2007年12月05日 16時00分

ボーナスの使い道、「投資」人気で景気回復実感できず

■「ボーナスでしたいこと」調査、夏と冬の比較表、ランキング表はこちら

 オリコンが今年の夏のボーナス時期に行った「ボーナスでしたいこと」調査と、今回の冬の結果(ともに20代〜40代の男性を対象に調査)を比べると、夏に5位だった【投資】がこの冬には3位にジャンプアップしていることがわかった。ボーナスを形ある「モノ」に遣うのではなく、【投資】に遣おうとする人が増えているという現状は、そのままボーナス支給額への不満ともみてとれる。景気はまだ肌で感じられるほど回復はしていないのだろう。

 夏の5位から3位になった、【投資を始める】を選んだ人たちの意見をみてみよう。いただいたボーナスをさらに増やそうとするそのシビアな現状が見えてくる。「そろそろ、将来を考えなくてはいけないが、今までのボーナスの金額を見ていると、今後の明るい未来が見えない」(大阪府/37歳/男性)、「今後を考えて、早めに着手したい」(東京都/29歳/男性)、「ボーナスを貰った実感が少ない金額だったので、何とかしたい」(神奈川県/35歳/男性)「株だけではなく、最近は色々な金融商品があるし、年末年始にかけて盛り上がりそうだから」(千葉県/27歳/男性)など、現状の自分の財布に大きな不安を感じている人が、夏のボーナス時以上に多かった。

 また、夏のボーナス時には株式投資が圧倒的に多かったが、今回の調査では、FX、不動産投資、投資ファンドなど、巷で盛り上がっている金融商品への興味も目立つようになっていたのが印象的。これまでは、株式投資や新しい金融商品などの投資には、専門的知識がないとなかなか踏み込めなかったものだが、最近では初心者でも投資を始められるようなアドバイスや講座を開いているサービスが増えている。そんなトレンドが、【投資を始める】ことへの興味と感心を牽引している。

 今年のボーナスには、期待というより寧ろ不安を持ってしまう人は、実際にボーナスが支給される前に、投資について勉強してみるのもいいかもしれない。




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