2010年11月12日 10時00分
【働きビト】増税から早1ヵ月…それでも喫煙する人は勝ち組or負け組?
増税後も喫煙を続ける人は勝ち組? 負け組??
■調査結果
10月1日に大幅な値上げが実施されたタバコ。これを機に禁煙を決意した人も多く、一部医療機関の禁煙外来では禁煙補助薬が品薄状態に。しかし“値上げ禁煙、1ヶ月で断念”という報道もあり、完全な禁煙成功はかなり難しいようだ。そこでORICON STYLEでも喫煙に関する意識調査を実施。喫煙者・非喫煙者双方に「増税から1ヶ月、それでも喫煙を続行する人は勝ち組or負け組?」と尋ねたとこころ【勝ち組】36.1%、【負け組】が63.9%で6割強を占めた。理由には「『やめなきゃ…』『やめたいなぁ…』と言いながら、やめられない人がほとんど」(大阪府/30代/女性)と、禁煙したいと口にしながら喫煙所に向かうその後ろ姿を見て“負け”と捉える人が多いようだ。
同アンケートを喫煙者と非喫煙者別にみると、非喫煙者側からは【勝ち組】(32.0%)に対して【負け組】(68.0%)と7割近くが喫煙を続ける人を“負け”と認識。「いっぱい税金を払わされているから」(福岡県/20代/女性)と、より高い税金を払ってまでどうして? また「百害あって一利無し」(福岡県/20代/女性)と、体に悪いのにどうして? 「俺はやめたから」(大阪府/40代/男性)など、とにかく“どうして、そこまで吸いたいの?”という疑問符が投げつけられた。
一方、喫煙者側からは【勝ち組】(57.6%)、【負け組】(42.4%)とやや勝ち組が上回るも、負け組と答える人も4割超え。「ニコチンの奴隷だから」(東京都/40代/男性)、「経済負担もあるし、体には良くないし、他人にも受動喫煙で迷惑かけているのは承知だが、止められない」(大阪府/30代/男性)と、大幅値上げで悲鳴を上げる懐事情、周囲への迷惑も自覚しつつ、それでも辞められない自分に嘆き節が寄せられている。
そして喫煙を続ける人を【勝ち組】と答えた非喫煙者たちのコメントには「値上がりしてもタバコを吸い続けられるのは、経済的に余裕があるからだ」(宮城県/20代/女性)と、嗜好品に小遣いを使える金銭面での余裕を挙げる人がちらほら。同様に喫煙者側からも「高額納税者の仲間入り」(東京都/40代/男性)という声が挙がっている。そこには、長引く不況が叫ばれる昨今、値上がりするタバコを買い続け、禁煙ブーム真っただ中にあってどんどん肩身が狭くなるなど、逆風に立ち向かいながら喫煙を続ける自分を“負け組とは言いたくない”という捨て鉢の想いも汲みとれる。
平成10年、15年、18年、そして今年と4度にわたる増税で、日本の禁煙ブームもいよいよ本格化。一昔前では考えられなかったオフィスやレストランでの全面禁煙も当たり前となり、今後もさらに禁煙場所が街の至る所で増加していくことは必至。喫煙に関して“勝ち負け”の目線で語るのはナンセンスかもしれない。しかし、次の増税が実施される前に健康面、金銭面、マナー面など様々な角度からもう一度喫煙について見直してみる良いきっかけになることを切に願う。
【調査概要】
調査時期:2010年10月8日(金)〜10月13日(水)
調査対象:合計900名(※有職者に限る/自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員20代、30代、40代の男女各150名)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
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