渡辺謙、映画『沈まぬ太陽』初日に万感の男泣き

渡辺謙が男泣き (C)ORICON DD inc.  [拡大する]

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 映画化は不可能といわれていた作家・山崎豊子の長編小説を原作にした映画『沈まぬ太陽』が24日、公開初日を迎え、都内で主演の俳優・渡辺謙はじめ作品ゲストによる舞台あいさつが行われた。この日、渡辺は観客と一緒に同作の完成版を鑑賞。その直後に目を赤く腫らしながら舞台に立ち「自分の映画に対して感動して泣いているのではないのです。ここまでくるのにどれだけ、どれだけみんなが辛い思いをしてこの映画を作ってきたかを思うと、ちょっとだけご理解いただければと思います」と男泣きに言葉を詰まらせた。

 渡辺は男泣きの理由を「僕たちがやる前に、いっぱいこの映画を作りたかった映画人がいました。そういった人たちの熱い想いを忘れることがないように、もちろん(事故で亡くなった)520名の方々の気持ち、そのご遺族の気持ちも絶対に忘れない、そんな気持ちで頑張ってまいりました」と語り、無事初日を迎えたことを「本当に誇りに思っています。ありがとうございました」と胸を張った。

 原作の小説は、現在、経営再建で揺れる日本航空の内部対立や1985年8月の日航機墜落事故などをモデルにしており、1995年の発表当初から物議を醸した問題作。渡辺が演じる主人公は、昭和30年代に巨大企業「国民航空」で労働組合委員長を務めたことで10年におよぶ海外勤務を命じられる。本社への復帰後も不遇の日々が続く中にも、沈みゆく“太陽”に象徴される希望を見出す物語だ。

 舞台あいさつには、三浦友和松雪泰子鈴木京香石坂浩二、若松節朗監督が登壇。ハンカチで2度涙をぬぐった渡辺を横目に見た2人の女性キャストももらい泣きしそうなるのとグッとこらえ、松雪は「とても感激しております」、鈴木は「謙さんの目が赤くて、監督と抱き合って、男同士たたえあっている姿を見たら、本当にこの作品に参加できて嬉しいなと感激もひとしおです」と話した。

 若松監督は「時代がこの映画を作ったかなと思っています。今、倫理がとても問われている時代にこの映画を世に出せて、とても嬉しいです」と喜びを語っていた。さらに渡辺の発案で、日航機墜落事故で父を亡くした英国在住のバイオリニスト・ダイアナ湯川さんがゲストで招かれ、3時間22分に及ぶ上映の途中に入る10分間の“休憩時”に流れる曲を生演奏し、観客は映画の余韻をさらに深いものにしていた。

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