2007年08月15日 06時00分

87歳の元ホームレス画家が70年ぶりに来日!

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 “87歳の元ホームレス画家”ジミー・ツトム・ミリキタニを親密な視点から描いた、ドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』(9月8日公開)の特別試写会が8月14日(火)に都内で行われ、リンダ・ハッテンドーフ監督とともに舞台挨拶を行った。

 カリフォルニア生まれの広島育ち。米国籍を持っているにも関わらず、第二次世界大戦中に日系人強制収容所に送られ、自らアメリカ市民権を捨てた過去を持つジミー。1980年後半にグレニッチビレッジのワシントンスクエア公園での暮らしを始め、生活のために絵を売るようになった。

 2001年9月11日の世界貿易センタービルテロ事件の渦中も、ひっそりと路上でいつものように絵を描いていたジミーを見続けていたリンダ監督は「私の日本人のおじいさん」と微笑み、「彼の『歴史を残したい』という意志の延長に今作がなればいい」と今作に懸けた想いを告白した。

 また、70年ぶりに日本を訪れたジミーは、観客の前に登場するや「荒先生の歌を歌います」と荒貞夫という歌手の「男は泣かず」をマイクを退けて熱唱。今回の来日で広島にも足を運び、慰霊祭の参加や母校の小学校を巡り、被爆して亡くなっていた小学校の先生のお墓参りを行ったという。

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