2017年08月30日 15時58分
派遣社員から正社員に転職するためには?
派遣社員として働いている人の中には、「正社員になりたい」という目標を持っている人も多いのではないでしょうか。「身分が安定している」「長期的キャリア形成を計画できる」「昇給昇進のチャンスが多い」「会社に対する帰属意識が持てる」「責任とやりがいのある仕事を任せられる」など、正社員にはさまざまな魅力があります。
しかし、残念ながらいくら努力して成果を出しても、派遣社員から正社員に登用されるチャンスは、契約の形態上ほとんどありません。それであるなら、転職活動をすることで、派遣社員から正社員を目指すという方法もあるでしょう。ここでは、派遣社員から正社員への転職を成功させるためのポイントや、転職活動で注意するべき点をご紹介します。
■派遣会社の正社員になる
派遣社員には、派遣先での就業期間中のみ雇用関係が発生する「登録型派遣」と、派遣会社に正社員(または契約社員)として雇用されている「常用型派遣」があります。
登録先の派遣会社が常用型派遣に対応していれば、登録型派遣から常用型派遣への切り替えを申請し、認められれば「派遣会社の正社員」になるという方法があります。
■紹介予定派遣を検討する
「紹介予定派遣」とは、数ヶ月〜1年程度の派遣契約を結び、契約終了後は派遣先企業に直接雇用されることを前提とした派遣です。最初は派遣社員として働くのですが、派遣先企業から拒否されなければ契約期間満了後に直接雇用されます。
こうした働き方であれば、自分との相性が良いか、正社員になったら活躍できそうかなど、派遣先企業をじっくり見極めることができます。ただし、派遣先企業に直接雇用されるからといって、必ずしも正社員雇用とは限りません。最初の契約時に、条件をよく確認しておきましょう。
■派遣先企業に期待する
紹介予定派遣でない場合、派遣先企業で働きぶりを認められて「直接雇用に切り替えませんか?」といったオファーを受ける可能性もありますが、あまり一般的ではありません。会社の規模や業態・考え方にもよりますが、いくら仕事ぶりが真面目で優秀な人であっても、採用に関しては「正社員は正社員、派遣社員は派遣」といった区別を設けている会社が多く、派遣社員から正社員に登用されるのは、かなりハードルが高いと考えるべきでしょう。
なお、働き始めてから3年の期間を経て、派遣元から「派遣先への直接雇用の依頼」をしてもらうこともできます。しかし、決裁権は派遣先にあるため、確実にチャンスがあるわけではありません。
■転職を利用して正社員を目指す
派遣先企業への正社員登用が無理なら、ほかの会社に正社員として転職するのもひとつの手です。「自分は派遣社員歴が長いから正社員転職は難しいのでは?」と躊躇する人もいるかもしれませんが、少なくともスキルやキャリアがある人なら、同業他社への正社員転職は十分可能性があります。
では、現在派遣社員として働いている人が、正社員として転職するためのポイントや注意点についてご紹介しましょう。
・職務経歴書に「できること」をまとめる
職務経歴書は、派遣社員として培ってきたスキルやキャリアを「自分にできること・任せてもらって大丈夫なこと」という視点でまとめましょう。企業の中途採用は、即戦力が重視されます。また、「指示した作業をそつなくこなしてもらいたい」というニーズであれば、派遣会社に人材を派遣してもらえばいいのです。つまり、企業は正社員に対して「ある領域の仕事を、責任を持って任せられる」ことを望んでいるわけですから、ニーズに応えられるような内容を職務経歴書に書きましょう。
・「組織の一員」としての自覚を持つ
正社員になれば、会社を構成する一員となりますので、その会社に対する帰属意識を持つことが重要です。そこで、自己PRをする際にも、「私は優秀な人材です」というアピールよりも「組織に対して貢献をしてきた実績」や「組織全体にとって自分にどんな価値があるのか」という視点からのアピールをしましょう。
・未来と成長のビジョンを持つ
面接では、派遣社員を辞めた、または辞めたい理由を聞かれる場合があります。このような場合、「正社員になりたいから」というのは自己都合でしかありません。「組織の一員として責任とやりがいを感じられる働き方がしたい。そのために、長期的なキャリアを形成して、より大きく会社に貢献できる人材に成長したい。そういう働き方は派遣社員よりも正社員のほうが適していると考えました」といった、長期的なビジョンを語れるようにしておきましょう。できれば「3年後、5年後の自分はこの会社でどのように活躍しているか」といった成長予想まで語れればベストです。
■転職エージェントを利用する
ここまで読んできた人の中には、「正社員は魅力的だが、自分には難しいかもしれない」と感じた人もいるかもしれません。また、「長く派遣社員として働いてきたので、正社員としてのスタンスをうまくイメージできない」「正社員として働いた経験がないので、正社員に求められる働き方がわからない」という人もいるでしょう。
そういう人は、転職エージェントに登録する方法もあります。転職エージェントは、応募書類の書き方や面接の受け方などについてアドバイスをしてくれますし、有益な紹介先企業もあります。まずは、一度相談してみてはいかがでしょうか。
