2015年05月14日 11時10分

上司に求められる力量、時代と共に変化?

2015年の理想の上司ランキング首位は、松岡修造(左)と天海祐希 ※データ出典:産業能率大学 [拡大する]

2015年の理想の上司ランキング首位は、松岡修造(左)と天海祐希 ※データ出典:産業能率大学

 産業能率大学が先ごろ、新生活シーズン恒例の『新入社員の理想の上司』ランキングを発表した。今年のNo.1は、男性上司部門が、前回6位から大幅に順位を伸ばしたタレントの【松岡修造】。女性上司部門は、女優の【天海祐希】で6年連続首位という偉業を成し遂げた。同調査は、1993年にスタートし今年で22年目。毎回その年に入社するフレッシュマンたちが思い描く“理想の上司像”にピタリと当てはまる著名人が選出されているが、その時々でランキング結果を見ていくと、時代とともに上司に求められる力量というのが微妙に変化しているようだ。

◆今年の新社会人が上司に求めること

  今年、初の首位に輝いた松岡といえば、スポーツ番組やバラエティなどでの活躍から“熱い男”として有名。ビジネスシーンでは時として、煩わしいかも…というような印象を抱く人もいるかもしれないが、今の若者たちは「やる気を引き出してくれそう」、「自分の強み・弱みを見抜いてくれそう」、「自分の能力を伸ばしてくれそう」というように、彼の熱血漢が自身のポテンシャルを引き出してくれるのでは?と期待している。

 一方の天海も、宝塚歌劇団での経験値や演じる役柄などの印象から、「リーダーシップがありそう」、「やる気を引き出してくれそう」、「適切なアドバイスをしてくれそう」と、男性上司と同じく自分の脳力を高めてくれそうという点から高評価。また、その美貌とは裏腹に、バラエティで発揮されるユーモアセンスや無類のお笑い好きという人柄などから、親しみやすいという点でも支持されていることだろう。

◆年代ごとに見る“理想の上司像”

 ここからは、年代ごとにランキング首位の人物を振り返っていこう。まずは男性上司編。90年代後半は、『サントリーオールド』のCMで演じた上司が印象的な俳優の【長塚京三】や、あまのじゃくなキャラが愛される野球評論家の【野村克也】氏の名前が挙げられるなど、少し茶目っ気のある上司が好まれる傾向にあったが、21世紀に入るとタレントの【所ジョージ】や映画監督でタレントの【北野武】など、確かなリーダーシップとユーモアを併せ持った人物が人気に。2010年以降は、現マイアミ・マーリンズの【イチロー】選手やジャーナリストの【池上彰】氏、【橋下徹】大阪市長など、知的で行動力が目立つ面々が支持され、今年は熱血漢の松岡の名前が挙がっている。

 女性上司編はというと、比較的にどの年も共通した上司像が見えてくる。【山口智子】(1999年)や【江角マキコ】(2000年)、【黒木瞳】(2002〜2006年)、【篠原涼子】(2007〜2008年)、【真矢みき】(2009年)。そして、2010年から6年連続首位の【天海祐希】は、誰もが類まれな演技力でバリバリと活躍する女優でありながら、時々見せるお茶目な一面とのギャップが魅力的な人物ばかり。女性上司には、確かな技術に加え親しみやすさが求められているということなのかもしれない。

 新年度がスタートし、仕事仲間や環境が一新したという社会人は多いはず。“新入社員たちの声”を参考に、頼れる先輩を目指してみては?


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