2013年08月27日 10時00分

北川景子が語る“謎ディ”の裏側 櫻井執事の毒舌は「ちょっとショック」

コミカルな“麗子お嬢さま”を好演した北川景子(撮影:逢坂聡) [拡大する]

コミカルな“麗子お嬢さま”を好演した北川景子(撮影:逢坂聡)

 毒舌執事と令嬢にして新米刑事の名コンビが殺人事件を解決する公開中の『映画 謎解きはディナーのあとで』でヒロインを務め、今後も出演映画4本の公開が控えている女優・北川景子。ORICON STYLEのインタビューでは、女優として着実なキャリアを重ねてきた北川が、自ら“新境地にしたい”と語った意欲作『謎ディ』の裏側から、仕事の原動力をも語りつくす。

 高校時代よりモデルとして活躍し、テレビドラマの主演を経て2006年に『間宮兄弟』でスクリーンデビュー。そこからわずか7年の間で、今や次世代の日本映画を担う女優の1人へと成長した北川。現在公開中の『謎ディ』は、強豪ひしめく夏休み映画のなかでも初週から公開4週目まで「全国映画動員ランキング」(興行通信社調べ)のTOP5をキープしている。

■櫻井執事の“毒舌”に、思わず素のリアクション「イラッとしますね(笑)」

 2011年に『第8回 本屋大賞』を受賞したユーモアミステリの同作で、北川が演じるお嬢様刑事・宝生麗子は、殺人事件と直面するたびに執事・影山(櫻井翔)に事件の推理を披露し、その都度耳を疑う罵声を浴びせられるというコミカルな役どころ。今回のような“振りきれた役を演じたことがなかった”と明かす北川は、「この役をいただいたときは、喜びと同時に不安もありましたが、この役が新境地になったらいいなという自分自身への期待も大きかった」と、意欲的に取り組んできた。

 同作の人気の秘訣といえば、なんといっても執事・影山が麗子お嬢様を言葉で打ちのめす痛快な毒舌劇。実写版では櫻井が品行方正な雰囲気を一切崩さず、礼儀正しくお嬢様をコケにするシーンが毎回登場し、観る側にとってはクセになる“お約束”のシーンとなった。

 実際に面と向かって罵倒される北川の心境を問うと「影山は毎回違った毒舌で腹を立たせてくれるんです。しかも、櫻井さんの言い方がすごく上手なので、こちらも自然にリアクションができます。何とも言えない絶妙な感じで、人を腹立たせる顔をされるので、素でイラッとしますね(笑)」と、あの“きょとん顔”は演技以上のリアクションだったことを告白。

 「映画のセリフでも『お嬢様の脳みそは難破船でございますか?』とか、『その鈍さにこそSOS、救助が必要でございます』などがあって、一瞬、言われたショックで思考回路が停止しています(笑)。毎回、撮影前に櫻井さんはコレをどんなふうにおっしゃるのかなぁ〜と、想像しながら本読みをしているんですけど、いざ本番になって『そうきたかぁ』って」。ショックを受けたと言いつつも、その笑顔から現場を存分に楽しんでいる様子が伝わってくる。

■宝塚歌劇団で魅せられる理由は「役作り」への真摯な姿勢

 自身の女優人生のなかで“新境地”と語った『謎ディ』をはじめ、北川は常に新しいジャンルに意欲的に取り組み、体当たりで前進してきたように見える。そんな北川にとって、エネルギーチャージともいえるプライベートでの“楽しみ”を問うと、宝塚歌劇団だという。「昨年の3月頃からハマり出して、最近は時間ができると舞台を観に行っています」と目の奥を輝かせる。

 「月に1〜2度行けるか行けないかですけど」と、多忙なスケジュールを縫ってでも毎月劇場へ足を運ぶほどの熱狂ぶり。その魅力については「全員がプロフェッショナルなところです。お芝居にかける想いがとても強い」と、華々しいステージに掛ける演者の想い、真摯な姿勢に学ぶことが多いようだ。

 「衣裳や髪飾り、メイク、舞台装置……すべてにおいてその完成度に驚きました。しかも衣裳や髪飾りなどは各自がリサーチをして“こういう身分だからこういう帽子がいい”と、自分の意見を添えて発注すると伺いました。私は用意された衣裳を着ることがほとんどなので、そういう役作りもあるのかと衝撃を受けました」。これまでも作品ごとに役作りをしてきた北川だが「私はそこまでやっていないなと打ちのめされた感もありましたね」と、謙虚な言葉がこぼれる。その内側に秘めた熱い向上心は、北川のさらなる活躍を期待させた。


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