>><年代別でみる> 満足度の高さで選ぶ 転職エージェントを発表
>>女性の転職「経験ある」7割超え、「4回以上」は23%
しかし、残念ながらいくら努力して成果を出しても、派遣社員から正社員に登用されるチャンスは、契約の形態上ほとんどありません。それであるなら、転職活動をすることで、派遣社員から正社員を目指すという方法もあるでしょう。ここでは、派遣社員から正社員への転職を成功させるためのポイントや、転職活動で注意するべき点をご紹介します。
■派遣会社の正社員になる
派遣社員には、派遣先での就業期間中のみ雇用関係が発生する「登録型派遣」と、派遣会社に正社員(または契約社員)として雇用されている「常用型派遣」があります。
登録先の派遣会社が常用型派遣に対応していれば、登録型派遣から常用型派遣への切り替えを申請し、認められれば「派遣会社の正社員」になるという方法があります。
■紹介予定派遣を検討する
「紹介予定派遣」とは、数ヶ月〜1年程度の派遣契約を結び、契約終了後は派遣先企業に直接雇用されることを前提とした派遣です。最初は派遣社員として働くのですが、派遣先企業から拒否されなければ契約期間満了後に直接雇用されます。
こうした働き方であれば、自分との相性が良いか、正社員になったら活躍できそうかなど、派遣先企業をじっくり見極めることができます。ただし、派遣先企業に直接雇用されるからといって、必ずしも正社員雇用とは限りません。最初の契約時に、条件をよく確認しておきましょう。
■派遣先企業に期待する
紹介予定派遣でない場合、派遣先企業で働きぶりを認められて「直接雇用に切り替えませんか?」といったオファーを受ける可能性もありますが、あまり一般的ではありません。会社の規模や業態・考え方にもよりますが、いくら仕事ぶりが真面目で優秀な人であっても、採用に関しては「正社員は正社員、派遣社員は派遣」といった区別を設けている会社が多く、派遣社員から正社員に登用されるのは、かなりハードルが高いと考えるべきでしょう。
なお、働き始めてから3年の期間を経て、派遣元から「派遣先への直接雇用の依頼」をしてもらうこともできます。しかし、決裁権は派遣先にあるため、確実にチャンスがあるわけではありません。
■転職を利用して正社員を目指す
派遣先企業への正社員登用が無理なら、ほかの会社に正社員として転職するのもひとつの手です。「自分は派遣社員歴が長いから正社員転職は難しいのでは?」と躊躇する人もいるかもしれませんが、少なくともスキルやキャリアがある人なら、同業他社への正社員転職は十分可能性があります。
では、現在派遣社員として働いている人が、正社員として転職するためのポイントや注意点についてご紹介しましょう。
・職務経歴書に「できること」をまとめる
職務経歴書は、派遣社員として培ってきたスキルやキャリアを「自分にできること・任せてもらって大丈夫なこと」という視点でまとめましょう。企業の中途採用は、即戦力が重視されます。また、「指示した作業をそつなくこなしてもらいたい」というニーズであれば、派遣会社に人材を派遣してもらえばいいのです。つまり、企業は正社員に対して「ある領域の仕事を、責任を持って任せられる」ことを望んでいるわけですから、ニーズに応えられるような内容を職務経歴書に書きましょう。
・「組織の一員」としての自覚を持つ
正社員になれば、会社を構成する一員となりますので、その会社に対する帰属意識を持つことが重要です。そこで、自己PRをする際にも、「私は優秀な人材です」というアピールよりも「組織に対して貢献をしてきた実績」や「組織全体にとって自分にどんな価値があるのか」という視点からのアピールをしましょう。
・未来と成長のビジョンを持つ
面接では、派遣社員を辞めた、または辞めたい理由を聞かれる場合があります。このような場合、「正社員になりたいから」というのは自己都合でしかありません。「組織の一員として責任とやりがいを感じられる働き方がしたい。そのために、長期的なキャリアを形成して、より大きく会社に貢献できる人材に成長したい。そういう働き方は派遣社員よりも正社員のほうが適していると考えました」といった、長期的なビジョンを語れるようにしておきましょう。できれば「3年後、5年後の自分はこの会社でどのように活躍しているか」といった成長予想まで語れればベストです。
■転職エージェントを利用する
ここまで読んできた人の中には、「正社員は魅力的だが、自分には難しいかもしれない」と感じた人もいるかもしれません。また、「長く派遣社員として働いてきたので、正社員としてのスタンスをうまくイメージできない」「正社員として働いた経験がないので、正社員に求められる働き方がわからない」という人もいるでしょう。
そういう人は、転職エージェントに登録する方法もあります。転職エージェントは、応募書類の書き方や面接の受け方などについてアドバイスをしてくれますし、有益な紹介先企業もあります。まずは、一度相談してみてはいかがでしょうか。
>><年代別でみる> 満足度の高さで選ぶ 転職エージェントを発表
>>女性の転職「経験ある」7割超え、「4回以上」は23%