2010年05月17日 17時30分
三原じゅん子氏、自民党から参院選出馬を正式表明 会見で女優業“引退”を明言
出馬表明した三原じゅん子 (C)ORICON DD inc.
■その他の写真ニュースはこちら
夏の参院選比例代表候補として、今月14日に自民党が公認を発表していた女優・三原じゅん子氏が17日、東京・永田町の党本部で会見を行い、正式に出馬を表明した。子宮頸(けい)がんを患った経験を生かした啓発活動や、自らデイサービス施設を東京・三鷹にオープンさせるなど“医療、介護”の分野で精力的な活動を行っている三原氏は、自身の経験を政策でも生かすとし、今後は女優業からの“引退”を明言。会見後、記者に囲まれた際も「ずっと国政をやっていきたいので(女優に戻ることは)考えていない」と言い切った。
午後3時、党本部の会見場に早くから出馬する相談を持ちかけていた野田聖子議員らと共に姿をみせた三原氏は「今、忘れられている日本人の良さ、保守の力を大切に思っているという点から(自然な流れで)自民党から出馬となりました」とあいさつ。乱立する“タレント候補”へ厳しい質問が飛ぶと「私は(議員と女優の)2足のわらじを履く、甘い考えはないし器用でもありません」と回答。長期間の拘束を強いられる女優業は、年間200日以上国会で仕事をする議員との兼務は無理と自ら判断、7月以降の連続ドラマや舞台など「10本以上お断りしています…」と苦笑いで、まさに不退転の決意で政治の世界に飛び込む。
議員を目指すきっかけとなったのは2年前、子宮頸(けい)がんを患った時だった。その後、自らデイサービス施設を経営者の立場で設立。医療、介護の各分野に関わるうちに「(がん)検診の無料化、心のケアをするネットワークの設立、介護職員の賃金向上、ケアマネージャーの中立性の確立」に強い必要性を感じ、これを自身の掲げる政策として出馬する意志を固めて、衆院・野田聖子氏に飛び込みで相談した。党公認については二転三転したようで「不安で苦しんだ…」という辛い思いをしながらようやく勝ち取り、晴れて出馬表明の日を迎えた。
三原氏は今まで応援したファンに感謝の気持ちを述べると共に、芸能界の恩師である俳優・武田鉄矢に今月に入り出馬するにあたって相談する旨を書いた手紙を出したことを告白。これまで、武田宛には何度か手紙を出したことがあったが、公認直前になって初めて手紙の返事が届いたといい「『応援しています。これからの師は野田議員だ。でも、自慢の教え子には変わりはないよ!』と素晴らしい手紙を貰いました」と報告した。
関係者によると、三原氏はこの手紙が届いた際、涙を流して喜んでいたといい、現在はコピーを常時携帯するほど“心の支え”になっている様子。実物は、近日港区内に開設する選挙事務所に額入りで飾るという。武田以外にも、家族ぐるみで付き合いがある布川敏和・つちやかおり夫妻を通して金八メンバーから支援する動きがあるとした。
会見では白を基調としたスーツ姿だったが、選挙戦ではピンクのTシャツにジーパン、スニーカーのスタイルで有権者と“握手リレー”で直接訴える予定。ただ、往年の『3年B組金八先生』ファンに訴えるのには効果的な“セーラー服”を着用してのアピールには「皆、見たいの?」と逆質問。「でも(武田)先生に怒られちゃう〜」と消極的だったが、すでに5月19日の午後に都内の下町で出馬表明後の第一声を行うことも決定。もっとも、以前テレビ番組で交際していると語った年下男性へ相談したのか?聞かれると、すかさず聞こえない!というポージングを取って苦笑い。「本当にそれどころじゃない。相談する時間も全然ない!」と当たり障りのないコメントをするにとどまった。
三原順子