第146回芥川賞決まる  円城塔氏『道化師の蝶』と田中慎弥氏『共喰い』がダブル受賞

『第146回芥川賞』を受賞した(左から)円城塔氏、田中慎弥氏 (c)講談社 [拡大する]

『第146回芥川賞』を受賞した(左から)円城塔氏、田中慎弥氏 (c)講談社

 日本文学振興会は17日、『第146回芥川賞・直木賞(平成23年度下半期)』の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川賞には円城塔氏『道化師の蝶』、田中慎弥氏『共喰い』の2作品を選出した。2作品同時の受賞は、第144回(2010年下半期)に朝吹真理子氏『きことわ』と西村賢太『苦役列車』が受賞して以来となる。贈呈式は2月中旬に都内で行われる予定。

 円城氏は1972年北海道生まれ。2007年に『オブ・ザ・ベースボール』(文藝春秋)、2011年に『これはペンです』(新潮社)で同賞にノミネートされており、今回は“3度目の正直”で見事受賞となった。

 田中氏は1972年山口県生まれ。2006年に『図書準備室』、2007年に『切れた鎖』(ともに新潮社)、2008年に『神様のいない日本シリーズ』(文藝春秋)、2010年に『第三紀層の魚』、そして今回、閉塞した地域社会での性と暴力を描いた同作で5度目のノミネート。過去には『川端康成文学賞』、『三島由紀夫賞』も受賞している。

 芥川賞は昭和10年に制定され、新聞・雑誌に発表された純文学短編作品が対象。同賞の選考委員は宮本輝氏、村上龍氏ら10名が務めた。

 今回ノミネートされた作品は以下の通り。

【芥川龍之介賞候補作品】
石田千『きなりの雲』(群像十月号)
円城塔『道化師の蝶』(群像七月号)
田中慎弥『共喰い』(すばる十月号)
広小路尚祈『まちなか』(文學界八月号)
吉井磨弥『七月のばか』(文學界十一月号)(※平成二十三年度上半期 作者名・五十音順)

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