東京03、お笑いブームに“逆行”したスタンスでコント日本一を奪取!

『キングオブコント2009』で優勝した東京03((左から)豊本明長、飯塚悟志、角田晃広)(C)ORICON DD inc.  [拡大する]

『キングオブコント2009』で優勝した東京03((左から)豊本明長、飯塚悟志、角田晃広)(C)ORICON DD inc. 

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 “コント日本一”を決める祭典『キングオブコント2009』の決勝戦が22日、東京・赤坂のTBSで行われ、計2584組の出場者の中から東京03が昨年のバッファロー吾郎に続き2代目王者に輝いた。結成して6年、“コント日本一”の称号と優勝賞金1000万円を手にした彼らは昨秋、ORICON STYLEの単独取材で明かした「ゆっくり、長いネタで(早くオチが知りたい)観客との“笑いの攻めぎ合い”を続ける」という、“短時間・スピード”を重視した昨今のお笑いブームに逆行するスタンスを貫いての栄冠を勝ち取った瞬間でもあった。

 3人は、オアシズアンジャッシュアンタッチャブル北陽ドランクドラゴンおぎやはぎらを擁するプロダクション人力舎の所属。豊本明長と飯塚悟志は以前よりお笑いコンビとして活動。これまでライブのほかに、テレビではNHKの『爆笑オンエアバトル』や日本テレビ系『エンタの神様』で活躍、人間模様を描いたネタが多い。今年の『キングオブコント2009』は、決勝進出者自らが採点するという様々な“波紋”を呼んだ昨年の反省をいかし、今年はルールを変更。各組が抽選で決められた順番通りにネタを披露し、それを準決勝進出者100人が1人10点で採点、点数の低い組から2回目のネタを披露し、2ネタの合計得点で順位を競った。

 東京03は、普段は「10分ぐらいのネタをやるので、今回は4分でまとまるネタをやらないといけなかった。選択肢が少なかったので自信がなかった」としたが、1回目はコンビ二強盗ネタを披露し835点を獲得。2度目には、旅行ネタで男女がケンカをする様子を面白おかしく描いたネタで953点を叩き出した。一方、敗者復活枠から優勝を果たした07年の『M-1グランプリ』に続き、コント芸でも頂点を目指したサンドウィッチマンは1回目で878点と高得点をマーク。2回目のネタは、東京03のトリオコントが織り成した合わせ技に大きなプレッシャーを受けながら理髪店ネタを披露。一歩及ばず865点止まりで、「完敗でした…」とガックリ。司会を務めたダウンタウン松本人志は東京03を「オチもビシっと決まった」と称えた。

 かつて東京03は、学園祭など営業をサンドウィッチマンと共によく回っていたという。ところが……だ。サンドウィッチマンは2年前にM-1制覇で頂点に立ち、全国区の芸人として活躍。今年に入ってからは、サンドウィッチマンは生涯の伴侶を得るなど“格差”は広がるばかり。だがそれだけではなかった。飯塚は、幼稚園児から人気商売である芸人として屈辱的な一言に嘆いていたのだ。「ある営業の帰り、駅のホームで幼稚園児集団に囲まれたんです。テレビにも出ていたし、顔を指されるのかと思いきや『犬井ヒロシと(お笑いコンビ)レギュラーの西川さん!』って(言われた)…」と告白。当時、この衝撃は計り知れないものであり「いつか大舞台で…」という想いは、さらに大きなものへとなったことは言うまでも無い。

 芸に対する真面目さは、目がくらみそうな優勝賞金1000万円の使い道についてのコメントでも明らか。取り分こそ飯塚が「事務所が4割持っていく」と諸事情を明かしたが、その後は「これまでライブを頑張ってきたので、豪華なライブをやりたい」。隣にいた豊本も「まぁ、経費ですね〜」と一瞬ボケる風に見せたが、これも来年2月のライブを告知するほど板の上での“コント芸”を最も大切にしているがゆえの発言。テレビ出演も大切にしていると明かした3人だったが、最後は口を揃えて「ライブで動員を増やしたい」とコメント。

 さらに、抽選の結果これまでM-1やR-1で不利とされてきたトップバッターでのネタ披露に最初は「終わったなと思った」(飯塚)「正直、1番を引くもんじゃない」(角田晃広)と覚悟を決めていたようだが、かえってそれが無駄な力を抜いて自分たちがやってきた“コント芸”を真っ直ぐに表現する結果につながったようだ。

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