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人気お笑いコンビ「千原兄弟」の弟・千原ジュニアが34才の誕生日に『3月30日』(講談社刊)を上梓する。昨年、引きこもりを題材として16万部突破のベストセラーになった自伝的小説『14歳』(同)に続く第2弾。15才でお笑いの世界に飛び込んでから、2001年のバイク事故までの約12年間を綴った。最近では、テレビで見ない日はないくらい全国区の人気を獲得した千原ジュニアだが、2度も死にかけた山あり谷ありの道の途中。歩いてきた“自分の道”をグラフにしていただきました。 (Photo:昭樹)
笑いの仕事しているのが、今、一番楽しい

――お笑い芸人を目指している若者に声をかけるとしたら?

 やったらいいんじゃない。好きやったらやるべきや。迷っているなら、やるべきや。

 今、売れている人だって、最初から確固たる確信があったわけではないですから。僕にとっては笑いの世界に入った、そのこと自体がラッキーでした。中卒で、あきらめようがない状況でしたし、入ってすぐに好きになりましたね、お笑いが。

 アドバイスゆうても、お笑いが好きなこと、お笑いを見ること、ですかね。僕がこの世界にいるためにはそうするしかなかったから。

――お笑いの良さって何だと思いますか?

 ダイレクトな反応が返ってくるのが一番ですね。歌を歌っても、「コイツホンマにいいと思っているのか?」っていうのが解りにくいけど、笑いはその場で返って来ますからね。お客さんはおもしろくなかったら笑わんでもいいわけだし。笑えない。だから、嘘の笑い声はない。シビアですわ。いつも必死ですからね、すべったらどうしようとか、ここでうけなかったらどうしようとか。でも、そういう緊張感みたいなのが好きっていうのもあるんでしょうね。

――今後、挑戦したいことは?

 次はこういうふうにしようとか、毎日が挑戦ですけどね。経験も積んで技術もついてきたんで、もっといろんな形で笑いを皆さんと共有したいですね。テレビであるとか舞台であるとか、ラジオであるとか、いろいろなツールで、いろいろな笑わせ方で、やっていきたいですね。

――自伝的小説の第3弾はあるのでしょうか。

 いまのところ考えていません。

――最後に、お笑い以外に好きなものを聞きました。

 うぁ〜、何が好きだろう。何かにぐっとのめり込むようなこと、何かを集めるとか、人より何かに詳しいとか、そういうの一切ないですね。物欲もないですし。僕はベンツに乗りたいと思わへんし、ルイ・ヴィトンの財布が欲しいとも思わへん。みんなが持っているから欲しいとか、欲しくないとか、そうことでもない、ようは興味がないんですよね。

 皆とご飯食べに行くのも好きですし、おいしものを食べるのも好きですよ。温泉も好きやし。夏休みは好きだったし、おばあちゃんの家に行くのも好きだったし、かくれんぼして遊ぶのも好きだったし。

 そうですね。好きなもの、やっぱりお笑いです。



ベストセラー『14歳』に続く自伝的小説。自分の笑いがまったくうけない苦悩と挫折、彼女との出会いと別れ、そして2度の“死の危機”を乗り越えて手に入れた大切なものを、独自の文章で描き上げた傑作。

『3月30日』
著者:千原ジュニア
定価:1470円(税込)
発売日:2008年3月30日
出版社:講談社
ISBN 978-4-06-214600-5

公式サイト>>
http://moura.jp/bungei/330/

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