2009年11月27日 10時00分
【働きビト】“ムダ”と感じる公共事業、度重なる「道路工事」や「ダム建設」にNoの声
社会人の常識・非常識から恋愛事情まで、様々な分野でのスタンダードを探るコラム、ORICON STYLE『働きビト』。ここ最近、新聞やニュース番組で頻繁に報じられてきた2010年度予算の“事業仕分け”。納税者の身として、実生活にも影響するその使い道に関心を高めたという人は少なくないだろう。そこで、第18回目の今回は『身近で感じた“ムダ”だと思う公共事業』についてアンケートを実施。結果「あまり必要のない箇所を整備しているように感じる」(埼玉県/20代/男性)という【道路工事】が多数を占めたほか、“八ッ場ダム”で注目された【ダム建設】などに疑問符を打つ人が多かった。
男女共に圧倒的な票で1位となったのは【道路工事】。もちろん、不便で実生活にも危険が伴う道路の補正はなくてはならないものだが「ちょっと位デコボコがあっても害はないと思うのに、毎年同じ所を整備している」(香川県/30代/女性)、「近所の国道横の歩道に立派な柵が出来たけど、その場所を頻繁に人が歩いているのを見たことがない」(茨城県/30代/女性)など、工事の必要性を感じられない現場での道路工事を目の当たりにした人からの批判が多数。さらに、6位には「いかにも予算消化のために余計な工事までやっている気がする」(栃木県/20代/男性)と具体的に【年度末・年末の道路工事】も挙げられており、やはり道路工事に対する不信感は多くの人たちが感じているようだ。
続く2位は【ダム建設】。着工したものの、今になって建設が見直されてしまった“八ッ場ダム”問題の報道を受け、「計画して何年も経つのに建っていない。それでは、重要性が感じられない」(北海道/30代/女性)、「本当に必要かどうかわからない」(香川県/30代/男性)という率直な意見がズラリ。また、「本当に必要かをもっと考えるべきだし、必要ならさっさとフルで造るべき! (長引くほど)コストも無駄にかかってしまうので……」と、【ダム建設】同様の声が届いた【新規(高速)道路建設】が3位にランクインした。
また、8位には羽田の国際拠点空港化(ハブ化)構想などの問題で物議をかもしている【新規空港建設】がランクイン。金銭面はもちろんだが、近隣住民への配慮など、そのほかの部分のデメリットも大きく、「十分に検討した上での建設だったのか疑問が残るから」(埼玉県/30代/女性)という声が目立った。
最近は特に“税金の無駄遣い”に関する疑惑を耳にすることが多いだけに、辛辣なコメントが目立った今回のテーマ。もちろん難しい問題なのは承知のうえだが、もう少し「後先をよく考えてほしい」(北海道/30代/男性)というのが本音のようだ。
【調査概要】
調査期間:2009年10月28日(水)〜11月2日(月)
調査対象:計1000人(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員で職業の登録属性が、「公務員」、「経営者・役員」、「会社員(事務系)」、「会社員(技術系)」、「会社員(その他)」、「契約社員・派遣社員」にチェックしている方。未婚20代、30代の男女、各250人)調査方法:インターネット調査
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