吉本興業、衛星放送事業に参入“お笑い世界進出”へ

(左から)吉本興業の大崎洋社長、東風衛視の葛福鴻社長 [拡大する]

(左から)吉本興業の大崎洋社長、東風衛視の葛福鴻社長

 吉本興業の大崎洋社長は25日、沖縄・宜野湾で開催中の沖縄国際映画祭で会見を行い、台湾のテレビ局・東風衛視と業務提携を結び、衛星放送事業へ参画することを発表した。これまで『東風衛視』として放送されていたチャンネル名を5月1日より『吉本東風衛視』と改め、共同運営を行う。『東風衛視』はアジア全域、北米、ヨーロッパが放送地域となり、視聴世帯は約1500万世帯。5月より『吉本東風衛視』として、日本のテレビ番組などのコンテンツも世界へ向けて放送していく。

 今回の業務提携による吉本興業から東風衛視への出資や役員派遣などはなく、まずはチャンネルの共同運営という形のスタートとなる。同チャンネルの1日24時間の放送の中で、日本の番組を1日3時間の帯枠で放送予定。放送する番組は、日本の地上波で放送されている番組のほか、アジア向けにローカライズした吉本オリジナル番組の制作も検討中という。

 東風衛視の葛福鴻社長は、共同運営のメリットを「日本の優れたテレビ番組制作の経験、ノウハウ、精神を私たちのチャンネルに持ち込みたい」とする。また、日本の番組がさまざまな権利関係で海外での放送が難しかった経験から、「権利を保護しながらも、初めから世界で放送することを前提にした番組を吉本興業とともに制作していきたい」との狙いも語った。

 一方、吉本興業は、自社のコンテンツを世界に発信していくほか、年間200本ものイベントも手がけている東風衛視との業務提携により、アジアのエンターテインメント人材の発掘・育成・マネージメントも展開していくとする。

 今年、創業100周年を迎え、所属芸人による地域活性化プロジェクトやファッションイベントでのガールズマーケットへの参入など、さまざまなプロジェクトを進行している吉本興業だが、大崎社長は今回の発表を記念プロジェクトのなかでも最大のトピックとする。「アニメやゲームだけでなく、テレビ番組や雑誌メディアなども日本が誇るクールメディアの一つ。アジア最大のエンターテインメント・チャンネルを共同で運営させていただき、それをアジア、そして世界中に届けたい。そのための唯一最大の武器が『吉本東風衛視』です」。15年をかけて実現したというプロジェクトへの意気込みを熱く語った。

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