2012年06月28日 10時00分

【働きビト】有給取得に3つの壁!? 「有給取りにくい」約4割

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有給休暇の取得状況

 早いものであと1ヶ月ちょっとで夏休みがやって来る。でも、その前のこの梅雨どきは天気と相まって少し気怠くなってしまいがち。たまには有給でも取ってリフレッシュしたい! でもその有給が取りにくい…、なんて人も少なくないはず。そこで、今回の社会人コラムORICON STYLE『働きビト』では20代〜40代の有職者を対象に“有給休暇”に関するアンケートを実施。「有給取得状況」について聞いたところ、【取りにくい】が17.3%、【やや取りにくい】が20.1%と、合計で37.4%の人が有給が取りにくいと回答。フリーコメントを見ると、主に「取りづらい雰囲気」、「上司の反応」、「人数の体制不備」といった“3つの壁”があるようだ。

 まず、「取りづらい雰囲気」に関する回答を見てみると、そもそも「(有給取得を)言い出しにくい雰囲気」(大阪府/30代/男性)が職場にあり、それがため「周りの目を気にしてしまう」(神奈川県/20代/男性)というパターンと、「上司や先輩が休まないと休みづらい」(兵庫県/20代/女性)といった“上”を気にしてしまうパターンが見られる。

 上を気にするといえば、やはりもっとも気にしてしまうのが「上司の反応」。こちらについては、「自分は平気で休むくせに、部下が休むと言うと嫌みをいう上司がいる」(東京都/40代/女性)、「愚痴を言われる」(岐阜県/30代/女性)、「嫌な顔をされる」(東京都/40代/女性)など、「上司の理解がない」(北海道/40代/男性)のが影響して、有給が取りにくい環境となっていることも多い。

 また、「所属している人間が少ないため引継ぎが難しく、業務に支障をきたすため」(東京都/40代/男性)、「職場にぎりぎりの人数しかいないから」(京都府/20代/女性)といった人員不足のケースは、抜本的改善が望まれる。

 ただ、【取りやすい】(23.3%)と【まあ取りやすい】(39.3%)の合計は62.6%で、有給を取りやすい環境にある人も少なくない。実際に有給を【取得したことがある】は75.2%、頻度は【1ヶ月に1回】がもっとも多く24.2%、取る目的の1位には【旅行】(42.0%・複数回答)が挙がるなど、有給を有効活用している状況もうかがえる。

 職場や業種、立場などによっては有給が取りにくいこともあるだろう。ただ、有給は労働者の「当然の権利」(群馬県/40代/男性/【取りやすい】)。だから、「ひんしゅくを買っていたかもしれないが、私はしっかりと取った」(東京都/30代/女性/【取りやすい】)という毅然とした行動も時には必要だろう。まずは「交代で取る」(東京都/20代/男性/【取りやすい】)など、職場全員で取り組むと有給も取りやすくなるのかもしれない。

【調査概要】
調査時期:2012年4月24日(火)〜2012年4月27日(金)
調査対象:合計900名(※有職者に限る/自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員20代、30代、40代の男女各150名)
調査地域:全国

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