今年の新入社員の意識、「管理職志向」過去最高・「理想の年収」過去最低に

『2010年度新入社員の会社生活調査』(データ出典:産業能率大学)  [拡大する]

『2010年度新入社員の会社生活調査』(データ出典:産業能率大学) 

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 産業能率大学は11日、『2010年度新入社員の会社生活調査』を発表した。調査によると、今年の「新入社員が考える将来の方向性」は、【管理職志向】(44.3%)が【専門職志向】(44.0%)を初めて上回り、2000年以降で過去最高を記録。また、「理想の年収」も、昨年の731万円から8万円減の【723万円】となり過去最低の金額になり、「今後、自分の給料はどうなっていくと思うか」という問いについては【下がる可能性も考えられる】と答えた人が19.9%と、昨年から1.5ポイント増加した。

 バブル崩壊後の“手に職”という考え方の定着、ベンチャー企業が多数起業していた2000年前後のITバブル期は新入社員の間でも専門職志向が高く、2000年の同調査では管理職志向が23.7%、専門職志向が51.5%だったが、ついに2010年は「部下を動かし、部門の業績向上の指揮を執る」という管理職志向が上回った。

 一方、【独立志向】は過去最低の8.7%になったほか、「転職から受けるイメージ」については過去最高の37.3%の人が【挫折】と回答。同大学は今回の調査結果から、今年の新入社員は会社が望む“育成しやすい人材”であると同時に、「勤め人として“普通の道”から外れることを不安視している」と分析している。

 また、「将来のキャリアプラン」については【漠然とは考えている】(63.0%)が最も多く、【明確なキャリアプランを持っている】と答えた人は9.1%にとどまるという結果に。物心ついた時にはすでにバブルは崩壊しており、 “平成不況”の中で育ち“リーマン・ショック”に翻弄された今年の新入社員にとって、大きな希望を抱くよりいつ何が起こるか分からない会社生活を堅実に、手堅く進むことのほうが重要なのかもしれない。

【調査概要】
調査対象:産業能率大学の「新入社員研修セミナー」参加企業の新入社員、151社515人に調査し505人(男性:360人、女性:145人)から回答を得たもの
調査時期:2010年3月29日〜4月9日




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