2016年04月05日 17時15分
新小1の“なりたい職業”、「研究者」が上昇し過去最高位に
たくさんの期待を胸に小学校生活をスタートさせる
ランドセル素材を扱うクラレは4日、この春入学する新小学1年生とその保護者を対象に行った、恒例調査『将来就きたい職業/就かせたい職業』の結果を発表。子どもたちが“就きたい職業”には、男の子部門【スポーツ選手】、女の子部門【ケーキ・パン屋】が99年の調査開始から18年連続で1位に選ばれ、依然花形の職業として絶大な人気を博している。注目は、男の子部門で昨年10位から6位に上昇し過去最高となった【研究者】。近年、日本人のノーベル賞受賞者が相次いでいるが、そういった勇姿も影響してか、ひとつのものごとを極めたり、発見したりすることに対して興味関心を持つ子が増えているようだ。
どんな研究に興味を持っているのか? その対象について尋ねると、【昆虫】(27.2%)と【恐竜・化石】(22.2%)が2大トップ。それらをテーマにしたテレビアニメや映画、玩具は多く、夏休み等の期間中には毎年企画展なども開催されるなど、いつの時代も子どもたちを夢中にさせてきた。ただ、なかなかそれにかかわる仕事に就くというイメージは抱きにくいものだが、最近は俳優の哀川翔やココリコの田中直樹など、有名人たちが世紀の新発見をした様子が報道されることも。身近なところでそういった出来事が起きることで単なる夢物語ではなく、自分もやりたい、やってみたいと男の子たちの興味を引いているのかもしれない。
そのほか、男の子部門の上位には【警察官】(2位:12.5%)、【運転士・運転手】(3位:8.6%)がランクイン。警察官は09年以降(3位:5.3%)年々割合が増加しており、今年は過去最高値を記録している。運転士・運転手は内訳を見ると、【電車の運転士】が最も人気で7割以上(75.6%)の支持を獲得。北陸、北海道新幹線の開通やリニアモーターカーの試乗開始などの話題が相次ぎ、子どもたちの夢が広がっているようだ。
一方、女の子部門は昨年に続き【芸能人・歌手・モデル】(12.7%)が2位、【花屋】(5.5%)が3位に登場。芸能活動については【アイドル】が最も多く65.7%、次いで【モデル】(22.8%)、【歌手】(7.9%)が人気を集めた。最近は女の子向けのファッションブランドや雑誌も多く、子どものうちからオシャレに触れる環境が広がっているのか【デザイナー】(10位:2.4%)が初のTOP10入りを果たしている。
なお、保護者が“就かせたい職業”のTOP3はそれぞれ、男の子の親部門が【公務員】(1位:18.1%)、【スポーツ選手】(2位:11.8%)、【医師】(3位:7.2%)。女の子の親部門が【看護師】(1位:15.0%)、【ケーキ屋・パン屋】(2位:10.9%)、【公務員】(3位:8.6%)という結果に。親心から依然として堅実な職業が人気を集めた一方、子どもたちが最も憧れるスポーツ選手やケーキ屋・パン屋といった職業に対しても理解が深まっているのか、年々支持率が上がっている。
【調査概要】
調査対象:合計8000人(※2016年に小学校に入学する子どもとその親)
調査方法:<クラリーノ>製ランドセル購入者にアンケートはがきを配布し、有効回答を抽出し集計(※子ども男女各2000人、その親4000人)
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