2017年12月26日 15時41分

転職エージェントとの面談で失敗しない方法とは?

エージェントとの面談で失敗しないために、確認しておきたいポイントについて紹介(写真はイメージ) [拡大する]

エージェントとの面談で失敗しないために、確認しておきたいポイントについて紹介(写真はイメージ)

 転職エージェントを活用して転職活動をする場合、最初にキャリアカウンセリングとしてエージェントの担当者と面談をする。自分に合ったオファーを受けるためにも、面談では自分のキャリアプランや希望、強みとなるスキルをすべて伝えることが大切だ。ここでは、エージェントとの面談で失敗しないために、確認しておきたいポイントを紹介する。

■事前準備には何が必要?

 まずは、エージェントとの面談にどんな準備が必要となるかを紹介しよう。

【服装について】

 基本的に面談時の服装は自由だが、男女ともにスーツもしくはオフィスカジュアルが無難だ。カジュアルすぎる私服は「この格好で企業の面接に行かれたらどうしよう」と、エージェントを不安にさせる場合もあるから、控えたほうがいいかもしれない。現職の勤務時間の前後にエージェントとの面談をするという人も多いだろうから、普段仕事のときに着ているスーツや私服であれば問題ない。社会人としてのマナーを守り、髪型・服装ともに清潔感のあるスタイルにしよう。風邪や花粉などでマスクを着用したいという場合も、面談時に一言断れば問題ない。

【持ち物について】

 面談時の持ち物について指定がない場合でも、次の物を用意しておくといいだろう。

・筆記用具
・職務経歴書・履歴書
・メモ(転職に関する希望などをまとめてあるとなお良い)
・職種によってはポートフォリオ

 職務経歴書と履歴書は、事前にメールなどで担当者に送っておくと、面談もスムーズになる。メモには、転職についての希望や質問などを書き出しておくと便利だ。

 名刺は必要ない。むしろ、現職の名刺を渡すなどの行為は、社外の業務に会社の資産を配るという観点から、良識のない人と判断される可能性もある。現在、フリーランスで就職を考えているなど、特殊な事例でなければ名刺は必要ない。

【転職について整理しておくべき事項は?】

 面談でキャリアカウンセリングをしていく中で、特に詳しく話すべきこととして、次のような項目が挙げられる。

・転職理由
・転職先で希望する条件
・職務経歴
・強みやスキル、経験

 エージェントが紹介してくれる企業とのミスマッチを避けるためにも、自分の考えを詳しく話せるように準備しておくことが大切だ。面談前にしっかりとキャリアを振り返り、自己分析をしておこう。自分の考えを伝えることで、エージェントからは「企業との面接ではどんな伝え方にすれば印象が良くなるか」といったアドバイスを受けることができる。もし、まだ明確でない部分があり、相談しながら決めたいのであれば、担当者にそのことを素直に伝え、アドバイスをもらおう。

■面談の流れ

 面談時間は、30分から1時間半程度だ。前後することもあるが、基本的に面談は次のような流れで進む。

(1)挨拶・自己紹介

 担当者とお互いに自己紹介する。担当者の得意分野なども知ることができる。

(2)転職活動状況のヒアリング

 他社エージェントでの活動も含めて、エントリー・選考状況を伝える。担当者から、転職市場の現状についても教えてもらえる。転職時期を含めて転職意志の強い人を優遇する傾向があるので、意欲的な内容を話せるといいだろう。

(3)職務経歴・転職理由のヒアリング

 具体的にキャリアや転職理由を伝える。用意しておいた職歴書や履歴書を基に話すといいだろう。なお、注意すべきは、転職理由がネガティブなものにならないようにすることだ。

(4)希望業界や職種・条件などのヒアリング

 希望業界や職種・条件などのヒアリングが行われる。各種希望が明確でなければ、逆にこのタイミングで相談しよう。希望年収の最低ラインも、エージェントの情報を基に決めることができるから、ミスマッチも少なくなる。

 ヒアリングが終わると、その場でいくつか求人を紹介してもらえたり、その後のサポートの流れやスケジュールについて教えてもらえたりする。質問や相談の時間も設けてもらえるため、気になることがあれば聞いておこう。紹介してもらった求人について興味がなければ、その旨きちんと伝えて辞退しても構わない。

■面談のポイント

 面談でどのようにアピールすると、転職の成功につながりやすいのだろうか。逆に、マイナスな印象を与えてしまう言動も確認しておこう。

【アピールする際は?】

 例えば、転職理由を伝える際は、ネガティブな理由をそのまま伝えるのではなく、前向きな内容に言い換えることが大切だ。例えば「残業を減らしたい」なら「ワークライフバランスを重視したい」のように、あくまで転職に前向きな姿勢でいることで、エージェントへの印象も良く、案件紹介やサポートもスムーズになる。ネガティブな転職理由を話すと、エージェントが企業へ提出する「推薦状」にも影響することがあるため、注意しよう。

【エージェントに喜ばれる適切な転職時期は?】

 転職エージェントは、成約をなるべく早く決めてくれそうな転職希望者に優先的に案件を紹介し、サポートしたいものだ。そのため、転職時期が「半年後や1年後の予定」と伝えると、良い案件があっても紹介してもらえる可能性が低くなってしまう。

■社会人マナーを守って面談をしよう

 転職エージェントとの面談は、転職エージェントを初めて利用する人にとって、面接と同じくらい緊張する場となるかもしれない。だが、転職エージェントは皆さんの味方だ。面談は転職をサポートしてくれるコンサルタントに自分をアピールできる機会となるため、マナーを守りつつリラックスして臨むことが大切だ。自分のキャリアプランやアピールポイント、転職に関する希望などを整理し、しっかりと伝えられるようにしよう。

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