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芸術にとりつかれた男とその妻の姿を描いた北野武監督最新作『アキレスと亀』。この映画の音楽(サウンドトラック)を手がけたのが梶浦由記さんだ。感覚的に画面とぴったり合致した音楽には、音楽家としての梶浦さんの力量が生きている。 「北野作品だからというプレッシャーは全くなかったのですが、自分の殻を破って新しい経験ができました。すごくいい刺激をいただいた作品でした」 これまでにも数多くの映画やアニメーション、ゲームなどに楽曲を提供してきた梶浦さんの「殻を破る」とはどういうことなのか? 「映像作品に付ける音楽というのは、感情に付けることが多いんです。悲しいシーン、さみしい気持ちになるシーンに音楽をつけるとわかりやすいし、作曲家も作りやすい。それが、今回の映画は感情に音楽をつけようとしたら、できなかったんですよ。笑うところ泣くところが、人によって全然違う映画だ!と思って。悲しいシーンの中にも、シニカルな笑いが含まれていたりするので、そこに叙情的な音楽をベタに付ければ、北野監督の色彩を薄らげてしまう。それは避けなければならなかった。 そこで、気づいたのは、北野監督の映画には、独特なテンポというか、面白いリズム感があるということ。それは日本のほかの監督にはない、いや世界にもない、類いまれなものでしょうね。ものすごく簡単に言うと、「いきなり」なんです。過去の北野作品もそうですが、例えば、人が亡くなるのも「いきなり」ですよね。たいていは、短いシーンの中にも前触れがあって、徐々にクライマックスを迎える。音楽もその感情に合わせて盛り上げていく王道のパターンがあるのですが、それがまったく通用しない(笑)。 そういう今までのやり方をポンと捨てて、感情ではなく画面に音楽をつけようと頭を切り替えたら、すんなりいったんです。どういう感情かわからないけれど、画面の背景で鳴っているという感じ。印象に残る画面と音楽が絡んでくれればうまくいくような気がしました」 きっかけをつかむまで苦労した甲斐あって、『アキレスと亀』は作品も音楽も評判は上々。北野監督の独特の感覚にも、観客の感情にも寄り添う、融通性のあるサウンドの数々に梶浦さんの才能が光る。そんな充実した仕事ぶりが伺える梶浦さんの「人生グラフ」は30代に入ってからが上り調子だ。 「30代から上がっていくっていいですよね。音楽を仕事にしようと思ったのが20代後半になってからだったので、出だしが遅いのですが(笑)。私は、自分で運を引き寄せているというより、周りに運のいい人たちがいて、その恩恵に預かってきた人生だと思っています。まず、両親。すごくいい家庭に生まれたと感謝していますし、デビューした後も、人づてでお仕事いただいて今日までやってこられた。北野監督と初めて仕事ができたのも、運をもらっているな〜って」 「すごくいい家庭に生まれた」という梶浦さん。音楽家としての原点も、<家庭>にあったようだ。
アキレスと亀 オリジナル・サウンド・トラック 音楽:梶浦由記 発売日:2008年09月10日 価格:2,800円 ドリーミュージック 品番:MUCD-1185
笑い芸人
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