2011年02月04日 06時00分

個性派タッグ結成! 竹中直人×生瀬勝久で新舞台ユニット

竹中直人 (撮影・Eiichirou Sakata)  [拡大する]

竹中直人 (撮影・Eiichirou Sakata) 

 俳優の竹中直人(54)と生瀬勝久(50)が新ユニットを結成し、11月に舞台『ヴィラ・グランデ 青山(仮)』を上演することが3日、わかった。「今後舞台はやらない」と心に決めていたという竹中だったが、生瀬のひと言に突き動かされる形で演劇界注目のタッグが実現。映画監督、演出家などクリエイターとしても強い個性を発揮する、実力派俳優二人の“激突”が見どころとなりそうだ。

 2009年に竹中が監督した映画『山形スクリーム』に出演した生瀬が、「一度、舞台ご一緒させてください」と直談判。「もう俺は『しばらく舞台はやりたくないな、うん、いや今後も舞台はやらない』って心に決めていた」という竹中だったが、「今まで人から舞台を誘われたことが一度もなかった」ことから素直に感激してしまい「『え? おれと?』って感じで『はい…』と言ってしまった」という。

 そんな竹中だが1990年から“竹中直人の会”、2004年より“竹中直人の匙かげん”として新作舞台の企画上演を続けるなど、舞台役者としても顔も十分。対する生瀬も明石家さんまとの共同企画舞台に脚本家として参加し、『橋を渡ったら泣け』『楽屋』等プロデュース公演では演出家として腕をふるうなど、両者ともに舞台にかける熱は熱い。

 作・演出は、劇団「ペンギンプルペイルパイルズ」主宰で、2003年上演の『ワンマン・ショー』で第48回岸田國士戯曲賞を受賞した俊英・倉持裕。言葉少なに語り合う二人の中年男、やがて一人が「こないだ、娘の元カレに殺されかけたんだ」と打ち明けた。「失われた10年、いや20年の申し子を持つ男達の物語――」という内容も期待される。

 作品について竹中は「笑えてでも哀しみがあるお芝居になったらよいな…」と期待を寄せ、生瀬も「おそらく出演者の少ない作品だと思うので、人間の会話の妙を堪能していただける作品にしたいと思います」と力を込める。お互いの印象は「変な顔の人…でも意外に紳士。ま、芝居が終わってもともだちでいられたらよいな また 映画に繋がれたら…って」と竹中が語れば、生瀬は「センシティブな方だと…力技を是非とも…失敗を恐れず、竹中さんにぶつかっていきたいと思います」と胸を借りるつもりで挑む。

 新演劇ユニットによる舞台『ヴィラ・グランデ 青山(仮)』は11月11日(金)〜27日(日)に東京・シアタークリエ、12月1日(木)〜〜4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼで上演。そのほか地方公演も行われる。

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