2007年09月26日 10時00分

1回のクリックで明暗を分ける、「データ消去」の恐怖・・・

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 失敗は成功のもと……。とはいえ、仕事でミスをすれば、やはり誰でも落ち込んでしまうもの。オリコンが、「仕事で大失敗した経験」に関するアンケート調査を行なったところ、最も多かった回答は【データ消去】であった。

 【データ消去】してしまったという人達の回答を見てみると、「ハードディスクに入っている顧客のデータを全て消した」(愛知県/30代/男性)、「稼動中のPCの電源を誤って抜いてしまい、作成中のデータが消えてしまった」(東京都/40代/男性)などのコメントが相次いだ。「会社のデータベースに間違って上書き保存してしまい、データを消去。バックアップがなかったので、データ復旧に1週間かかった」(富山県/20代/女性)のように、たった一回のクリックに、天国と地獄の境目が存在することがわかる。デジタル化社会の意外な落とし穴といったところだろうか?

 PCにまつわる失敗では「PCに飲み物をこぼして壊した」(埼玉県/20代/女性)、「会社に1台しかないプリンターを壊してしまった」(兵庫県/20代/男性)など。PC以外でも「高価な実験機器を壊した」(静岡県/40代/男性)、「修理に100万円くらいかかるシャッターを壊しかけた」(大阪府/20代/女性)といった冷や汗もののエピソードが多数。中には「社用車を水没、会社支給の携帯を水没、会社支給のデジカメを水没。すべて、3ヶ月以内に……」(栃木県/30代/男性)と同情したくなる回答もあった。

 さらに、「飲み過ぎて寝坊」(茨城県/20代/男性)、「出張の際、電車に乗り遅れて、関係者を1時間待たせてしまった」(静岡県/40代/男性)などの遅刻や、「FAXの送り先を間違えて、卸値が顧客にばれてしまった」(東京都/20代/女性)、「メールの誤送信。個人情報もなく、間違って送った先が関係部署だったので大問題にはならなかったが、自己嫌悪で落ち込んだ」(静岡県/40代/女性)といった、FAXやメールの誤送信も少なくない。また、「発注を1日に3回ミスして大量に品が来てしまった」(千葉県/20代/女性)という発注・受注ミスも多いようだ。

 失敗のバリエーションは驚くほど多岐に渡る。ただ、失敗をしても、それを糧として学び、いかに信頼を回復させることができるかというスキルこそが、立派なビジネスパーソンとして身に付けておきたいことかもしれない。

(2007年7月19日〜7月23日、自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員の、20代、30代、40代の、登録属性で、「会社員(事務系/技術系/その他)、公務員、経営者・役員、契約社員・派遣社員の方」、男女各300人、合計1,800人にインターネット調査したもの)


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