【第83回アカデミー賞】『ザ・ファイター』クリスチャン・ベールの助演男優賞はブラッド・ピットのおかげ?

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2体のオスカー像が輝く『ザ・ファイター』の新ポスター 

 米ロサンゼルスで2月27日(日本時間28日)に発表された『第83回アカデミー賞』で、映画『ザ・ファイター』(デヴィッド・O・ラッセル監督、3月26日公開)に出演のクリスチャン・ベールが助演男優賞、メリッサ・レオが助演女優賞を受賞した。アカデミー賞助演俳優部門のW受賞はウディ・アレン監督の『ハンナとその姉妹』(1986年)以来、24年ぶりとなった。

 『ザ・ファイター』は、ボクシング史上最も記憶に残るエキサイティングな激戦を繰り広げた伝説のボクサー、ミッキー・ウォードの実話をもとにした作品。彼の兄で薬物中毒の元実力派ボクサー・ディッキー役で出演したベールは、過酷な減量した上に、髪の毛を抜き、歯並びまで変える驚異の役作りで怪演し、アカデミー賞に初ノミネートで初受賞という快挙を成し遂げた。それも棚からぼた餅…と言っては失礼だが、もともとディッキーの役を演じる予定だったのはマット・デイモンで、彼がスケジュールの都合を理由に降板した後ブラッド・ピットに決まったが、『イングロリアス・バスターズ』(2009年)への出演を理由にまたも降板し、最終的にベールが演じることとなった。

 主演と製作を務めたマーク・ウォールバーグは「どうしてマットやブラッドがこれをやりたくないのか理解できなくて、フラストレーションがたまったさ。映画作りが大変なのはわかっているけど、努力は最後に報われるはずだと思っていた」と語る。果たしてベールは、マットやブラッドもいまだ手にしていないオスカーを獲得した(マットは1997年『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で『第70回アカデミー賞』脚本賞を受賞しているが、俳優部門では受賞歴なし)。

 ウォールバーグは、マットやブラッドが降板したことにより「スケール(予算規模)は縮小した」ことを否定しないが、「最終的に、僕は最高のキャストを見つけ、最高のバージョンの映画を作ることができたんだ。この映画には生々しさがある。汚れていて、現実的。そしてハートがある」とベールの熱演を賞賛している。

 実は監督についても、当初は『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキーで決まっていたものが、『レスラー』(2008年)を撮ることになって降板し(企画途中まで関わっていたため、製作総指揮に名前は残っている)、マークと3度目のタッグとなるラッセル監督が引き受けて、無事完成したという曰く付きだ。

 紆余曲折はあっても、結果良ければすべてよし。2体のオスカー像が輝く『ザ・ファイター』の新ポスターが5日(土)より全国劇場にて掲示される。

【動画】映画『ザ・ファイター』予告編⇒


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