TBS系列、テレビ局初となる被災地での臨時支局を開設

被災地の“現実”に迫るため開設した、JNN三陸臨時支局の様子   [拡大する]

被災地の“現実”に迫るため開設した、JNN三陸臨時支局の様子  

 TBSテレビをキー局とするJNNが1日、先の東日本大震災を受け、テレビ局としては初となるJNN三陸臨時支局を開設した。今回の開局は、通常のニュースでは伝えきれない被災地の現状をより正確に伝えるため、異例ともいえる迅速な対応で開設。TBSテレビ取締役報道局長・星野誠氏は「拠点を被災地に置くことで現地の皆様に寄り添いながら、何とか被災地の現実に迫りたいと思っています」としている。

 これまでに体験したことのない未曾有の被害をもたらした東日本大震災。連日に渡り、テレビ、新聞などで目を覆いたくなるような惨状が伝えられてきたが、被災した地域の現状を100%伝えられているのかといえば、やはり難しいと言わざるを得ない。

 JNN三陸臨時支局は宮城県・気仙沼市に拠点を置き、JNNとして長期取材体制の現地拠点とする。だが、支局とはいえあくまで臨時であるため、本拠地も市内になるホテルの一室と中継車が一台。現状は支局長とカメラマンの2人のみという“機動部隊”だ。星野報道局長は「支局長の龍崎君はモスクワ支局長も務めたベテラン記者ですが、復興を見届けたいという熱い思から、猛烈に志願してきました。被災地が癒えて立ち直るにはまだまだ膨大な支援と時間が必要です。私どもは三陸臨時支局を拠点に腰を据えて取材を続けるつもりです」と語る。最終的には20人規模の部隊となる予定だという。

 いち早く被災地の長期滞在を申し出た龍崎孝支局長は「3月11日以来、日本に住む一人ひとりの中で、何かが変わり、何かを変えようと決意し、そして変わらぬ何かに気がついたのではないかと思います」と回想。さらに「私たちにできること、それは事実をありのままに伝えること以外にありません。そしてそれは、被災地にともに暮らしてこそできることだと思い至りました」と、報道マンとしての想いを明かしてくれた。

 臨時支局では、通常の報道番組での最新情報はもちろん、TBS Newsi、Facebook、TwitterなどWEBメディアで“リアルタイム”情報を積極的に配信、現地の状況をより正確に伝えていく。TBSといえば、過去にもTwitterを取り入れた選挙速報番組や、Facebook上に公式ページを開設するなど、WEBメディアとの融合を深めてきた。今回の臨時支局開設にあたり、早速Facebook上に「龍崎支局長の日記」が公開されており、オンエアでは伝えきれない支局長の思いなどを綴っている。WEBメディアとの更なる融合について同社・報道局は「そもそも、報道とWEBは、速報性という面において、非常に親和性が非常に高いと言えます」とコメント。今回の支局開設は報道のみならず、TBSとして更なる可能性を見出す新たな“指標”となるかもしれない。

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