転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと|服装や話し方の注意点までを解説
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無断キャンセルや経歴の詐称、前職への過度な愚痴などは、転職エージェントからの信頼を一瞬で失い、「この人には優良求人を紹介できない」と判断されてしまう原因になりかねません。
本記事では、転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけない6つのことと、NG行動がもたらす具体的なデメリットについて詳しく解説します。
さらに、失敗を避けるだけでなく、より良いサポートを引き出すためのポイントも紹介します。
監修者日向妃香
人事コンサルタントとしての経験を基に、人事・採用分野で10年以上執筆。累計100社以上の人事担当者を取材し、専門知識と取材力を活かした分かりやすい解説が強み。著名メディアへの寄稿実績もあり、読者の疑問に応える記事作りを得意とする。
目次
転職エージェントとの面談で絶対にやってはいけないこと6選
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ここでは、転職エージェントとの面談で絶対に避けたい、6つのNG行動を紹介します。
絶対に避けるべきNG行動
遅刻や無断キャンセルなど約束を守らない
面談の遅刻や無断キャンセルは、単に「時間を守れない人」というだけでなく、「ビジネスパーソンとして信頼できない」「自己管理能力が低い」という致命的な評価につながります。
もし約束を守れないまま企業に紹介してしまえば、エージェント自身の信用問題にも発展しかねません。
そのリスクを避けるため、約束を守らない求職者に対しては、キャリアアドバイザーも求人の紹介をためらうようになります。
結果として、紹介求人数が減少し、大きな機会損失を招くことになるでしょう。
やむを得ず面談をキャンセルせざるを得ない場合は、わかった時点ですぐに電話やメールで連絡を入れ、別日程を提案するなど、誠意ある対応をしましょう。
経歴詐称やスキルを偽るなど嘘をつく
キャリアアドバイザーはあなたの申告した情報を前提に求人を探すため、嘘の情報に基づいたマッチングは入社後のミスマッチにも直結します。
さらに、経歴詐称のリスクは甚大です。
選考中や内定後に発覚した場合、即座に取り消しとなる可能性が高い
●懲戒解雇
入社後に発覚した場合、就業規則違反として解雇されるリスクがある
高圧的な態度やラフすぎる服装
横柄な態度を取ったり、高圧的な言葉遣いをしたりすると、「紹介先の企業でも同じような態度を取るかもしれない(クレーマー気質)」と判断され、求人紹介がストップする恐れがあります。
また、面談時の服装にも注意が必要です。
スーツである必要はありませんが、以下のようなラフすぎる服装は避けましょう。
・Tシャツ
・短パン
・サンダル
・パジャマ姿
・寝癖がついたままの状態(オンライン含む)
社会人としての礼節やマナーを示すことが、キャリアアドバイザーとの信頼関係構築の第一歩です。
前職の愚痴や他社エージェントの悪口を言う
愚痴ばかりを話していると、「他責傾向が強い人」「すぐに不満を持って辞める人」というネガティブな印象を与えてしまいます。
また、他社の転職エージェントの悪口を言うことも避けるべきです。
ビジネスの場で他者を批判する姿勢は、あなたの品位を疑わせ、「協調性に欠ける」と判断されるリスクがあります。
過剰な要求や求人の選り好み
市場感を理解していない扱いづらい人材と見なされ、サポートの優先順位を下げられる可能性があります。
また、紹介された求人に対して明確な理由もなく断り続けたり、「もっと良い条件があるはず」と過度に選り好みしたりするのもやめておきましょう。
条件を絞りすぎると、マッチする企業が極端に減り、応募できる求人自体がなくなってしまいます。
転職活動では、以下の2つを明確にしておくことが重要です。
●妥協できる・あれば嬉しい条件(WANT)
転職意欲が低くやる気がないとみられる言動
これは、転職エージェントのビジネスモデルに関係しています。
転職エージェントは求職者が企業に入社して初めて報酬を得る「成果報酬型」のため、どうしても「転職意欲が高く、早期に決まりそうな人」のサポートを優先する傾向があります。
そのため、現時点で転職を迷っている場合でも「良い縁があれば転職したい」という前向きな姿勢を見せることが大切です。
具体的な転職希望時期を伝える、業界動向やスキルについて積極的に質問するというように、意欲を行動で示すことで、手厚いサポートを引き出すことができます。
マイナスの印象を与えた場合に起こりうること
