2015年06月18日 10時29分
仕事の武器になる“雑談力”の磨き方
名刺交換の時なども、ちょっとした雑談によって相手の印象は変わってくるはず
コミュニケーション力は、社会人として欠かせないスキルのひとつ。人がひとりでは生きていけないのと同じように、職場で円滑な人間関係が築けなければ、仕事をスムーズに進めることは難しい。コミュニケーションといってもさまざまな手段があるが、中でも日々の“雑談”が担う役割は大きいもの。そこで、人気のビジネス書『超一流の雑談力』(文響社)から、雑談力を高めるヒントを紹介する。
同書は、大手を中心に1700社もの企業でコンサルタントとして活躍し、早稲田大学理工学術院の非常勤講師も務める安田正氏による指南本。仕事やプライベートの武器になる、全38の雑談テクを集約しており、5月22日の発売以来、オリコン週間“本”ランキングのビジネス書部門では、毎週順位を上げる人気ぶりだ。ここで、安田氏が重要視する雑談テクをいくつか見ていこう。
◆声は「ファ」か「ソ」の音で好印象に
高い声は、話す人のキャラクターを社交的に感じさせる効果が。ちょうどよい声の高さは、ドレミファ音階のうちの「ファ」「ソ」の音で、さらにリズミカルにテンポよく話すことで、相手に親しみやすさを与えることができるそう。
◆芸能人も多用する“オノマトペ”を使え
テレビ番組で芸能人が明かす話は、何気ない日常トークでもおもしろく聞こえるものだが、そのテクのひとつが“オノマトペ”。たとえば「大雨が降ってきた」ことを伝えたい時、「ザバーっと雨が降ってきた」とするだけで、その激しさやニュアンスを伝えることが可能に。
◆「なるほど」はNG? 魔法の相づち「さしすせそ」
話し方同様、会話を盛り上げるために重要なのが聞き方。多用しがちな「なるほど」「そうですね」等の相づちは、本当に話しを聞いているのか?と、相手に不信感を抱かせるもの。代わりに「さ→さすが」「し→知らなかった」「す→素敵」「せ→センスがいい」「そ→それはすごい」という共感を示すフレーズを使えば好感度もUP。
◆会話を連想ゲームのようにつなぐ
相手から話を振られた時「そうですね」と返すだけでは、そこで会話が終わってしまうもの。大切なのは、ひとつのキーワードで思考をストップさせてしまうのではなく、そのワードを元にどう話題を広げていくのか連想することなんだとか。
◆“チョイ盛り”で会話が弾む?
あった出来事をすべて正確に伝えようとすると、どうしても途中でだらけてしまうものだが、そんな時に取り入れたいのが“少し話を盛る”こと。例えば、「昨日行ったカフェに美人店員がいた」を「昨日行ったカフェに、思わず二度見するくらいの美人店員がいた」とするとガラリと印象が変わる。話術のプロは、この盛り加減がうまく、事実をより魅力的に表現しているんだそう。
このほかにも、同書には話題の広げ方や、思わず相手が話をしたくなるフレーズなど、さまざまなテクニックを紹介。新年度がスタートして2ヶ月、改めて自身の“雑談力”を見直してみてはいかが?
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