コクヨ、CO2排出量を約4割削減する“実験エコオフィス”開設

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四季折々の風を感じながら仕事を行う「ガーデンオフィス」 

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 オフィス用品メーカーのコクヨは18日(火)、環境問題に配慮しながら創造・生産性を高めるための実験オフィス「エコライブオフィス品川」を開設し、報道陣に公開した。同オフィスは植物や水盤に囲まれた野外ワークスペース「ガーデンオフィス」やLEDや人感センサーなど、環境と創造性を意識したレイアウト・設備になっており、オフィス全体で年間約41.5%(約56トン)のCO2削減を意識。今後は同社社員が被験者となり、働きながらさまざまな実験、検証を行っていく。

 同オフィスは東京都品川区にある同社のショールーム内に開設。人の気配がなくなると自動的に風量や照度をコントロールするシステムを空調、照明に搭載しているほか、同志社大学理学部と共同研究したLEDを用いた最先端照明技術を取り入れている。

 また、社員、役員ともに自分のデスクを持たず、業務内容や進捗状況に応じてその日の作業場所が決まるという点も特徴的。残業をする者、外出が多い者、特に集中したい者など、その日のスケジュールや状況が似ている社員を近い席に配置するコンピュータ「ダーツシステム」を導入する。社員同士が幅広くコミュニケーションを取れる環境づくりと、照明や空調などの消費電力を削減することが狙いだ。

 とはいえ、同所はあくまでも“実験オフィス”。実際には「やってみないとどうなるか分からない」(同社)といい、体験しながらエコオフィスを作り上げていくことになる。「省エネルギーに配慮しつつ、四季を感じながら仕事をして創造性を高める」というコンセプトの元に作られたガーデンオフィスは、冬の寒さが厳しくなる前に対策を練らなければならないという。

 建設・設備投資費は約7億円。完成する直前に“リーマンショック”が起こり、「この投資が正しいのか迷ったこともあった」(同社)という。環境省より省エネ補助金が出るものの、対費用効果を考えると採算は合わない。しかし、黒田章裕社長は「社員の意識が変わるなら決して高くないと思う」と、自信をうかがわせる。今後は一般にも公開し、オフィス用品メーカーとして“環境配慮型オフィス”の提案をしていく。

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