美輪明宏に「美をつむぎ出す手を持つ人」と評される華道家・假屋崎省吾。タレントの神田うのの披露宴で花の総合プロデュースをしたかと思えば、OLや主婦たちを相手に東京・赤坂の花教室で直接指導。それから、深夜までテレビのレギュラー番組の収録。作品集やエッセイも相次いで出版し、10月27日からは東京・目黒雅叙園で個展を開く。伝統的な“いけばな”の世界を飛び出し、「花から始まるライフスタイル。花はこころのビタミン」と、種をまき続けている。 (Photo:昭樹)
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華道家・假屋崎省吾の人生グラフは、いまの活躍ぶりからは想像できないほど、紆余曲折を経ていた。
1958年、東京都生まれ。区役所職員の父と母、年子の妹と4人家族。両親の趣味が、園芸だった。借家住まいの小さな庭には、ツツジやアジサイ、バラなどが四季を彩っていた。
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「両親の影響もあって、子供の頃から花を育てることが大好きでした。母と一緒によく花壇を作りましたね。『好きなことをやりなさい』って、ヴァイオリンやピアノのお稽古もさせてくれた両親でした。だから、好きなものがありすぎちゃって、なんとなくどれも中途半端になってしまった、といえます。その中で、花への興味だけは持ち続けていた」
そんな園芸少年に訪れた人生最初の挫折は、18才の時。大学受験の失敗だった。園芸学部のある大学を目指したが、理数科系科目が克服できなかった。最終的に、早稲田大学文学部に進学したが、「自分がやりたいこととは違う」というジレンマを抱える日々が続くのだった。 |
『華道家 假屋崎省吾の世界 華のチカラ Power of Flower』
ファンには毎年恒例となった、年に1度の目黒雅叙園での展覧会。8回目の今年は『華のチカラ Power of Flower』をテーマに、“昭和の竜宮城”とも称される国の登録有形文化財指定「百段階段」を舞台に鮮やかな假屋崎ワールドを展開。日本の伝統美を受け継ぐ豪華絢爛な装飾を施した空間に、華々のパワーが満ち溢れる。
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会期●2007年10月27日(土)〜11月11日(日)
10:00〜18:00(入館は17:30まで)
会場●東京・目黒雅叙園 昭和の保存建築・百段階段及びパブリックスペース
入場料●1,000円(税込)
問い合わせ●目黒雅叙園 TEL03-5434-3140 ( 10:00〜18:00 )
http://www.megurogajoen.co.jp |
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