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転職活動を効果的に進めるためにも、以下のリスクを十分に理解し、面談前に対策をしましょう。
連絡が減少し転職活動が遅滞する
連絡が来なくなると、求人紹介はおろか、書類添削や面接対策といった必要なサポート自体を満足に受けられなくなってしまいます。
多くの求職者を担当しているキャリアアドバイザーにとって、一度にサポートできる人数には限りがあるのが実情です。
通常1人で複数人を担当しているため、どうしてもサポートには優先順位をつけざるを得ません。
そのため、キャリアアドバイザーから「優先度の低い候補者」と見なされてしまうと、連絡の頻度が自然と減ってしまいます。
その結果、求人への応募すら難しくなり、転職活動全体が停滞してしまうリスクが高まるのです。
紹介される求人が減少する
面談の時点でマナーや態度に問題がある求職者を企業に紹介してしまうと、エージェントの評判が下がり、企業との信頼関係を損なう恐れがあるため、紹介しにくくなるという仕組みがあります。
悪印象を与えてしまった結果、「現時点では紹介できる求人がない」と断られたり、希望とは異なる求人ばかり紹介されたりする可能性があります。
企業に悪い印象を持たれたくないという心理から、キャリアアドバイザーが紹介求人を出し渋るケースもあるのです。
一方で、高年収や働きやすい環境などの良質な求人は競争率が高いため、キャリアアドバイザーは「信頼できる人材」を優先的に企業へ紹介します。
書類添削や面接対策のサポートがされない
キャリアアドバイザーは限られた時間とリソースを、より成功の可能性が高い求職者に集中させる傾向があります。
そのため、態度が悪く内定の可能性が低いと判断されると、選考サポートに時間を割いてもらえなくなることがあります。
このようなサポートが受けられないと、選考を進める上で重要なアドバイスが得られず、内定獲得のチャンスを逃してしまいます。
プロのアドバイスなしでは選考通過率が下がってしまうため、キャリアアドバイザーとの良好な関係維持は転職成功のために非常に重要です。
転職エージェントとの面談を成功させる準備とコツ
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ここでは、面談前に準備しておくべき希望条件の整理や書類作成、そして好印象を与えるためのポイントについて解説します。
面談を成功させるコツ
面談前に希望条件やキャリアプランを整理する
その場で悩み始めてしまうと、肝心の求人提案やアドバイスを受ける時間が削られてしまいます。
条件を整理する際のコツは、「絶対に譲れない条件(MUST)」と「できれば叶えたい・妥協できる条件(WANT)」に分けて優先順位をつけておくことです。
また、直近の希望だけでなく、「5年後、10年後にどうなっていたいか」というキャリアプランを漠然とでも考えておくことが重要です。
長期的な視点を伝えることで、キャリアアドバイザーが目先の転職だけでなく、将来のキャリアパスを見据えたアドバイスをしやすくなります。
転職理由はポジティブな表現に言い換える
ネガティブな理由をそのまま伝えてしまうと、面接官に「入社してもまた同じ理由ですぐ辞めるのではないか」「他責傾向が強いのではないか」という懸念を抱かせかねません。
キャリアアドバイザーに対しては本音を共有することが重要ですが、それを企業に伝える際にどう「前向きな転職動機」として言語化するかが腕の見せ所です。
以下のようにポジティブな表現に言い換える準備をしておきましょう。
●給与が低い
→「成果が正当に評価され、実績に応じて年収アップを目指せる環境で働きたい」
●残業が多い、休みが取れない
→「業務効率を重視し、メリハリをつけて働くことで、自己研鑽の時間も確保したい」
●人間関係が悪い
→「チームワークを重視し、周囲と協力しながらプロジェクトを推進できる環境で貢献したい」
職務経歴書など必要書類は事前に用意する
事前に書類を作成・提出することは、それだけで「転職への熱意」や「本気度」のアピールになります。
もし仕事が忙しく事前の準備が間に合わない場合でも、決して無断でスルーしてはいけません。
「準備が間に合わなかったため、当日持参します」と一言連絡を入れるか、当日メモ書き程度でも良いので実績をまとめたものを持参するなど、誠実な対応を心がけましょう。
職務経歴書の内容を充実させておくことは、単なるマナーではありません。
キャリアアドバイザーがあなたのスキルや実績を正確かつ深く把握できればできるほど、ミスマッチを防ぎ、精度の高い求人マッチングが可能になります。
清潔感のある服装を心がける【オンライン・対面別】
キャリアアドバイザーはあなたの服装を見て「この人を企業の面接に送り出しても大丈夫か(TPOをわきまえているか)」を判断しています。
ジャケットを着用するなど、清潔感のある服装を心がけましょう。
