2017年08月30日 15時58分

学歴や英語力は必要? 外資系企業に転職するためのポイント

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学歴や英語力は必要? 外資系企業に転職するためのポイント

 外資系企業と聞くと「グローバルな仕事で年収も高く、英語力が必須」といったイメージを抱く人が多いのではないでしょうか。そのため、外資系企業に転職をしたいけれど、高い英語力が必要と思って踏み出せないという人もいるかと思います。
 ここでは、外資系企業で働くことのメリットやデメリット、そして転職するにはどんな条件があるのかについてご紹介します。


■そもそも外資系企業とは?

 いわゆる「外資系企業」とは、経済産業省の定義によれば「(1)外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している企業・(2)外国投資家が株式又は持分の3分の1超を所有している国内法人が出資する企業であって、外国投資家の直接出資比率及び間接出資比率の合計が、当該企業の株式又は持分の3分の1超となる企業・(3)上記1、2いずれの場合も、外国側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業」とされています。コンサルティングファームや金融、IT、メーカー、サービスなど、日系企業と同様、さまざまな業種があります。


■外資系企業で働くことのメリット・デメリット

 続いて、外資系企業で働くメリットとデメリットを挙げていきます。

<外資系企業で働くメリット>
・外資系企業は日系企業と比べて1割から3割、給与水準が高いとされています。
・年功序列や学歴差別、男女で出世に差が出るという風潮もなく、完全実力主義の世界である。
・休暇取得に寛容。
・社内の人間とコミュニケーションをとるうちに、英語のスキルがアップしていることがある。

<外資系企業で働くデメリット>
・家賃補助や資格補助といった福利厚生制度を導入していない企業が多い。
・退職金がない企業が多い。
・実力主義ゆえに、成果が出なければすぐに降格となってしまう。
・会社ごと日本から撤退というケースもあり、失業する確率は日系企業よりも高い。


■どんな人材が外資系企業で活躍できる?

 外資系企業に転職できても、降格されてしまったり、すぐに失業してしまったりということは避けたいところです。では、どんな人材なら外資系企業で活躍できるのでしょうか。

・日系企業の慣習に染まっていない
 日系企業から外資系企業に転職すると、外資系企業の自由さや異なるルールに驚くことも多いでしょう。メールの送り方や会議への出席など、「真面目すぎる」日系企業の常識に縛られず、外資系企業の環境にも柔軟に対応できる人材が求められます。

・苦手な上司ともビジネスでは上手に付き合える
 外資系企業において、出世やリストラなどの権限を持つのは、人事部ではなく上司です。人事権を持つ上司と、上手につき合っていく必要があります。その一方で、セクハラやパワハラに関してきびしいのも外資系の特徴ですから、ビジネスではない部分への被害には、しっかり対応してもらえます。

・いざというときも自分自身で対処法を考えられる
 企業によっては、業績が高くても不景気のためにリストラとなってしまうこともあります。失業しても、何かしら対処法を考えていける人が、外資系企業に向いています。例えば副業OKの企業も多いので、外資系企業社員とフリーランス業を兼ねて活躍している人もいます。


■学歴や英語力は?

 外資系企業への転職活動に関して、一番気になるのが学歴や英語力の部分です。
 学歴に関しては、20代であれば東大卒者は高く評価されるという意見もあるようですが、実力主義の環境らしく、実績や経験が求められます。

 英語力は高いレベルが求められるポジションと、ある程度の英語力が必要なポジションとに分けられます。中には、ほとんど英語を使わない職種などもありますが、本国とメールで英語のやり取りがあれば読み書きスキルは必須になりますし、スカイプで会議があるのであれば会話スキルも求められます。一定以上のポジションや企業を志望するのであれば、TOEICの場合は750点以上が必要だといわれています。また、責任のある仕事を任されるには、英会話スキルもネイティブレベルが求められます。


■同職種・同業界からの転職が多い

 外資系企業は、同職種・同業界からの転職の採用率がとても高いという特徴があります。5年以上の経験を持つ営業職や技術者の採用率が高く、30代で年収1000万以上提示されるというケースもあります。つまり、日系企業出身であっても、実績や経験のある同業者であれば、積極的に採用してもらえるチャンスがあるのです。もちろん、英語力があるにこしたことはありませんが、一番見られているのは同業種ならではの知識や経験です。英語力や学歴に自信がないからといって、外資系企業への転職をあきらめてしまうのは早いかもしれません。


■転職エージェントを活用しよう

 外資系企業への転職をスムーズに行うには、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントは、転職活動のサポートをしてくれるサービスで、無料で利用することができます。相手企業の情報収集に役立ちますし、選考の日程調整も行ってくれます。

 転職エージェントの中には、外資系企業に強いパイプを持っているところもあります。外資系企業からエージェントへの人材紹介の報酬は高いということもあり、転職が成功するよう、積極的にサポートしてくれます。非公開の求人やヘッドハンティング求人を教えてくれますから、外資系企業への転職を希望する方はまず、転職エージェントに登録・相談してみましょう。

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