2007年09月19日 17時00分
古田兼任監督が涙の引退・退任会見「寂しいよりも悔しい」
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プロ野球史上29年ぶりとなる選手兼任監督に昨年就任したヤクルトの古田敦也捕手兼任監督が9月19日(水)、中日戦(神宮球場)の試合前に都内で会見を開き、現役引退と監督退任を発表した。古田監督は目に涙を浮かべながら、今の心情を「寂しいよりも悔しい」と語った。
球団の鈴木正社長から「選手の引退、監督を退任する事になりました」と正式に発表されると、ユニフォーム姿で会見に臨んだ古田監督は「大きな責任のある監督を続けてきましたが、思うような成績を残せず、ファンに失望感を与えてしまった」と退任の決意を報告。「後悔しないようにやってきたつもり。あと18試合残っているので、全力で頑張りたい」と最後の奮起を誓った。
淡々と語る古田監督だが「チームの選手に言いたい事は?」と聞かれると思わず感極まって涙。長い沈黙の後、言葉を詰まらせながら「また、直接伝えます」。ファンに向けては「本当にすいません。感謝の気持ちでいっぱいです」と涙ぐみながら語った。
現場復帰については「先の事はわからない。思い出も振り返るといっぱいあるけれど、(今は)振り返りたくない」とコメントを避け、今後の野球界については「今まで以上に発展してもらいたい」。
18年間ヤクルト一筋。球界を代表する名捕手も、今期は右肩の回復が遅れ3試合に留まり、チームも開幕から下位に低迷。17日(月)にはクライマックス・シリーズ出場(3位以上)もできない事が決定。「ケジメをつける」という意味で今回の発表に至ったという。