特別講師・小栗旬、東京大学安田講堂で熱弁

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 俳優・小栗旬が3日、東京・文京区にある東京大学安田講堂で行われた公開講座『日本コンテンツと海外市場』に特別講師として登壇。東大生を中心に、高校生から子ども連れまで約600人が集まり、受講者から「今の日本に必要なリーダー像」について質問を受けた小栗は、映画で主演を務める自身に置き換えて「極力、弱味を見せない。好きなことをやりたくて集まっている映画作りの現場では、みんなが笑っていられる環境づくりに努めることかな」と饒舌に小栗哲学を語った。

 今回の公開講座には、小栗主演映画『TAJOMARU』(9月12日公開)で主要な役柄を演じた柴本幸、田中圭やべきょうすけ池内博之萩原健一ら出演者、中野裕之監督、山本又一朗プロデューサーのほか、フジテレビの亀山千広プロデューサー、東京大学大学院教授の濱野保樹氏が登壇。萩原にとって同作は2005年に映画の出演料をめぐる恐喝未遂事件で逮捕後、映画出演復帰第1作となる。

 同作では台本の完成が遅れていたことを明かした小栗は「撮影開始3日前に出来上がっていなかったので、絶対出ないぞと言っていた」と振り返り、「気合で役作りするしかなかった」。その異常事態にはショーケンこと萩原も「びっくり」したというが、「素直に受け入れた。プロデューサーや監督との話し合いを欠いて起こしたのが私の“事件”だったのです」と自虐的に話した。

 こうした役者たちの意見を受け、山本プロデューサーが「役者が最高の芝居をして、ただそれを撮ればいい映画ができるのかというとそうではない。寄ったり、引いたり、なめたり、いろいろな角度から撮った複数の影像などを組み合わせて・・・より存在感のあるシーンを作り出すモンタージュ理論といいますが、それが映画の面白さでもある」と反論するなど講義は白熱。

 また小栗は、「正しいことからいいことが生まれるわけではない」という劇中の将軍義政の台詞を引用し、「僕らの芝居がいいからいい映画になるとは限らないし、いいからこそいいものが生まれることもないと思いますけど・・・すべてがチグハグだなと思っていたのが出来上がってみたらすごいものになっていることもあるし。モノを作っていくというか、生きていくことで、いつも向き合っていかなければいけない現実なのかなと思います」と語った。

 そして最後に、時代劇である同作の見どころを「生きることの大変さや辛さ、それを自分たちで切り開いていけば明るいものが手に入るのではないか。今の時代よりもっともっと生きるのが辛くて、大変な時代を生き抜いてきた人たちがいるから、僕らが生きていられる。その幸せを(同作を見ることによって)かみ締めながら明日への活力にしてもらえたら」とまとめた。

 映画『TAJOMARU』は芥川龍之介の「藪の中」に登場する大盗賊・多襄丸を主役にしたオリジナルストーリー。9月12日(土)より全国公開。




 萩原健一

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