キャリアの棚卸しで磨く“人材力”

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定期的に自身と向き合いキャリア価値を磨こう

 女性には結婚、出産、子育てなど、さまざまなライフイベントがあり、それによって働き方を見直さなければいけないことが多かった。そんな中、今年の4月1日より「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(以下、女性活躍推進法)が施行。労働者301人以上の大企業に女性の活躍推進に向けた行動計画の策定などが義務づけられ、以前よりも働きやすい環境が整う見込みが出てきた。これを受け男性はもちろん女性たちも、必要不可欠な人材と思われるようなキャリア形成を意識することが大切になりそうだ。今回は“雇用される能力=エンプロイアビリティ”を高めるヒントを紹介する。

 エンプロイアビリティとは、「employ(雇用する)」と「ability(能力)」を組み合わせた言葉。つまり特定の知識・技能などの専門的なスキルや対人能力といった、労働市場価値のある人材であるかどうかを意味する。エンプロイアビリティを高めるためには、まず自分の強みを知ることが大切だ。自己理解のためにはキャリアの棚卸しがおすすめ。その目的は、「自分の適性・能力(スキル・知識等)を把握すること」、「仕事における自分の強みや苦手なことを把握すること」の大きく分けて2つだ。

 棚卸しをするときは、少なくとも「具体的な経験業務」、「それらの自己評価とそう考える理由」、「これまでのキャリアでの実績」、「保有している資格やスキル」、「定量的な情報(達成度などの数値やデータ)」、「今後やりたい仕事とその理由」は押さえておきたい。自分は一般職だし書き出すものがない…と思う人もいるかもしれないが、ミスをしない、文書作成が素早い、取引先に丁寧な対応をするなど、これまで褒められたことや成功したことは自分の強みになるのですべて書き出そう。安定した仕事ぶりが求められるケースは多いのだ。

 見直しが終わったら自分の目標は何か、それはどうすれば達成できるかキャリアプランを作成する。ここで資格取得を目指すケースも出てくるだろう。でも注意したいのは、やみくもに資格を取っても意味がないということ。企業は保有している数よりも、その資格をどう仕事に活かしていけるかを重視している。今後のキャリア形成のためにはどんな資格が必要なのか、改めてよく考えて決めるようにしよう。

 また資格を取得する際、“教育訓練給付”を役立てる方法もある。これは労働者や離職者が、厚生労働大臣が指定する教育訓練講座を受講し修了した場合、受講料の一部が戻ってくる雇用保険の給付制度だ(一定の要件を満たす者に限り)。ハローワークインターネットサービスを使えば、自宅でも気軽に受講講座を検索することが可能。看護師やインテリアコーディネーターなどさまざまな講座があるが、申し込む際には必ず事前に条件などを確認しておこう。

 今の業務や職場で得られる経験やスキル、知識などはたくさんあるはず。自身のキャリアを洗い出し、見つめ直すことで、不甲斐なさを感じ落ち込むこともあるかもしれない。しかし、常に弱み、強みを把握して能力を活かしたり、改善したりすることができれば必ずエンプロイアビリティを向上させることができるだろう。

(文/寺本亜紀=キャリアコンサルタント)

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