「転職フェア」にはこう臨む！服装や持ち物、事前準備を紹介

　「転職フェア」は、企業と転職希望者との出会いの場だ。そこには、大手優良企業の採用担当者とマンツーマンで話せるチャンスがある。転職活動をスムーズに進めるきっかけの場として、有効活用していただきたいイベントだ。



　転職フェアにはどう臨むべきか、服装や持ち物、事前準備の仕方について紹介する。

■「転職フェア」とは？

　「転職フェア」は、採用活動をしている多くの企業がひとつの会場に集まり、自社の魅力を転職希望者に説明するイベントだ。参加者は思い思いに企業のブースを訪ね、担当者と話をしたり、資料をもらったりすることができる。大手企業や優良企業が数百社規模で集まるので、個人で情報収集している段階では視野に入っていなかった企業や、これまで興味を持っていなかった企業とも出会える可能性があるという点がメリットといえる。

　イベント会場では企業のブースのほか、効果的な書類作成をするためのアドバイスが受けられるスペースが設けられていたり、転職に役立つ講演が行われたりと、転職活動全般をサポートするプログラムが組まれている。

　Webサイトや求人情報だけではわからない、社風や働く人の雰囲気をリアルに感じることができるのは、「転職フェア」ならではのメリットだろう。

■転職フェアには、どんな服装で行く？

　たくさんの企業が出展していて、担当者とマンツーマンで話せる機会も多い転職フェア。参加するにあたって悩むのが、「服装」だ。転職フェアを実施している企業のWebサイトなどをチェックすると、多くが「参加者の服装は自由」としているため、余計に悩ましいのではないだろうか。

　服装自由となっている以上、もちろん私服でも構わないが、参加者の7割以上はスーツで参加しているようだ。「良いと思った企業があれば、応募する」ことを前提に参加している人が多いので、転職フェアにおいても少しでも好印象を残したいという意識が働いていると思われる。企業によっては会場で行われる面談を一次選考としている場合もあるので、悪目立ちするよりは無難なスタイルをおすすめする。また、会場には履歴書用の無料撮影コーナーがあり、その場で写真撮影をしなければならなくなる場合もある。スーツにせよ、私服にせよ、清潔感があることは絶対条件だ。

■転職フェアに持っていく物は？

　転職フェアに参加する際、特別な持ち物はない。ただし、筆記用具とノートやメモ帳は、必ず持っていこう。転職フェアによっては、事前に記入したエントリーシートを持ち物に指定している場合もある。参加するフェアが決まったら、必ずWebサイトなどで持ち物を確認しよう。

　また、書類の添削指導を希望する方は、履歴書や職務経歴書を持っていくと、より具体的なアドバイスを受けることができる。キャリアの方向性について相談したいという方も、自身の経歴についてまとめた書類を持っていくことをおすすめする。

■転職フェアを最大限活用するための「事前準備」

　転職フェアは、広いスペースを埋め尽くすように企業がブースを出しており、多くの転職希望者が訪れる。雰囲気に圧倒され、周囲の熱気に気後れしていると、「参加はしたものの、興味を持っていた企業の話は聞けなかった」「効率的に回れず、思うように情報収集できなかった」という事態になりかねない。転職フェアを最大限に活用するために、やっておくべき「事前準備」について紹介する。

・事前登録しておく

　人気のある転職フェアは、開場前から参加者が列をなしていることも珍しくない。さらに、受付票が職務経歴なども記入するタイプの場合、かなりの時間を取られる。受付で手間取ると出遅れてしまうので、できるだけ自宅で事前登録を済ませておこう。スムーズな入場がその後のカギを握っている。

・出展企業をチェックしておく

　転職フェアに参加する企業は、Webサイトなどで公開されている。数百社に及ぶ企業のブースを効率的に回るために、事前に企業名をチェックし、いくつかピックアップしておくことをおすすめする。さらに、ピックアップした企業に関しては、知りたいことや質問したいことをまとめておくと、よりスムーズだ。

■フェア当日はリラックスして！

　転職フェアは、あくまでも情報収集の場だ。事前準備をし、服装を整えたら、あとはリラックスして臨めば良い。仕事内容や社内の雰囲気、キャリアプランなど、気になることはどんどん聞いて、転職活動に役立てよう。特に、転職活動を始めたばかりで何をしていいかわからないときや、活動に行き詰まりを感じたときは、転職フェアが打開のきっかけになるかもしれない。成功への近道として、上手にフェアを利用しよう。

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