Googleが考える“今後の働き方”とは?

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効率性をUPさせるには、働き方の見直しが大切!

 厚生労働省が提唱する両立支援など、仕事とプライベートを両立するためのさまざまな制度を企業が取り入れる動きをみせているが、多くの場合、対象は育児期間の女性社員や介護が必要な家族を抱える社員など、“時間に制約のある社員のための制度”として考えられているのが現状だ。でも、仕事もプライベートも充実させたいと思うのは、限られた社員だけではないはず。ユニークな社内スタイルで注目を集めるGoogleがこのほど公開した、日本の働き方を変えるためのヒントを綴った「未来の働き方 プレイブック」には、こうした日本の職場環境が抱える課題の要因と、それらを改革するための具体策が、多くの実例や実証研究を用いて掲載されている。その一部を抜粋して紹介していこう。

◆多様な働き方を選択しやすくするための「制度」整備

 このプレイブックによると、日本はこうした制度を導入する例が少なく、特に在宅勤務制度の取得率は、諸外国が50%を超えているのに対し、日本は4%と非常に低い状況にあるという。こうした現状を打破するためには、柔軟で効率の良い働き方を支援する「制度」を整えることが不可欠とし、経済産業省が実践する「ダイバーシティ経営企業100選」や「なでしこ銘柄」といった、女性や高齢者、障がい者などが活躍しやすい企業を支援するための取り組みを紹介。多様な働き方を推奨する企業を表彰、サポートすることで、さまざまなライフスタイルの社員が自分に合った働き方を選択できるような、国の環境作りの姿勢にスポットを当てている。

◆柔軟な働き方を肯定しやすい「文化」を形成

 とはいえ、国や企業が制度を導入しても、実際には利用しづらいという職場での潜在意識は根強い。現状の働き方に課題意識を強く持っていたパートナー企業3社に協力を仰ぎ、働き方改革を実践したところ、社員の考え方に変化が見られたという。

 たとえば、恒常的な長時間労働の解消を課題として抱えていた広島県庁は、スケジューラーを使ったタイムマネジメントを導入。個々の業務を“見える化”し、職員同士の業務状況を把握し合うことで、効率的な業務連携を生み出すことを期待した。はじめはスケジュールの共有に抵抗感を示す職員が多く、利用が進まないという停滞もみられたが、会議の参加者調整の手間が削減されるなど、具体的な仕事の効率化がみえてくると、職員の仕事効率に対する意識も向上。集中して仕事をしたい時間は、「がんばるタイム」としてスケジューラーで共有しておくと、入電があっても電話に出なくても良いなど、個々が抱えている業務の密度を見ながら役割分担をする流れが自然と生まれたという。

 KDDIが実践した例では、日中に集中する会議が業務時間を圧迫するという課題に対し、時間に対するコスト意識を持つようにと、10 分間の自分のコストの算出方法を展開して意識改革を実施。社内SNSやクラウドでのドキュメント共有、Web会議システムの利用など、ITツールを徹底的に活用したことで、在宅勤務や遠隔地の社員面談など、あらゆる場面で場所を選ばず働ける可能性を見いだすことができたという。

 日産自動車は、在宅勤務の導入を推進し、ITツールを使用することで生産性を向上させるために、社員全員に在宅勤務を呼びかけた。「一度は全員利用してみよう」という荒療治ともとれるトップダウンの号令をきっかけに、社員全員に“他人事ではなく自分事”という意識を芽生えさせ、職場勤務の職員と在宅職員との業務連携を双方の立場で経験する機会を提供。在宅勤務時に子どもや家族との時間が取れたことで、暮らしの満足度が上がったという報告が見られた。

 国や企業が「制度」を導入するだけでは利用に踏み切れなかった社員も、こうした多様な働き方を受け入れる「文化」が形成されることで、仕事に拘束されていた意識を暮らしに向けることができ、心に余裕が持てるようになるだろう。

◆すべての社員に時短勤務、テレワークの選択肢を

 育児や介護といった、時間的な課題を抱える社員でなくても、プライベートの時間を充実させるために、すべての社員が柔軟な働き方を許されてしかるべき。Googleは、テクノロジーによるイノベーションが、人々の生活や世界を良くしていくという信念のもと、社員の多様性を尊重し、柔軟な働き方を実現するインフラの整備に取り組んできた。時間と場所にとらわれない働き方を、「テクノロジー」で促進するためのさまざまなツールを開発し、メール、スケジューラー、ドキュメントやスプレッドシート、テレビ会議など、クラウドで利用・共有できるITシステムを職場環境に浸透させることで、「だれもが画一的に長時間働く」時代から、「柔軟に効率良く働く」時代を目指すという。

 勤務時間の長さではなく、会社にいる時間が短くても効率性の高い仕事が評価されるのが、これからの新しい働き方。プレイブックが推進するアイデアを実践し、満足度の高い職場環境を自ら作ってみては?


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