2017年10月20日 20時06分

好景気でも転職できないのはなぜ?転職に失敗しやすいタイプとは

転職に失敗しやすい人のタイプとは?(写真はイメージ) [拡大する]

転職に失敗しやすい人のタイプとは?(写真はイメージ)

 比較的、好景気で求人数が増加傾向にある現在は、転職希望者には有利な状態です。より良い待遇と、やりたい仕事のために転職を成功させている人も多くいる中、まったく採用されずに失敗が続いている人もいる。とはいえ、待遇が悪い会社に居続けることや、無職期間が長くなることは避けたい。では、転職に成功しやすい人と失敗しやすい人の差はどこにあるのだろうか?ここでは、転職に失敗しやすい人のタイプを紹介する。

■転職に失敗しやすいタイプとその対処法

 転職に失敗してしまう原因には、さまざまなことが考えられる。ここでは、失敗しやすいタイプの特徴と、どのような対策をすべきかを簡単に紹介する。自分もあてはまるかもしれないと感じた方は、改善を意識すると転職成功につながるかもしれない。

■異業種への転職なのに挑戦できる年齢を超えている

 30代から異業種への転職は、失敗しやすいとされている。すべての業種にいえるわけではないが、未経験の業種への転職で成功しやすいのは20代で、30代以降は難しくなっていく。若ければ、転職希望者の能力や業界での経験が不足していても、ポテンシャルや柔軟さに期待して採用される場合がある。しかし、同じ業界や企業で長く働いた社会人が、まったく未経験の業種に転職するということは、採用側にもリスクが高いため、30代以降で異業種への転職は難しくなっているのだ。異業種ではあっても、自分の経験やスキルを活かすことで、相手企業に新しい可能性を見いだせるようなことをアピールできれば成功する可能性もあるだろう。

■経験・スキル不足

 自分の経験やスキルを過信しているという人も、転職に失敗しやすいタイプだ。たとえ現職や前職の会社で責任あるポジションを任されていても、その能力や経験がすべての会社で通用するわけではない。

 また、「やりたい仕事がある」という熱意や希望があっても、経験やスキルが足りなければ採用してもらえる可能性は低くなる。採用側が求めるスキルや経験のレベルはどのくらいなのか、自分のレベルと照らし合わせて考えてみることが大切だ。

■退職理由や志望動機がネガティブ

 履歴書の「志望動機」欄や面接での質問の回答がネガティブな理由であれば、十分転職失敗の原因となってしまう。転職理由が「給与に満足していないから」や「今の仕事がつらいから」といった、現状に不満があるだけの場合、「入社後に何か不満な点があると、またすぐに転職しないだろうか」という、マイナスの印象を持たれやすくなる。また、そういった理由を第一に転職を希望する人は、どの企業に行っても不満を抱きやすく、仕事の楽しさややりがいを見つけられないという傾向がある。たとえ、「いじめ」などの正当な理由であったとしても、「いじめられる原因があるのでは」と、リスク回避のために採用を見送られる可能性もある。

 前職や現職への不満は飲み込んで、あくまでも新天地での活躍が転職の理由になるようにしたいところだ。

■他責思考である

 転職活動がうまくいかないことを、自分に原因があるのではなく、ほかの人や物事のせいにしている人も、転職に失敗しやすいタイプだ。仕事も自分に非があるのではなく、すべて環境や企業、そこで働く人のせいにしていないだろうか?このようなタイプは自覚のない人が多いため、不満やうまくいかないことがあったときに、自分自身を省みる習慣が必要になる。

■転職理由が待遇面重視

 「退職理由や志望動機がネガティブ」でも少しふれたように、前職や現職の待遇面への不満や、志望先企業の待遇を第一とした転職理由も好印象ではない。もちろん、福利厚生などの待遇面をチェックすることは大切だ。しかし、退職理由や志望動機は「やりたい仕事や実現させたいことに、応募企業で挑戦したい」というような、前向きな内容を伝えることが大切だ。

■転職の対策が甘い

 転職には、さまざまな準備・対策が必要になる。例えば、「自分が培ったスキルや経験を振り返ること」「将来のキャリアプランを考えること」「しっかりと業界・企業研究も行うこと」などだ。転職したいという思いだけで選考に進んでしまっても、試験や面接の対策が不十分の場合、採用に至るのは難しいだろう。たとえ採用されたとしても、企業とのミスマッチがあれば、採用されたことが失敗となりかねない。短期間で転職を成功させることよりも、十分に時間をかけて対策し、自分自身が幸せになる転職を目指そう。

■目標やビジョンが曖昧

 自分が本当にやりたい仕事やキャリアプランが明確になっていない人も、転職に失敗しやすいタイプだ。会社のブランドに魅力を感じただけとか、漠然としたビジョンだけで転職活動をしても、面接官が採用したいと思うような志望動機は語れない。まずは自分が仕事で実現させたい目標や、転職先でどんなキャリアアップをしていきたいのかを明確にしよう。

■行動力が足りない

 転職活動に必須なのは行動力だ。日々、仕事をしながら転職活動をすることは大変だが、多くの転職成功者は、在職したまま内定を獲得している。また、応募する企業もできるだけ増やし、選択肢を豊富にすることが大切だ。

■転職エージェントも心強い味方になる

 転職に失敗しやすいタイプについて紹介してきたが、無意識に失敗する人間の思考になってしまうという人もいるかと思う。自分1人で転職活動をすることに不安がある人は、転職希望者の適性を見つつ、成功までさまざまな面でサポートしてくれるエージェントの利用を検討してみては。

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