2017年11月09日 17時36分

実は知らない?「転職活動の進め方」

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転職活動のベストな進め方について詳しく紹介(写真はイメージ)

 大手求人情報・転職サイト「DODA」によると、転職活動を始めるにあたって大切なことは、転職活動全体の流れを把握し、計画的なスケジュールを立てることだそうだ。スケジュール管理に失敗して、「複数社の面接が重なってしまった」「平日に面接時間が確保できず、活動が長引いてしまった」「退職交渉がうまくいかず、内定先に伝えた入社日に間に合わない」などのトラブルはあとを絶たないという。

 以下に、転職活動のベストな進め方について詳しく紹介する。

■活動期間の目安は3ヶ月

 求職者が転職活動を始めてから内定をもらうまでの平均的な期間は、知り合いからの紹介や同業社によるヘッドハンティングなど、情報収集や書類選考といったステップが不要な場合を除き、およそ3ヶ月だといわれている。

 これを短いと感じるか長いと感じるかは人それぞれだが、3ヶ月を越えても目途が立たないようであれば、一度仕切り直したほうがいいかもしれない。ダラダラとした活動は非効率であるばかりか、本来の転職の目的を見失ってしまう可能性があるからだ。まずは、3ヶ月後の入社を目安としてゴールに設定しよう。

■ゴールを決めたら、スケジュールを立てる

 ゴールを設定したら、まずは大まかな計画を立てる。そのためには、転職活動全体の流れを把握し、どのように行動すれば計画どおりにゴールできるかを逆算しながらスケジュールを立てていく。

 転職活動のおもなステップは、以下のとおりだ。

1. 事前準備
2. 書類作成・応募
3. 面接
4. 内定・退職

 転職先への入社日を3ヶ月後として、引継ぎにかかる期間を考えると内定をいつまでにもらえばいいか、面接は1社につき1〜3回、仮に5社を受けるとすれば、5〜15回は面接のための調整が必要となる。応募や面接にかかる期間を踏まえて、事前準備に費やせる時間はどのくらいなのかなど、計画を立てていく。

 ここからは計画を立てるにあたって、それぞれのステップの内容と平均的な所要期間を紹介する。

■事前準備

 事前準備では、転職活動の方向性を確認する。実は、転職活動において最も重要なのはこの準備期間だといっても過言ではない。ここで確認した事柄は、転職活動が進んで複数社から内定をもらって迷ったときや、活動がうまくいかずに自分の思いを見失いそうになったときに立ち返る「軸」になるからだ。そして、この方向性を決めるのが「自己分析」と「転職の目的」だ。

 これまでの自分の経験を振り返り、自分は何を大事にして仕事をしていきたいのか、自分に向いていることは何なのかを考えてみることで、企業選びの目線や職務経歴書などに書く自分の強みを確認することができる。これが「自己分析」だ。

 「転職の目的」を考える上で大切なことは、「自分は何のために転職するのか?」「どう働きたいのか?」「それは本当に転職しないと手に入らないものか?」などの考えを巡らせて、決心を固めることだ。自分は新しい職場で何をしたいのか、年収を上げたい、仕事内容を変えたい、雇用形態を変えたい、将来のために違う経験を積みたいなど、まずは思いつくものを書き出していくといいだろう。

 この事前準備に必要な期間は、だいたい1、2週間ほどだ。

■書類作成・応募

 応募に必要な履歴書、職務経歴書などを作成する。

 応募書類は、企業の採用担当者に会えるかどうかという命運を握っている。また、じっくり応募書類を読めない企業の採用担当者もいるので、見やすさにも考慮しながら自分のスキルを効果的にアピールしよう。

 なお、応募は複数の企業に並行して行い、比較・検討しながら進めていくようにしよう。「応募しようと思ったら、もう締め切られていた」ということがないよう、「これは」と思った企業には迷わず応募しよう。

 期間として、書類作成から応募まで、合わせて2週間ほどは見ておきたいところだ。

■面接

 書類選考に通ったら、次は面接だ。

 離職中で時間に余裕がある場合は良いのだが、在職中の場合は、今の仕事に支障が出ないように面接日程を組む必要がある。面接先の企業に在職中である旨を伝え、就業時間後や週末などを有効活用しよう。

 また、面接は自分が質問されるばかりではなく、企業の情報を生で得られる機会だ。自分はその企業や仕事内容について、何を知りたいかを事前に考えておくのもいいだろう。

 面接に要する期間は、日程調整なども含めて、1社ごとに1〜2週間は必要だ。

■内定・退職

 内定の連絡をもらったら、指定期日までに入社意思の有無を伝える。ここでよくあるのは、他の企業、特に本命の企業の選考結果を待ちたいので回答期限を延ばしてほしいと打診してしまうケースだ。しかし、この打診をすること自体で内定取り消しになるリスクもある。最初に決めた「軸」に立ち返って判断しよう。

 転職先が決まったら、退職1ヶ月前を目安に上司に伝えるが、就業規則で独自のルールがあることも考えられるので、転職活動の早い時期に確認しておく。同時に、後任者を決めてもらい、引き継ぎを行う。間違っても転職先の入社日を変更することがないようにしよう。

■「在職のまま」か「いったん退職」か

 転職活動をするにあたり、今の仕事を辞めるか、いったん退職するかで悩む人も多いだろう。強力な慰留が予想されるなど退職交渉に不安がある場合は、一度退職して、活動に集中するという手もあるかもしれない。ただし、経済的な余裕がないと、転職が決まるまえに生活に支障が出るおそれがある。また、長引けば長引くだけ「無職の期間が長くなる」というのもデメリットだ。在職中の場合、今の仕事との両立という肉体的・精神的な疲労、会社に秘密で転職活動をすることに対する罪悪感などと戦う必要はあるが、「無職の期間」がないというのは大きなメリットだ。

 いずれのケースもメリットとデメリットがあることを踏まえて、自分に合ったスタイルを選ぼう。そして、計画的なスケジュールを立て、各ステップに必要以上の時間はかけずにスピーディーに活動することが重要だ。

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