは、幅広い業界や職種を取り扱う「総合型転職エージェント」と、特定の業界や職種に特化した「特化型転職エージェント」を組み合わせて利用することです。
総合型 | 特化型 | |
特徴 | 幅広い業界・職種を取り扱う | 特定の業界・職種に特化 |
強み | 選択肢が多い、さまざまな可能性を探れる | 深い知見、専門的なアドバイス |
弱み | 専門性が薄い場合がある | 取扱求人数が少ない |
おすすめの使い方 | 選択肢を広げる目的で利用 | 志望業界の詳しい情報収集に利用 |
転職活動の初期段階で市場価値を確認するために活用する
エージェントは、あなたの経験やスキル、希望条件をヒアリングした上で、現在の転職市場の動向や、どのような企業であなたの経験が活かせるのかといった有益な情報を提供してくれます。
こういった情報をもとに、自分の強みや弱みを客観的に整理し、今後どのようなキャリアを築いていきたいのかを明確にする手助けとなるでしょう。
たとえば、現職での経験が未経験の業界でどのように評価されるかなど、具体的なアドバイスを受けることができます。
面談で転職意欲の高さをアピールして優先的にサポートを受ける
そのため、エージェントとの面談では、あなたの転職意欲の高さを効果的にアピールすることが重要です。
たとえば、転職希望時期を聞かれた際には、「3ヶ月以内」や「できるだけ早く」と具体的に答えることで、本気度を伝えることができます。
また、こちらから積極的に選考対策をお願いしたり、準備を怠らず面談に臨んだりすることも、意欲の高さを示す行動に繋がります。
面接前に企業の内部情報や面接官の傾向を聞いておく
面接に臨む前には、担当のエージェントにこれらの情報を積極的に聞くようにしましょう。
たとえば、面接官がどのような人物で、どのような質問を好む傾向があるか、企業の雰囲気はどうか、といった情報を事前に把握することで、より的確な面接対策を行うことができます。
これにより、面接でのあなたのパフォーマンスを最大限に引き出し、合格率を高めることに繋がります。
応募要件を満たしていない求人でも相談して可能性を広げる
転職エージェントを通じて、応募の可能性を広げることができる場合があります。
あなたの「どうしてもこの企業に入社したい」という強い意欲をエージェントにしっかりとアピールした上で相談してみましょう。
場合によっては、あなたの熱意やポテンシャルを企業に伝え、応募の機会を得られるかもしれません。
たとえば、未経験の職種へのキャリアチェンジを目指す場合でも、これまでの経験をどのように活かせるか、エージェントが具体的なアピールポイントを一緒に考えてくれることがあります。
複数の転職エージェントから同時に内定が出るよう調整してもらう
内定が出た場合、通常1週間以内に返事をする必要があるため、内定時期がずれると、他の企業の選考結果を待たずに返事をしなければならない状況に陥る可能性があります。
このような状況を避けるために、エージェントに依頼して、可能な限り内定時期を揃えてもらうようにしましょう。
あらかじめ複数の転職エージェントを利用していることを伝え、内定時期の調整が必要になる旨を伝えておくことが重要です。
これにより、じっくりと検討し、後悔のない意思決定ができるようになります。
面接後の企業へのフォローを依頼して合格率を高める
そのような場合、転職エージェントに面接後の企業へのフォローを依頼することが可能です。
エージェントは、面接後に企業側の担当者と連絡を取るため、あなたの伝えきれなかった気持ちや、入社への強い意思を代わりに伝えてもらうことができます。
面接が終わったからといって待つだけでなく、積極的にフォローを依頼することで、あなたの合格率を高めることに繋がるでしょう。
不採用時は理由を確認して次の選考に活かす
転職エージェントを利用している大きなメリットの一つは、不採用となった理由を企業から聞き出すことができる点です。
エージェントは、企業側から評価点と懸念点についてフィードバックを受けています。
