2007年09月27日 11時00分
アニメで時代劇アクションに挑戦、『ストレンジア』
(C)BONES/ストレンヂア製作委員会2007
アニメメーション映画『ストレンヂア 無皇刃譚(むこうはだん)』が、9月29日から全国公開される。己の肉体と刃だけを頼りに、乱世の中を戦いぬく男たちを描いた時代劇アクション。
アニメのアクションと言えば、光線が飛び交い、メカが変形合体してロボットになったり、超能力や魔法で空中バトルをするSFファンタジー表現が連想されるが、この作品にはそんな超現実的な表現は一切ない。
「日本刀の重さや切られた時の痛さなど、いかにリアリティを出すか。試行錯誤した」と安藤真裕監督は話している。
だからといって、時代考証重視の堅苦しい作品ではない。斬って斬って斬りまくる、息をもつかせぬ日本刀アクションの連続は、痛快娯楽の極み。ギリギリの極限状態の中で「絆」を見出す繊細なドラマが、ハイクオリティ映像で展開する。
安藤監督は、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』や『鋼の錬金術師』などで、アニメーター、演出家としてキャリアを重ね、今回が初監督作となる。アクション描写に定評があるだけに、既存のアクションアニメや実写も含めた日本映画界に、まさに斬り込むような意欲作に仕上がった。
また、主人公の剣士「名無し」で声優に初挑戦した長瀬智也(TOKIO)をはじめ、ジャニーズJr.の知念侑李(Hey!Say!7)や竹中直人ら、声の出演者も豪華。
「映画の神様がこの作品に微笑んでくれた。こういう奇跡ってあるんだな」(安藤監督)
脚本は『超時空世紀 オーガス02』の監督などで知られる鬼才・高山文彦。アニメーション制作はアニメスタジオ・ボンズが担当した。配給は松竹。
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