2009年09月25日 05時00分
妻夫木聡 「愛のある現場」に涙、『天地人』スタジオ撮影終了
感慨深げな主演の妻夫木聡 (C)ORICON DD inc.
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俳優・妻夫木聡が直江兼続役で主演を務めるNHK大河ドラマ『天地人』のスタジオ収録がクランクアップを迎え24日、東京・渋谷の同局で行われた会見に妻夫木と、上杉景勝役を務める北村一輝が出席した。収録終了後すぐさまステージに立った妻夫木は、「兼続と歩んだ1年は、自分でもすごくかけがえのない1年だったと思います」と目に涙を浮かべつつ、感慨深げにあいさつした。
“義”と“愛”の精神を持つ武将・兼続を長期間にわたり演じてきた妻夫木は「1年2ヶ月くらい前に(クランク)インしてから本当にあっという間で、いまだに終わるってことを実感できないくらいこの現場が大好き。キャストみんなが良い人で、本当に愛のある現場でした」と振り返った。そして「ここで気を抜くと残りの撮影ができなくなると思うので、終わりのあいさつにはしたくないと思ってしゃべっています」とあいさつした北村とともに「さっき『泣けねー』とか言ってたのにね。俺ら」(妻夫木)と笑い合った。
劇中での“主君”である北村から「僕より年下ですけど、リーダーシップをとって率先して1年間頑張っていた。『天地人=妻夫木聡』だと思う」との言葉をもらった妻夫木は、「“義”だったり、“愛”だったりは形のないもので、1年やったら答えが出るかなと思っていた。答えなんてないのかなっていうのが、今の現状です。自分も兼続のようにいろんなものに愛を持って生きていけたらなってそういう感じです」としみじみ。そして最後には残りのシーンの撮影が行われる新潟ロケに向け、「明日から頑張ります!」と気を引き締め直していた。
戦国時代に景勝の家臣でありながらも、最も恐れられていた直江兼続の生涯を描いた同作は、今後の放送では「負け組になった上杉と兼続がどう生きていくか、ここが一番やりたかった。胸が締め付けられるシーンの連続で、キュンとくるところに差し掛かっています」(番組関係者)というクライマックスのシーンに突入。同ドラマ枠は今年、本木雅弘や香川照之らが出演するスペシャルドラマ『坂の上の雲』(同局)が放送されるため、例年より早い11月に最終回を迎える。