特に「懸念点」を細かく確認し、何が問題だったのかを明確にすることで、その後の面接や書類作成に活かすことができます。
このフィードバックを真摯に受け止め、改善に繋げることで、次の選考の通過率を高めることができるでしょう。
転職エージェントを選ぶ5つのコツ
日本には数多くの転職エージェントが存在するため、どのサービスを利用すべきか迷うこともあるでしょう。
以降では、最適な転職エージェントを見つけるための重要なポイントについて解説します。
口コミや評判を事前にチェックしておく
実際にサービスを利用した人の生の声は、公式サイトの情報だけでは分からない実情を知る上で役立ちます。
信頼できる口コミサイトや転職に関する情報サイトを参考にし、複数の情報源から情報を集めることをおすすめします。
ただし、口コミには個人の主観が含まれるため、良い評価と悪い評価の両方に目を通し、なぜそのような評価になっているのかを総合的に判断するようにしましょう。
特定の意見に偏らず、客観的な視点で評価することが大切です。
対応地域や年齢層の得意不得意を確認する
たとえば、全国規模で幅広い求人を扱う転職エージェントもあれば、特定の地域・業界に特化しているサービスもあります。
20代の第二新卒や未経験者向けの求人に強い転職エージェントもあれば、30代以上のハイクラス層や管理職向けの求人を多く扱う転職エージェントも存在します。
希望する勤務地や現在の年齢、キャリア段階に合ったサービスを選ぶことで、より効率的に求人を見つけ、専門的なサポートを受けることができるでしょう。
キャリアアドバイザーの専門性や経験を重視する
優秀なキャリアアドバイザーは、業界知識が豊富で、求職者のキャリアプランについて的確なアドバイスを提供してくれます。
面談を通じて、キャリアアドバイザーが求職者の話に真摯に耳を傾けてくれるか、具体的な提案をしてくれるか、業界の最新動向や市場価値について詳しいか、といった点を重視して判断するようにしましょう。
もし、相性が合わないと感じる場合は、担当者の変更を依頼することも可能です。
無料カウンセリングを受けて相性を確かめる
このカウンセリングは、転職エージェントのサービス内容を理解するだけでなく、実際に担当するキャリアアドバイザーとの相性を確認する絶好の機会です。
カウンセリング時には、これまでの経歴や転職の希望を具体的に伝えるようにしましょう。
また、キャリアアドバイザーに対して、彼らの専門分野や過去の支援実績、どのようにサポートしてくれるのかといった質問をしてみるのも良いでしょう。
面談を通じて、信頼できるパートナーだと感じられるかどうかを慎重に見極めることが重要です。
自分のキャリアステージに合った転職エージェントを選ぶ
たとえば、第二新卒や未経験からのキャリアチェンジを目指す場合は、手厚いサポートと未経験歓迎の求人を多く持つ転職エージェントがおすすめです。
一方、管理職や専門職へのキャリアアップ、年収アップを目指すハイクラス層であれば、高待遇の非公開求人を多く保有し、専門的なコンサルティングが期待できる転職エージェントが適しているでしょう。
転職目的を明確にし、それに特化したサービスを選ぶことで、効率的な転職活動を進めることができます。
キャリアステージに最適な転職エージェントを見つけるためには、例えば「ハイクラス・ミドルクラス転職ランキング」なども参考にしてみてください。
各転職エージェントの強みや実績が明確に示されており、あなたの経験やスキルに合った転職エージェントを効率的に見つける手助けとなります。
転職エージェントを使い倒して効率的な転職活動をしよう
転職エージェントは、あなたの転職活動を強力にサポートしてくれる心強い味方です。
彼らの豊富な求人情報や専門的なアドバイス、選考対策のサポートを最大限に活用し、あなたの理想の転職を実現させましょう。
自分に合った転職エージェントを見つけ、上手に使いこなすことで、効率的かつ成功率の高い転職活動が可能になります。
各転職エージェントのサービス詳細や、最新のランキングについては、オリコンの「転職エージェントランキング」も参考にすることをおすすめします。