2017年10月20日 20時21分

「公認会計士」や「看護師」の資格が転職に有利?内定を勝ち取れる資格とは

転職で役立つ資格や、業種ごとに役に立つ資格を紹介(写真はイメージ) [拡大する]

転職で役立つ資格や、業種ごとに役に立つ資格を紹介(写真はイメージ)

 「資格取得=転職成功」とは限らないが、資格がないよりはあったほうがいいし、年収アップに有利になることもある。運転免許やTOEICなど、一般的な転職に役立つ資格もあれば、公認会計士や看護師免許といった、業種や職種ごとに取得が必須の資格もある。ここでは、一般的な企業への転職で役立つ資格や、業種ごとに役に立つ資格を紹介する。

■資格があると転職に有利なのはなぜ?

 一般的な企業に転職する場合、資格が必須というわけではない。しかし、ビジネスに役立つ資格を取得しておくことで、次のような効果が期待できるため、転職にも有利になる場合がある。

・仕事と関係の深い資格であれば、箔付けになる
・経験が浅くても、資格の習熟度でカバーできる
・能力の評価が書面などで伝わりにくい場合、資格で証明できる

 資格取得には時間もお金もかかる。転職希望先で本当に必要な資格か、自分の経験や実績を確認しながら検討することをおすすめする。

■一般的な転職で役に立つ資格

 まずは、一般的な企業に転職をする際に、取得しておくと有利になる資格を紹介しよう。

・普通自動車運転免許

 数ある資格の中でも、最も多くの求人で役立ちやすいのが普通自動車運転免許だ。特に営業職のように、外回りなどで顧客を訪問する必要のある職種であれば、持っておいたほうがいいだろう。

 また、出張の際にレンタカーで移動ということもありえる。実生活でも役立つものだから、運転免許は持っておくと便利ではないだろうか。

・TOEIC

 TOEICは資格ではないが、英語スキルを示すものとして資格欄に記入することができる。グローバル化が進み、さまざまなビジネスシーンでも英語力が求められるようになったため、多くの企業が英語をはじめとした語学力の高い人材を求めている。中でも英語は、利用頻度が一番高い言語のため歓迎される。一般的に、企業が求めるTOEICの最低スコアとしては600点が相場となっている。また、英語スキルが求められる外資系や国際部門に転職する際は、800点は必要だと考えておこう。

・MOS

 MOSとは、「Microsoft Office Specialist」の略称で、Word、Excel、PowerPointといったMicrosoft Officeシリーズのスキルを証明できる資格だ。Word、Excelなどのスキルは、書面などで客観的な評価を証明することが難しいため、MOSの資格を取得することでアピールすることが可能だ。MOSには、一般レベルの「スペシャリスト」と、上級レベルの「エキスパート」があり、2010・2013・2016それぞれのバージョンの試験が用意されている。

 ほかにも、日商簿記検定や中小企業診断士、ITパスポート試験といった資格を取得しておくことで、幅広い仕事への転職で役立つ。

■業種ごとに必要となる資格

 次に紹介するのは、専門的な知識や技術が必要となる業種・職種への転職で必須、または取得しておくと有利になる資格だ。

・不動産業界

 不動産業界への転職が有利になる資格として、「宅地建物取引士」が挙げられます。「宅建」という略称で呼ばれ、人気も高い国家資格です。宅地や建物の売買、及び貸借の契約完了まで、買主に重要事項の説明などを行うために必要な資格となります。不動産業界だけでなく、銀行や保険会社、証券会社といった金融業界でも役立つ資格です。

・金融業界

 金融業界で役立つ資格としては、「FP技能検定」が挙げられる。FP技能検定を持っていると、ファイナンシャル・プランナーとして、幅広い層の人にライフプランをアドバイスすることができる。また、保険や資産運用、税金についての知識が身に付くため、不動産業界でも活躍することができる。ほかにも「証券アナリスト資格」も有効だ。

・会計業界

 会計業界で代表的な資格が「公認会計士試験」だ。司法試験や医師試験と並ぶ難関試験に合格することで、国家資格を持った会計・監査の専門家として活躍することができる。公認会計士の多くが「監査法人」に所属し、上場企業などで会計監査業務を担っている。最近では、金融商品取引法の改正の影響で監査業界におけるニーズも高まっているため、公認会計士の資格を取得することで、さまざまな業界で活躍することができる。

・医療業界

 「看護師免許」をはじめ、医療関係の資格も多岐にわたる。転職で人気の医療系資格は、「医療事務検定試験」や「調剤事務管理士」「歯科助手検定試験」などの民間資格だ。これらの資格があると、医療機関の事務員または助手として活躍できる。また、民間資格なので、通信講座などを活用することで比較的短期間で取得が可能だ。無資格でも働けるが、資格を取得することで転職もしやすいとされている。

・建設業界

 メーカーや建設系業界で役立つ資格として、「CAD利用技術者試験」がある。設計支援ソフト「CAD」を使用し、設計図を作図できる技術があることを証明する資格だ。さまざまな業界で必要とされる技術であることから、転職先の幅が広がる。また、ソフトを使う仕事なので、在宅ワークとして独立できるチャンスにもつながる。

■志望先に有利な資格取得を目指す

 ここでご紹介した資格はほんの一部で、業種や職種ごとに役立つ資格はまだまだ存在する。必要な勉強期間や、かかる受験費用なども幅広いので、日常の業務をこなしながらの資格取得は簡単なものではないかもしれない。なので、転職を希望する業界や職種で役立つ資格を調べ、必要に応じて資格を取得していこう。資格取得が合格につながるわけではないが、自信を持って転職活動に取り組むことができるだろう。

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