デビュー曲「あんたのバラード」から30年――日本のロック史を語る上で、欠くことができない男、世良公則。ロックバンド「ツイスト」解散後は、ソロ・ボーカリストとして活動し、コンスタントにアルバムなどの作品を発表。かすれたような特徴ある声はいまだ健在で、9月26日には「ツイスト」時代の曲をアコースティックサウンドでセルフカバーしたニューアルバム『JACARANDA(ジャカランダ)』をリリースする。 (Photo:昭樹) |
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「今の音楽には感動がない」スタッフからそう指摘された世良が、その状態を打破する策として思い至ったのが、――初心に戻る――だった。
「ライブツアーのファイナル3日間公演の最終日、それまでコーラスあり、ホーンセクションありの大編成で行っていたのと同じメニューを、アコースティックギター1本で、たった1人でやろうと思った。アレンジからすべて自分で準備して、ギターも猛練習して。ファンも驚いたと思うけど、やり遂げた後、スタッフが『今日のライブはがんばったね、感動したよ』と言ってくれた。そうか、音楽ってがんばらないとダメなんだ。音楽をがんばろうって、吹っ切れた」
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 読者に贈るメッセージは「まず、生きろ」。今、できることを精一杯やっていくこと。
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これをきっかけに、世良の音楽活動は、アコースティックな方向に大きくシフトする。
2000年に現ホワイトスネイクのギタリスト、ダグ・アルドリッチや、ストリングス・アレンジの名手、エリック・ゴーフェンらと出会うのも、必然だった。
「ギター1本で『あんたのバラード』を歌ってみせたの。俺が大学時代に作った曲だよ。もちろん、彼らはヒットチャートを席巻したツイストなんて知らない。そしたら『いいね、これ。やろうよ』って言ってくれたんだ」
2003年9月、海外アーティストと組み、「TWIST INTERNATIONAL」として、ツイスト時代のヒット曲をカバーしたアルバム『照』をリリース。現在進行形で、一緒に音楽をがんばっている仲間と、原点の『ツイスト』。両者への世良公則なりのリスペクトを表したものだった。
あれから4年の月日を経て、音楽で結ばれた絆が、次の新しい絆へとつながっていく。
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「ヴァイオリンが洋楽への好奇心をかきたて、バンドにつながり、アマチュアの活動からプロに転向し、キャリアを積んできた。今、振り返えってみると、やっぱり一本の線につながって見えるんだよね。
その時々はがむしゃらにやっているから、見えないことも多いんだけど、時間が経つと見えてくる、気付くことがある。20代でわかっていたらもっといいミュージシャンになっていたかなぁ。いや、気付いていたら、きっと20代はつまらなかったんじゃないかな。それでいいんだよ。今、できることを精一杯やっていくしかないんだ。今日より明日は、もっといいミュージシャン、世良公則になるんだ、という思いを忘れずにいれば。俺は世良公則になるために、音楽やっているのかもしれないよね」
「もっといいミュージシャンになりたい」と考え、そのための努力をしようと思った瞬間が、つねに世良公則にとってのターニングポイントになっている。
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JACARANDA
【初回限定盤CD+DVD】
世良公則
2007/09/26[アルバム]
\3,000(税込)
ドリーミュージック
MUCD-8005
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JACARANDA
【通常盤】
世良公則
2007/09/26[アルバム]
\2,800(税込)
ドリーミュージック
MUCD-1172
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