銀熊賞の寺島しのぶを1000人がスタンディングオベーションで祝福

銀熊賞のトロフィーを高く掲げる寺島しのぶ(右は若松孝二監督)  [拡大する]

銀熊賞のトロフィーを高く掲げる寺島しのぶ(右は若松孝二監督) 

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 女優・寺島しのぶが27日、大阪・シアターBRAVA!で公演中の舞台『血は立ったまま眠っている』の昼の部の終演後、カーテンコールの興奮もさめやらぬ舞台上で映画『キャタピラー』の若松孝二監督から第60回ベルリン国際映画祭の最優秀主演女優賞にあたる銀熊賞のトロフィーを受け取った。寺島が満面の笑みで高々とトロフィー持ち上げると、満員の観客1000人がスタンディングオベーションで祝福した。

 この日は同舞台の演出家・蜷川幸雄氏の呼び込みで、20日に現地ドイツ・ベルリンで行われた授賞式に出席できなかった寺島に代わって、銀熊賞のトロフィーを受け取った若松監督と、同行していた共演俳優の大西信満が登壇した。

 寺島は高揚した表情で「大変名誉な賞です。この賞は監督に(主役として)起用してもらってから12日間、大変辛い撮影でしたが勲章の様なものです。戦争の悲惨さや苦労を受け止める女性の様子を描いているので、若い皆さんにも見てもらいたいです」と、力強い表情で訴えた。

 同映画で、戦争で負傷して帰還した夫を演じた大西は、ベルリンからトロフィーを持ち帰る際のエピソードを、「手荷物検査の際にトロフィーが写ると、検査官や周りのスタッフから一斉に『ブラボー!』と言われました」と話した。若松監督は「若い人にも見てもらいたく、現在入場料1000円で劇場側と交渉しています」とアピールすると、再び会場に大きな拍手が起こった。

 約1週間遅れの授賞式を終えた寺島は、「支えてくれている周りのスタッフ、(夫の)ローランに感謝します。実家にもトロフィーは持って行きます」と胸を張っていた。

 映画『キャタピラー』は、戦争で手足を失って帰還した兵士の夫と妻の姿を通して、戦争のむなしさを訴えた作品。寺島は、軍神とあがめられる夫の存在に疑問を抱くようになる妻の役を熱演した。8月15日より公開予定。

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