Tシャツ、短パン、サンダルといったラフすぎる格好や露出の多い服装は、転職活動への真剣さを疑われるため避けましょう。
●オンラインでの面談
自宅から参加する場合でも、パジャマや部屋着は面談の場に相応しくありません。
画面に映る上半身だけでも襟付きのシャツを着るなど、ビジネスの場に適した服装で臨みましょう。
面談当日の注意点【態度や話し方事例】
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面談中の話し方や態度は、転職エージェントとの信頼関係を築く上で決定的な要素となります。
ここでは、キャリアアドバイザーに「この人を応援したい」と思わせるための、本音と節度のバランス、積極的な質問の仕方、そして面談後のスムーズな連携について解説します。
面談当日の注意点
本音で話しつつも節度ある態度と言葉遣いを
そのため、キャリアに関する悩みや希望条件、不安な点などは、かっこつけずに本音で話すことが何よりも重要です。
本音を隠して建前だけで話してしまうと、ミスマッチな求人を紹介される原因になってしまいます。
しかし、いくら本音で話すと言っても、親しい友人のような「タメ口」や「なれなれしい態度」はNGです。
砕けすぎた言葉遣いや横柄な態度は、「社会人としてのマナーに欠ける」「企業との面接でも同じ態度を取るのではないか」という不安を与えてしまいます。
・相手の目を見て話す
・正しい敬語を使う
・背筋を伸ばしてハキハキと話す
質問やキャリアの悩みを率直に伝える
わからないことや疑問点を自分から積極的に質問することは、転職への意欲や真剣さをアピールする絶好の機会です。
紹介求人の質問だけではなく、キャリア全体に関わる悩みも率直に相談し、転職活動に活かしましょう。
「自分の市場価値はどれくらい?」
「この業界での今後のキャリアパスはどうなる?」
「この業界で求められるスキルは何ですか?」
「職場の雰囲気について具体的に教えてください」
ネット検索では得られない有益なアドバイスが得られるとともに、深い信頼関係を築くことができます。
面談後の連絡には迅速に対応する
求人紹介のメールや電話、日程調整の連絡など、転職活動に関する連絡があります。
もし返信が遅れてしまうと、人気のある優良求人が他の候補者で埋まってしまったり、面接日程の調整が滞ったりするなど、具体的なデメリットが生じます。
転職市場はスピード勝負の側面があるため、連絡の遅れが命取りになることもあります。
迅速なレスポンスは、あなたの「転職への熱意」や「誠実さ」の証明になります。
「連絡が早い=意欲が高い」と評価されれば、キャリアアドバイザーも熱量を持ってサポートしてくれるようになり、結果として転職成功のチャンスが広がります。
転職エージェントとの面談でよくある質問
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よくある質問
転職エージェントとの面談とは何をする場ですか?
あなたの経歴や強み、今後のキャリア希望をヒアリングし、最適な求人提案や転職プランを一緒に考えてくれます。
これまでの職歴を分析し、あなたの強みや市場価値を客観的に評価してくれるため、自己分析が深まります。
選考の場ではないため、転職するべきかと迷っている段階からのキャリア相談も歓迎されます。
キャリアアドバイザーはあなたの代理人として企業と交渉する役割も担うため、率直に自分の希望や不安を伝えることが重要になります。
面談から内定までの流れは?
転職活動を効率的に進めるためには、各ステップでエージェントと密にコミュニケーションを取り、的確なアドバイスを受けることが重要です。
@面談
自己紹介、キャリアの棚卸、転職理由の確認等、転職活動をスタートさせるのに必要な準備
A求人紹介
希望や適性に合う求人を提案(非公開求人含む)
B応募
履歴書や職務経歴書をブラッシュアップ、想定質問練習や企業研究のサポート
C面接
企業との日程調整や面接後のフォロー
D内定
入社日調整や退職手続きのアドバイス、条件交渉など
面談の所要時間や服装は?
初回面談でも1時間以内に終わることが大半であり、対面だけでなくオンラインや電話で実施されるケースも増えています。
必要に応じてメモ帳やペンを用意し、質問したい内容を事前にまとめておくと面談の質が高まります。
服装はスーツを着る必要はなく、「清潔感のあるビジネスカジュアル」で十分です。
例えば、男性であれば襟付きのシャツやポロシャツにジャケットを羽織り、チノパンやスラックスを合わせる程度で問題ありません。
女性の場合は、ブラウスにカーディガンやジャケットを組み合わせ、膝丈〜ロング丈のスカートやきれいめなパンツスタイルなど、落ち着いた印象の服装が適しています。
・Tシャツ
・ダメージジーンズ
・サンダル など
※カジュアルすぎる服装は避けましょう。
面談がオンラインの場合の注意点は?
