2017年08月30日 14時48分

マナーやよくある質問は? 転職の面接で失敗しないための対策

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転職の面接で失敗しないための対策を紹介する

■面接を通過するための事前準備

 転職を成功させるには、書類選考を通過し面接にこぎ着けなければいけません。提出書類としては、新卒時でも準備した履歴書と職務経歴書になります。

 履歴書の内容は、新卒時と同様でいいと思うかもしれませんが、記載内容に社会人経験者らしい視点を入れたいところです。例えば「志望動機」には、自分の経験やスキルが、入社後どんなことに役立てるかを記載しましょう。資格や免許の欄には、勉強中のものも書いてアピールしても大丈夫です。

 職務経歴書でまず意識することは、「業務の内容と規模」「自分のポジションや役割」「経験や成果」などを、わかりやすく端的に記載することです。そして目標のために、どのように努力したのかも簡潔に書きます。具体例や数字も記載しましょう。

 なお、履歴書や職務経歴書に書いた内容について、面接時に違う内容を話さないように注意しましょう。


■面接時の服装やマナー

 面接のアポイントが取れたら、いよいよ本番です。ここでは、面接時に気を付けるべき服装やマナーを確認していきます。

・服装
 新卒の就職活動ではリクルートスーツが一般的ですが、転職活動となるとリクルートスーツは逆に頼りないイメージを与えてしまうことがあります。男性であれば上下そろったスーツ、女性はジャケット必須で、落ち着いたトーンの色で清潔感のある服装を心掛けましょう。男女ともにスーツの場合、シャツは白無地が望ましいです。

 業界や職種によっては、「私服でOK」という会社もあります。この場合、その人の服装や雰囲気が社風に合うのかを見る場合があります。事前に企業のオフィシャルサイトなどから、社員の服装をチェックしてみてください。

・面接中のマナー
 転職活動の面接では一度に多人数の試験は行わないため、先に部屋に通されて待つことが多いです。そこで、あとから面接官が入室したとき、素早く立ち上がって名前と面接のお礼を述べます。そして、面接官に着席を促されてから座るようにしましょう。

・メモを取るようにする
 面接の中で自分が質問したことに対してもらった情報や、選考に関するメモを取るようにすることも大切です。何もメモを取らないでいると、入社の意欲が低いと思われてしまうこともゼロではありません。手帳とペンはすぐに取り出せるようにしておくと良いでしょう。


■面接でよくある質問とその回答例

 マナーの次は、転職活動の面接でよくある質問と、回答のポイントをご紹介します。質問への答えは、慌てて考えることにならないよう、事前に用意しておきましょう。

・自己PR
 面接で自己紹介をする際は、履歴書や職務経歴書に書いた内容とぶれないようにし、3分程度で話せるようにしましょう。内容としては、次のようなことをまとめると相手に伝わりやすいです。面接する企業の求める人物像ごとに、自己PRはより効果的な内容にすることが望ましいので、受ける会社ごとに内容はカスタマイズしましょう。

・名前と職務経験の紹介
・仕事の中で努力したことやその成果
・仕事を通して培ったスキル
・スキルを活かして今後どうしていきたいか

・志望動機
 面接官が志望動機を聞くのは、企業をどこまで理解していて、入社したい意志がどれだけ強いのかを知りたいからです。自分の経験やスキルが、その企業にとってどのように役立つかという視点で志望動機を話すようにしましょう。

・退職理由は?
 企業としては、入社して同じ理由で辞められたら困ります。そこで、面接官は退職を決意した理由を質問してきます。現実的には、「会社がブラックだった」「上司とそりが合わない」といった理由があっても、ネガティブな意見は歓迎されません。そこで、「雑用ばかりでは嫌」なら、「もっと主導的な立場で活躍したい」など、ポジティブな意見に切り替えて答えましょう。

・キャリアプランは?
 企業に入社したあと、「どのようなスキルを身に付け、何ができる自分になりたいのか」をなるべく具体的に伝えましょう。10年後のプランから逆算し、そのためには5年後、1年後どうすべきかという風に考えておくと、イメージしやすいです。なお、「部長になりたい」など、ポジションだけではNGです。

・失敗したことを教えてください
 「失敗したことを教えてください」という質問は、失敗の内容ではなく、そこからどんな解決・改善策を出したのかを聞き取るためのものです。ミスや失敗に対して、どのように分析・判断・行動をして改善できたのか、そして何を学んだのかをまとめておきましょう。


■新卒のときとは違った対策を!

 新卒の就職活動とは異なり、転職活動での面接時には具体的に伝えられる経験やスキルも多いはずです。面接対策は自分の経歴を振り返り分析する機会にもなるため、丁寧に時間をかけて行うことをおすすめします。マナーを心掛け、伝えるべきことをしっかり整理しておけば、面接の準備は万全でしょう。

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