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ブギ、スウィング、ロカビリー、ソウル、ブルースといったルーツミュージックをバラエティ豊かに聴かせる3人組バンド「夜のストレンジャーズ」。通称・夜ストが、1年10カ月ぶりにアルバム『トラブルボーイズ』をリリースした。「バンドは楽しい」という原点からブレることなく、各自の音楽的センスに磨きをかけて、誰の言葉でもない、独自の音を響き奏でた13曲が並んだ充実作だ。今回の人生グラフは、この夜ストのリーダー・ミウラこと三浦雅也が主人公。音楽的には高く評価されながらも、日本のマーケットではいまだビッグセールスに恵まれず、それでも「音楽は一生の仕事」と歌い続ける“吟遊詩人”の人生グラフとは・・・。。


三浦雅也さんの人生グラフ(縦軸:幸福度 横軸:年齢 幸福度 最小値0〜最大100)



ラインアップ
ルーツミュージックとの出会い
レコード・マニアからバンドの虜に
典型的な5月病!? 1ヶ月で“社会人”から脱落
悪あがきでもとことんやればいいのです


ルーツミュージックとの出会い

 「毎日、ギターを弾いていられたら最高。音楽だけで食べていけたら、それが一番。でも、そうは問屋が卸さないので、アルバイトもしています(笑)」

 「夜のストレンジャーズ」(以下、夜スト)は、1999年にギター&ボーカルのミウラとドラムのテツオ、ベースのヨーホーが集まって結成。スウィング、ロカビリー、ブルース、リズム&ブルース、オールドジャズ、60年代ソウル等、3人の好む音楽全般の影響がミックスされた独自の音楽を追及している。

 日本中に名前が売れているわけではないが、全国各地でワンマンライブを催せば、チケットは“SOLD OUT”。10月8日発売の5作目のアルバム『トラブルボーイズ』も、オリコン・インディーズランキングで最高位10位を記録しており、結構ファンはいる。でも、生活は楽ではない。それが、日本の音楽業界の現実でもある。

 夜ストのリーダー・ミウラは、たまにアルバイト(肉体労働系)しては酒を飲み、家で曲を作っては酒を飲み、土日祝日はライブのステージに立って、その後また酒を飲み・・・。そんな生活をもう15年以上も続けている。バンドのメンバーも、それぞれ会社勤めなどをしながら音楽活動を続けている。しかし、当の本人は「それが、何か?」といった顔だ。

 三浦個人にとって、今、振り返って、最も苦しかったのは中学時代。


 「男子の成長期で、背が伸びるヤツは、急に体がでかくなる。ヤンキーに走るヤツもいて。俺は、背があんまり伸びなくて。中学1年くらいまで、俺もけっこうお調子者で、子供のまんまの感じでいたから、鼻についたのかな? 急にいじめられるようになった。それも暴力的に。いじめられた経験があるヤツなら分かると思うけど、あのころには二度と戻りたくないですね。多勢に無勢みたいなやつらがいまだに嫌い」

 そんな三浦少年を救ったのが、音楽。

 「これも、ちょうど中学1年頃だった。母が若い頃に買ったレイ・チャールズやエルビス・プレスリーのレコードを聴かせてくれたんです。それを聴いた時に、なんだこれは!!ジュリー(沢田研二)よりもカッコいいかもしれないって(笑)。本当に、衝撃的で、忘れられませんね。それから、家でレコードを聴くようになって。学校で嫌なことがあっても、音楽で救われた。音楽がなかったら、俺の中学時代は、もっと落ち込んでいたと思う」

 幸いにも、いじめは中学卒業とともに自然消滅。一方、音楽への興味は増す一方だった。

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夜のストレンジャーズ

1999年にミウラ(ギター&ボーカル)、テツオ(ドラム)、ヨーホー(ベース)の3人で結成。2003年10月リリースの2ndアルバム『beautiful Life』で初の全国流通を実現。2007年4thアルバム『SOUL ON FIRE』はタワーレコード新宿店インディーズチャート初登場4位、タワーレコード渋谷店インディーズチャート初登場10位等好セールスを記録した。同アルバムの収録曲「ギブソン」が2008年6月、近藤芳正演出の劇団ダンダンブエノの公演『ハイ!ミラクルズ』(南野陽子、近藤芳正等出演、青山円形劇場他全国公演)のカーテンコールに使用されて話題を呼ぶ。自らのレーベル、MOVE ON OUTを新たに立ち上げ、2008年10月8日、アルバム『トラブルボーイズ』をリリース。今やミウラは“日本一の酔いどれブギ大臣”と称され、ブルース、リズム&ブルース、オールドジャズ、60年代ソウル等のルーツミュージックをベースにした、最近の音楽っぽくない独自の音楽世界を築いている。
オフィシャルサイト:http://sound.jp/yoru/

トラブルボーイズ
夜のストレンジャーズ
発売日:2008年10月8日 価格:2,310円(税込)
MOVE ON OUT RECOREDS 品番:RCSP-0008

ロックンロールに対する夜スト流オマージュのタイトル曲、ハードボイルドで無国籍情緒の「水晶の夜」、夜スト十八番の酔いどれブギ「バスタブブルーズ」、映画「ダウン バイ ロー」か、もしくは「地獄の黙示録」の如く終末感漂う旅路を描いた「泥の川」、センチメンタルなワルツ「おやすみ恋人よ」は哀愁の夜スト流の救済ソングなど、一曲一曲が短篇映画のような全13曲。

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