2009年05月23日 06時00分

須藤元気、昨日は監督、今日は作家。究極の“自由業”を謳歌

インタビューに応じた須藤元気。中欧の旅で「すっかりエスプレッソ好きになった」という  [拡大する]

インタビューに応じた須藤元気。中欧の旅で「すっかりエスプレッソ好きになった」という 

■その他の写真ニュースはこちら

 元総合格闘家の須藤元気が監督を務める拓殖大学レスリング部が22日、東日本学生リーグ戦で4年ぶり3度目の優勝を果たした。“初陣”となった同大会で最優秀監督賞も受賞し、歓喜の涙を見せた須藤だが、翌23日には都内書店で最新著書『愛と革命のルネサンス』(講談社)の刊行記念サイン会が予定されている。幅広い分野で活動する須藤がこのほどORICON STYLEのインタビューに応じ、「僕は自由業。今この瞬間の感情に従って行動しているだけ」と人生を謳歌する自身の成功哲学について熱弁をふるった。

 トップファイターとして活躍していた頃から俳優、執筆、書道などマルチなタレントぶりを発揮していた須藤。昨年11月には、急逝した前監督の後を引き継ぎ古巣の拓大レスリング部監督に就任。今年4月からは、同大大学院地方政治行政研究科に在籍する“学生”でもある。

 二兎どころか、いくつも追いかける須藤だが、ストイックな日々かと思いきやその日常はいたってマイペースだ。「社会人として仕事の約束はしっかりきっちり守りますけど、そのほかは気分次第のところが多いです(笑)」とけろっとしているのはまさに“天然系”。

 それは「自分がいいと思えば、それが正解。捉え方を変えれば、経験は変わる」という考え方がベースにあるからだという。高校時代、自らの人生を成功に導くためにはどうしたらいいのか、カーネギー、ナポレオン・ヒル、マーフィーらが著した成功本を読み漁った。

 「高2の時に、人生プランを練りました。その時に、有名になるためにはミュージシャンになるか、格闘家になるかを迷って、後者を選んだんです」。試行錯誤して壁にぶち当たり、人が離れていくなど“失敗”も経験したが、「人生プランの基本にブレはない」と言い切る。

 昨年、ウィーン、ブダペスト、プラハ、ドレスデンと中欧の都市を巡る旅に出た。「政治史、思想、文化など、近現代のすべての出発点がその地にあったんですよ…なんて、飲み会の席で話出したら絶対外しますね」と苦笑い。しかし、須藤は今回の旅で自身の成功哲学にひとつの着地点を見出した。

 それを旅行記としてまとめたのが、前述の自著『愛と革命のルネサンス』。「“人のため”という思い上がりが、裏目に出る。他人のせいにしない。まず、自分が幸せになろう。世界を救う一番の近道は、自分を救うことだ。なぜなら、We are all one! 世界は響き合っているから」と目を輝かせていた。

CS編集部 Facebook オリコン日本顧客満足度ランキングの調査方法について