メタボ対策、企業で取り組み始まる




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ランチタイムに会社独自の「メタボ健診」を実施


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厚労省認可の低カロリー食品「マンナンヒカリ」を使ったメタボ対策メニューを導入=写真はすべてUSENの社員食堂にて

 4月1日から全国的に始まったメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防防止に注目した特定健康診断と特定保健指導の制度を受けて、企業の間でも、社員のメタボ予防に向けた取り組みを強化する動きが出ている。

 USEN(東京都港区)では、社員食堂のメニューに厚生労働省許可特別用途食品『マンナンヒカリ』を使った低カロリーごはんを取り入れた。『マンナンヒカリ』はこんにゃく精粉等を使って米粒状に加工した食材で、お米と混ぜて炊くと、ごはんの食感は損なわずに摂取カロリーを33〜50%カットできる。

 同社の社食ではオートレジを導入しており、皿の裏に付いているICタグで精算がスムーズに行えるだけでなく、一食あたりのカロリーや塩分などもわかるので、その差は一目瞭然。

 開発した大塚食品(大阪府大阪市)では、2002年の発売開始当初から徳島地区の社員食堂でランチメニューに導入。「いつもの食事で自然に痩せた、便通がよくなった、という意見が聞かれ、社員の反響は大きかった」(加工食品事業部浅野靖崇さん)という。

 アサヒビール(東京都墨田区)では、社員を対象に『ヘルシーチャレンジ』と銘打ったキャンペーン2004年から行っており、今年も4月から実施中。「週2取ろう休肝日」「禁煙にトライ」「間食をやめよう」「エスカレーターは使わない」など、9項目からふだん出来ていないもの1つに2ヶ月間チャレンジ。目標を達成すれば、記念品がもらえる。

 自転車部品メーカーのシマノ(大阪府堺市)でも、5月から社員を対象に多機能歩数計を使って日々の歩数をカウントするラリーの参加者を募って、健康増進を呼びかける。同社では昨年8月、自転車に乗ってメタボリック症候群を解消しようという社内実験も行った。週3回以上自転車通勤した人は3ヶ月間で体重が平均1.7キロ、体脂肪が同1.6%減り、自転車の有用性を証明している。「朝から頭がスッキリし、仕事の能率が上がった」というような意見も見られた。

 こうした企業の取り組みについて、保健指導サービス等を行うドクタープラス代表の湯本優さんは、「現代の便利で豊かな生活環境の中にも、メタボの予防策はたくさんあります。週1回運動するとか、間食を控えるとか、ちょっと意識するだけでも変わってきます。自分の体や健康について考えるきっかけ作りと継続が重要です」と話す。

 企業のメタボ対策は、結果的に医療費負担が減るだけでなく、生産性の向上や人材の確保などの相乗効果も期待できそうだ。 

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