2017年10月20日 20時15分

企業への第一印象で失敗しない転職用履歴書の書き方

企業への第一印象で失敗しないための、履歴書の書き方を紹介(写真はイメージ) [拡大する]

企業への第一印象で失敗しないための、履歴書の書き方を紹介(写真はイメージ)

 転職で企業への最初のアプローチとなるのは履歴書と職務経歴書の提出だ。職務経歴書には力を入れているものの、履歴書は過去の就職活動で作成した経験もあり、あっさりとした内容にしてしまったという人もいるだろう。しかし、履歴書は職務経歴書と同様にしっかり見られている。また、意外と忘れがちな履歴書の基本を守っていないために、書類選考で落ちてしまっていることも考えられる。ここでは、企業への第一印象で失敗しないための、履歴書の書き方を紹介しよう。

■履歴書の基本的な書き方

 書類や証明写真のサイズ、郵送の際のマナーなど、履歴書に関する基本的なポイントを紹介しよう。最低限の基本ルールを押さえていないと、最悪、履歴書に目を通してもらえないまま落とされてしまうこともあるから、注意して作成しよう。

・サイズ/写真/ハンコ

 まず履歴書のサイズだが、A4とB5の2種類が販売されている。企業側から指定がない限り、どちらを使用しても大丈夫だ。書きたいことが多い人はA4、少なめの文章でまとめたい人はB5という選び方もある。

 証明写真はどちらの履歴書のサイズでも3cm×4cmが一般的だ。はがれてしまわないよう、しっかり貼り付けよう。また、はがれたときのために、裏側に名前を書いておくのも大切だ。なお、履歴書に押印欄がある場合は、朱肉タイプのハンコを使おう。

・手書きか印刷か

 履歴書は、手書きで作成した物がいいのか、パソコンで作成して印刷した物でいいのか迷う人もいるだろう。基本的には、企業から指定がない場合は自分の好みで作成して問題ない。しかし、一部では「履歴書は手書きであるべき」という企業もあるので、社風などを意識して決めよう。

 現在は、転職系のWebサイトなどから、履歴書のフォーマットを無料でダウンロードできるようになっている。手書きは人柄が伝わりやすく、個性が出やすいというメリットがある。一方、パソコンで作成した履歴書は、文字が読みやすく修正しやすい、時間削減になる、PCスキルを証明できるといったメリットがある。外資系やIT系企業は、パソコンで作成した履歴書のほうが評価が高いという意見もある。

・郵送時のマナーは?

 履歴書や職務経歴書を郵送する際に、意外と忘れがちなのが「送付状」だ。また、きれいなクリアファイルに書類をまとめて入れて送ることも大切だ。封筒には宛先の住所や会社名を省略せずに記載し、「応募書類在中」と左下に赤字で記入しよう。また、万が一にも郵便料金の不足がないよう、窓口から出そう。さらに、書類を郵送したことを担当者にメールで連絡すると好印象だ。

■転職成功をつかむ履歴書の書き方

 履歴書の基本的な書き方を確認したら、実際に記入内容を考えていこう。特にスペースが大きい「自己PR・志望動機」「趣味・特技」「本人希望」欄に、それぞれどんなことを書くと好印象を与えやすくなるのかを紹介する。

・自己PR・志望動機

 自己PRと志望動機は、一貫性のある内容で作成しよう。前職での経験や実績、スキルに基づいて、具体的且つ簡潔にまとめられていると読みやすい。「求められている人材かどうか」「その企業だからこその志望理由か」「キャリアプランをその企業で達成できるような内容か」といったことを意識して作成すると良いだろう。

・趣味・特技

 趣味や特技も面接で話題となることが多いため、空欄や「特になし」はNGだ。些細なことでも話が盛り上がるきっかけにもなるから、興味のあることを書いてみよう。といっても、嘘の趣味や特技を書いてはいけない。もちろん、競馬やパチスロなどのギャンブル系も避けるべきだ。また、どうしても書くことがない場合は、趣味・特技欄のない履歴書を使うという手もある。

・本人希望

 条件などについては、何も書くことがない場合は「貴社規定に従います」と記入する。募集職種がいくつかある場合は、自分が希望する職種も忘れずに書こう。

■履歴書の失敗事例

 最後に、履歴書で失敗しがちな事例をいくつか紹介しよう。意外な見落としがある可能性もあるから、履歴書作成には時間を惜しまず、完成後も誤字脱字などの見直しをしっかりするようにしよう。

・資格の名称が正しくない

 取得した資格は、正式名称で書かれていないと悪印象を与えてしまう。「自動車免許」は「普通自動車第一種運転免許(AT限定)」「日商簿記」は「日商簿記検定○級」「英検○級」は「実用英語技能検定○級」というように、正式名称を確認して書くようにしよう。

・未記入場所がある

 「趣味・特技」でも紹介したように、履歴書の空欄や「特になし」も避けたいところだ。「書類不備」として、ビジネスマナー違反になってしまうこともある。各項目に書き忘れなどがないように注意しよう。

・履歴書の使い回し

 同じ職種でも、内容がまったく同じ履歴書を使い回すことは避けよう。特に志望動機の欄は、その志望先企業だからこそ書ける動機があり、それぞれ違った内容になるはずだ。志望動機も使い回せる履歴書は、採用側には「当たり障りのない内容」という印象を与えてしまう。

■面接に進める履歴書づくりを

 転職で成功するための履歴書について、マナーや失敗例などを紹介してきた。新卒の就職活動とは異なり、職務経歴書も作成する分、時間もかかってしまうが、それだけ伝えられる経験やスキルもあると思う。企業研究や自己分析を深めながら、その企業に向けてしか書けないような履歴書を作成しよう。

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