渡哲也&渡瀬恒彦兄弟が40年ぶり“見納め”共演

40年ぶりに共演する(左から)渡哲也、渡瀬恒彦 (C)ORICON DD inc. [拡大する]

40年ぶりに共演する(左から)渡哲也、渡瀬恒彦 (C)ORICON DD inc.

 俳優の渡哲也(69)と渡瀬恒彦(67)兄弟が、TBS系年末ドラマスペシャル『帰郷』(12月23日放送)で40年ぶりに共演する。二人は9日、都内でロケ中に取材に応じ、共演は「恐らく最後でしょう」(渡)、「両方のスケジュールが合って、面白い作品があれば可能性はあるかもしれないが、難しいでしょうね」(渡瀬)と“見納め”を示唆。両者は劇中でも兄弟役でW主演。渡が渡瀬の胸ぐらをつかんで突き飛ばすシーンなど、兄弟関係を凌駕した名俳優同士による激しいやりとりが注目される。

 芸能界を代表する大物俳優にして実の兄弟が、40年ぶりにタッグを組む。企画自体は10年前に同作の小椋正樹プロデューサーが渡瀬に持ちかけ、水面下で進行していたというが、いざ動き出したきっかけは、渡瀬が兄・渡にかけた1本の電話からだった。

 渡は過去に2度ほど別作品の共演オファーを断っていたと明かし「半年前に、恒彦から『前からこういう話があるけど、やらないか』と。若い頃は照れがあったが、この年になると、やりたいなと思った」と心境の変化を報告。自ら動いた渡瀬は「我々の“持ってる時間”が少ないもんで、オファーがあるうちにやらないと、と思った。兄が(石原プロの社長を辞めて)フリーランスになって、仕事が選べることも一因だと思う」と、タイミングも決め手だったと力を込めた。

 共演は、1971年4月から放送されたNHK連続ドラマ『あまくちからくち』で双子役を演じて以来、実に40年ぶり。渡瀬は「すごく変な感じがしました」と恥ずかしそうに笑ったが「『ヨーイ』の声がかかったら、うまく役に入っていけるもんだなって思いました」と会心の笑み。渡も「兄弟という意識は、40年前はあったかもしれないけど、今回は俳優・渡瀬恒彦と俳優・渡哲也ということで演じましたよ」と胸を張った。

 今作の舞台は江戸川沿いにある下町情緒あふれる街で親子二代にわたって続く神尾病院。院長・龍太郎(渡)と、妻と娘を亡くして以来21年ぶりに帰郷した弟で医師の真次郎(渡瀬)の確執を、龍太郎の愛娘の結婚問題などを通じてひも解いていくヒューマンドラマとして展開する。

 夫婦愛などさまざまな愛のメッセージを放つ同内容の見せ場は、両者によるリアルな兄弟ケンカだ。渡瀬が「娘が亡くなったのは兄貴のせいだ」と怒って花束で顔面を殴打すれば、渡が弟を突き飛ばすシーンなど、実の兄弟だからこそできる迫真の演技となった。渡は「兄弟だからこそ、相談できるのが助けになってる」と前日に電話したという秘話を語り「どの程度(演技を)エスカレートさせるかと相談した。でも、結論は現場でやってみないとわからないってなりましたけどね」と笑い飛ばした。

 それぞれの俳優業をひた走ってきた二人だが、会見で席をともにすれば、そこはまさに一つ屋根の下。渡が「(40年前は)イマイチ、パッとしないとこがあって、身内として心配だったけど、味のある俳優になった」と口火を切れば、渡瀬は「僕を俳優として認知したのは2、3年前なんですよ!」と茶化した。はたまた渡瀬が「兄貴“程度”の芝居をしていたら、生き残れないと思ってた」と吹っかければ、渡は「“程度”ってどういうことだよ」とやり返すなど役者としてのプライドで火花を散らした。

 小椋プロデューサーは「ご兄弟の企画が実現して感無量。お二人の激しいやりとりは想像以上の熱演です」と鼻息は荒く「撮影前も隣同士で座ってたりして、仲の良い兄弟。素敵な関係で、ともにテンションが高いです」と早くも手応えをにじませていた。富司純子、古手川祐子、内田有紀、大竹しのぶ、柄本明ら豪華キャストが共演する年末ドラマスペシャル『帰郷』は12月23日(金・祝)午後9時より2時間半にわたって放送。

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