2016年01月07日 15時50分
社長が選ぶ今年の注目企業1位はトヨタ〜三菱航空機、日本郵政もランクイン
『社長が選ぶ 注目の会社 2016』1位に選ばれた、トヨタ自動車社長の豊田章男氏 (C)ORICON NewS inc.
産業能率大学は6日、企業経営者を対象に行った『社長が選ぶ注目の会社 2016』の結果を発表した。2010年にスタートし7度目となる今回は、12年から続けて自動車販売台数世界一を達成するなど、好調の波に乗る【トヨタ自動車】(74票)が3年連続、計5度目の1位に選ばれた。
注目の理由として、「自動運転システムの実現に向けた取り組み」(神奈川/62歳 運輸業)、「燃料電池車など、地球環境に配慮した製品の普及に注目」(大阪/67歳 卸売・小売業)という声が多かったトヨタ自動車。環境性能に優れた燃料電池車『ミライ』の今後の動向や、自動運転車の開発など、新しい製品や技術に対する期待が寄せられた。昨年末に発表された『社長が選ぶ 今年の社長 2015』でも同社の豊田章男社長が初の首位に選ばれており、厳しい経営環境の中でも結果を残し、時代をリードし続ける点が高い評価につながっているようだ。
続く2位は【ソフトバンクグループ】(41票)で、「未来を予感させる新製品がまた出てきそう」(愛知/59歳 製造業)というように、海外や他業種などに参入し積極的に新事業に取り組もうとする姿勢に高い評価が。初ランクインにして3位に選ばれたのは、昨年11月には50年ぶりの国産ジェット旅客機『MRJ』の初飛行に成功し、受注拡大への期待が高まっている【三菱航空機】(24票)。「今後の展開が楽しみ」(長野/59歳 その他)というほか、「国産技術を世界にアピールしてほしい」(北海道/57歳 製造業)との熱い声も。なお、親会社の【三菱重工業】も同率3位に選ばれている。
そのほか上位には、「上場でサービスがどう変化するか」(東京/46歳 サービス業)と体制替えを経て、今後の経営戦略に視線が注がれる【日本郵政】(同率5位/21票)が初TOP10入り。「いかにして今の逆境から立ち直るか」(千葉/55歳 サービス業)と再建への注目が高まる【東芝】(21票)が昨年33位から5位(同率)に急上昇したほか、次々に新モデルや話題の商品を発表し、今年も『iPhone 6c』や『iPhone 7』の発売が期待される【アップル】(12票)が昨年12位から7位にジャンプアップしている。
同調査は従業員数10名以上の企業経営者582名を対象に、2016年に注目している会社を尋ね、その結果をランキング化したもの。今回は2015年11月13日〜17日の5日間にわたり実施した。
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