自宅で行う場合はWi-Fiが安定している場所を選び、雑音や周囲の生活音が入らないよう配慮しましょう。
背景は生活感が出ない壁側を選ぶか、必要に応じて背景ぼかし機能を使用すると、清潔感のある印象になります。
カメラは目線の高さに調整し、表情が暗くならないよう明るさも確認しておくと、相手に好印象を与えられます。
事前に接続テストを行い、マイクやカメラの映り方を確認しておくことで、落ち着いて面談に臨むことができます。
服装や持ち物は対面の場合と同じく、清潔感のあるビジネスカジュアルで問題なく、手元に応募書類を置いておくと安心です。
エージェントとの面談は断ってもいい?
日程変更や辞退は礼儀を守って連絡すれば問題ありません。
事情が変わったり、他社で転職が進んだりした場合など、面談をキャンセルしても悪印象にはなりません。
ただし、無断キャンセルは信頼を損なうため避けましょう。
辞退する際は「今回は見送らせていただきます」「他社で進んでいるため一旦停止したいです」など、一言添えて丁寧に伝えるのがポイントです。
●他社で内定が出た、または選考が進んだ場合
件名:面談辞退のご連絡(氏名)
本文:〇〇様
お世話になっております。(氏名)です。
この度、他社経由で応募していた企業より内定をいただき、入社を決意いたしました。(※または「他社での選考が具体的になり、そちらを優先したいため」)
つきましては、予定しておりました〇月〇日の面談をキャンセルさせていただきたくご連絡いたしました。
親身にご調整いただいたにも関わらず、このような形となり申し訳ございません。これまでのご支援に心より感謝申し上げます。
(署名)
●転職活動自体を見直す・休止する場合
件名:面談辞退のご連絡(氏名)
(※または「転職活動休止のご連絡(氏名)」)
本文:〇〇様
お世話になっております。(氏名)です。
転職活動を進めておりましたが、現職の状況が変わり、今一度キャリアについて考え直すことといたしました。
そのため、誠に勝手ながら転職活動を一時休止させていただきたく存じます。
せっかく面談の機会をいただきましたが、今回は辞退させていただきます。
また活動を再開する際には、改めてご相談させていただけますと幸いです。
(署名)
転職エージェントに見捨てられることはある?
しかし、連絡が遅い、やる気が感じられない、希望条件が曖昧すぎるなどの場合は他の求職者が優先されることがあります。
ただ「もう紹介しません」という意味ではなく、積極的な提案が減る状態に近いです。
返信を早めに行う、希望条件を整理するなど、前向きな姿勢を見せればサポートは継続されますので心配しすぎなくて大丈夫です。
自分にあったエージェントを選ぶ方法は?
・複数社登録する
・求人数が多いエージェントを利用する
・担当との相性を見極める
担当者との相性が合わないと感じたら、遠慮せず変更を依頼しましょう。
複数社を比較し、自分に合うサポート体制のエージェントを選び、転職活動に臨むことで最適な転職先に出会うことにつながります。
転職エージェントは複数社を比較して選ぼう
丁寧な言葉遣いと適切な服装で好印象を与え、希望条件は明確にしつつも柔軟性も持ちましょう。
事前準備として自己分析を行い、強みや転職理由を整理しておくことも重要です。
複数の転職エージェントに登録して比較することで、より自分に合ったサポートを受けられます。
まずは2〜3社に登録し、担当者との相性や提案される求人を比較した上で、最終的には1〜2社に絞ると効率的です。
オリコン顧客満足度ランキングでは、実際にサービスを利用した方へのアンケート調査をもとに「転職エージェント顧客満足度ランキング」を発表しています。
転職エージェントの選択に迷ったら、このランキングを参考に自分に合ったサービスを見つけてみてください。
監修者日向妃香
人事コンサルタントの経験を基盤に、人事・採用領域の専門家として10年以上の執筆経験を持つ。累計100社以上の人事担当者の取材で培った取材力、豊富な専門知識を活かし、採用データや経営視点も交えた分かりやすい解説を提供。著名メディアにも寄稿実績を持ち、読者の疑問に応える記事作りを得意とする。